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5月定期もシェレンベルガー来日できず [岡山フィル]

 コロナ禍の収束までなかなか見通しが立たない状況の中、岡山フィルの5月の定期演奏会にも首席指揮者のシェレンベルガーさんは来日できず、代役に太田弦さんが起用されることが発表された。

※岡山フィルのfaebookページより



【出演者変更のお知らせ】 5月23日の岡フィル第68回定期演奏会に出演予定でした首席指揮者ハンスイェルク・シェレンベルガー氏は、新型コロナウイルス感染症拡大により来日が不可能となりました。 来日を楽しみにお待ちいただいておりました皆様には心...

岡山シンフォニーホールさんの投稿 2021年4月18日日曜日

 太田さんは来年の岡山フィルのニュー・イヤーコンサートにも登場するのだが、この5月定期も若きソリストとの共演ということで、これはこれで楽しみにしたいと思う。

 いやーーー、でもなあーーー。シューマン4番はシェレンベルガーの引き締まった音楽づくりで聴きたかったなあああああああ(魂の叫び)。


 余談になるが、去年のゲルギエフ&ウィーン・フィルの来日公演以来、今月の東京・春・音楽祭に出演するリッカルド・ムーティーや、6月の来日が発表されたバレンボイムなど、一種の「特別扱い」で来日が可能になるアーティストがいる一方で、なかなか来日が叶わないアーティストも居る。ムーティーやバレンボイムなどはもとより雲の上のような存在で、それよりもシェレンベルガーが来日するほうが、岡山の都市文化への貢献度も高いのだがなあ。



 京響の4月定期に登場する、ジョン・アクセルロッドは「首席客演指揮者就任披露記念演奏会」ということで、アマティの関係者が奔走し、アクセルロッド自身もすでにホテルで2週間以上缶詰になって、なんとか登場するそうなので、全く門戸が閉ざされているわけではなさそうなのだが、ウィーン・フィルやムーティーが2週間以上ビジネスホテルに缶詰というわけではなさそうなので、どうにも釈然としないものがある。


 シェレンベルガーさんも70歳を超えており、一般的な分類では高齢者になるし、万が一感染して管楽器奏者としての能力に影響が出てもいけないので、決して無理はしてほしくは無いが、こうしたアーティストの入国管理にあたっては日本の文化芸術での貢献度などを客観的に説明できるような基準を設けて、納得度の高い運用をしてほしいと思う。

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ありがとう!初代岡フィル首席ホルン奏者、梅島さん [岡山フィル]

 すでに一部の岡フィルファンの間でも話題になっていますが、岡山フィルの首席ホルン奏者の梅島洸立さんが退団し、現在は山形交響楽団の首席ホルン奏者として活躍しています。

 彼が首席奏者の試用期間中に演奏したチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏を聴いて、「こんなに腕がある人が岡山フィルに来てくれるんだ」と思い、また、同じ年の第九での多彩な音色を操りながらの安定した演奏に「これほどの達者な奏者、いずれ他の有力オーケストラに移籍するだろうな」と、別れが遠くないことを予感し、限られているであろう彼のホルンを聴く機会を大事に聴いてきました。

 岡山フィルはコンサートの都度、演奏報酬を支払う形態で、常勤雇用ではありません。芸大大学院を卒業したての若者が充分な自己投資の資金を確保しつつ生活していくには厳しい環境でしょうね。ましてや、彼ほどの若い実力のある音楽家は、それに見合う報酬(月給)と待遇のもとで実力を発揮するべき。だから、彼が国内有数の評価を得ている山形交響楽団へ常勤雇用で採用されたことは、寂しくはあるけれども、心から良かったと思っています。

 彼の演奏の一番の思い出は、岡山フィルが初めて演奏したブルックナーでの演奏。

 冒頭の安定したソロ、第1楽章終結部のホルン隊を率いての高らかに響き渡ったフォルテのホルンの合奏。あるいは第3楽章、第4楽章での熱演。
 30年近くこのオーケストラを聴いてきて、ようやくブルックナーが定期演奏会で取り上げられた。彼のホルン無しには、「岡フィル初めてのブルックナー」があれほど印象深い演奏になることはなかっただろう。

 梅島さん、本当にありがとう。出来ることならばコロナ禍がない状態で、彼のホルンの音をもう1回聴きたかったなあ。

 移籍先の山形交響楽団では、早速地域密着の活動を始められているようです。

 岡山の山陽放送でのドキュメンタリー番組でも、彼の愛嬌のある、でも音楽に真っ直ぐに向き合う姿が描かれていて、あの番組がきっかけで岡山にも彼のファンがたくさんいたんですよね。山形の人々に絶対可愛がられるでしょうねぇ。
 いつか、落ち着いた時期に岡山に演奏に来てください。

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岡山フィル定期演奏会マイシートのチケット差し替え [岡山フィル]

 かなり時間が経過してしまいましたが、今回のコロナ禍と岡山フィルの対策の記録として書き残しておこうと思います。
 先月の下旬頃に電話にて定期演奏会マイシートの座席振替について打診があり、もちろん事情は理解しているので快諾。7月2日に振替後のチケットが送られてきました。
 振替後の座席は1席横に移動しただけとなり、自分としては全く異存のない変更でしたが、1階席の中央部分の人気のあるエリアは、おそらく振替に苦労したのでは?と思います。
 旧チケットは青色基調のデザインだったが、振替後はピンク色のデザインのものに差し替えられ、聴衆も主催者もわかりやすい配慮がされていました。旧チケットは返信用封筒に入れて事務局に返却します。この手続は事務局にもたいへんな手数がかかっているだろうと思う。
 京響やセンチュリー響などでは座席変更券を別途配布して、旧チケットと一緒に会場で提示する方式(京響では券面にQRコードを刷って、入場時にかざしてチェックインする方式らしい)が採られているようですが、全く違うデザインのチケットに交換するほうが間違いは無いと思います。
 同封物の中に、「来場のお客様へご協力のお願い」と書かれたものがあり(ホールのHPにも記載あり)、「発熱の場合は来場見合わせ」「マスクの着用と咳エチケットの徹底」「客席内やロビーでの会話を控える」「ブラボー禁止」などなど、一般的な対策について注意喚起がなされていましたが、一つ注目する記述がありました。
 それは、入場時のチェックで「37.5度以上の発熱」があった場合には払い戻しをする旨の記述があること。コンサートのチケットは主催者側の都合ではない限りは払い戻しは行わないのが通例であり、ベルリン・フィルやオペラ公演など数万円以上の公演には事故や病気などの場合に備えた払い戻し保険が存在します。感染が疑われる人を入場させないための、この時期だけの特例措置だと思われます。
 そして「分散退場」についての記述もあった。他のホールでもブロックごとやの退場を促して、密集を避けるための措置が採られていますが、岡山フィルの場合も定期演奏会は定員の50%以下だとしても900人以上の入場者がおり、岡山シンフォニーホールは間口の狭い出入り口が一箇所しか無く、分散退場の方式が導入されるものと思います。私自身はコンサート後は余韻をゆっくり味わいたいタイプなので、退場まで少々待つのは気になりません。
 なお、この分散退場については、すでに東京や関西のコンサートでは定着しているようで、退場待ちをする聴衆と演奏終了後のオーケストラ楽団員との間で余韻を共有する(拍手や会釈を交換するなど)ような場面もあるようですね。
 この他にも注目されるのは、「休憩時間」の取り扱い。「休憩のとり方」をめぐっては、2通りの考え方があって、短めの演目を並べてこまめに休憩を入れるパターンと、休憩時間を設けず、トイレ等以外の用事を除いてホール入場から退場まで自席で過ごしてもらうパターンがあるようです。
 こまめな休憩パターンは、ホール内やステージ上の換気や消毒が行えるメリットがありますが、休憩時間中の客同士の接触により感染の可能性が発生する。休憩なしパターンは、入退場も分散入場・退場を徹底すれば、客同士の接触を極力減られられるが、客側としては窮屈な思いをしなければならない。
 私自身は、クラシック音楽のコンサートは自席で黙って耳を傾けて聴くスタイルのため、音楽・舞台・スポーツなど数あるイベント興行の中でも、最も感染リスクの低い興行だと思っています。感染リスクが上がるのは、入退場時と休憩時間だけだろうと思います。
 とすればより安全性を追求すれば、休憩時間中の接触までコントロールする休憩時間なしパターンの方が利点があるのでしょうが、分別のある大人が集まるコンサートで、そこまでコントロールすべきかというのは議論の余地がありますね。
 
 休憩なしパターンを進めている代表格の京響は、本拠地の京都コンサートホールがトイレが集中型配置になっており、1階席の裏の半地下のトイレに聴衆が集中しやすいという構造上の問題がありそうです。岡山シンフォニーホールは各階のL側R側それぞれにトイレがあり、クロークや喫茶、物販も閉鎖しているとなれば無用な密集は起こりにくい気もします。休憩時間の取り扱いはこうしたホールの特性も考慮に入れる必要がありそう。
 次回のエントリーでは、岡山フィルのプログラムや日程について整理しておきたいと思います。

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岡山フィルの第九は別プログラムに変更 [岡山フィル]

 やはりというか、仕方がないですが、岡山フィルから早々と今年の第九を中止し、別プログラムへの変更が発表されています。
 合唱については、国内でもクラスターが発生していますし、オランダではアムステルダム・コンセルトヘボウでのヨハネ受難曲のコンサートで合唱団130人中102人が発病し、4人が死亡するという巨大クラスターが発生しています。

 学生合唱団のような感染リスクが低く、均一性の高い集団の合唱団であれば、対策を講じれば開催は可能かもしれませんが、第九の合唱団は高年齢者も多そうだし、様々な職域の人々が集まった合唱団なので、感染リスクの管理は不可能でしょう。ワクチンや抗ウイルス薬が流通するようになるまで開催は難しいのではないでしょうか。
 第九の代替プログラムは、指揮者は当初予定されていた川瀬賢太郎氏で、ベートーヴェンの交響曲第5番と第7番ということで、これはこれで楽しみになってきました。

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特別首席ティンパニ奏者に近藤高顕さんー岡山フィルの体制整備進む [岡山フィル]

 岡山フィルの今年の賛助会費納入の案内資料(PDF)の楽団員紹介ページによると、新たに特別首席ティンパニ奏者に、日本を代表するティンパニ奏者(元新日本フィル)の近藤高顕さんが掲載されていました。
 これには驚愕しましたね。
 昨年10月の定期演奏会のブルックナーで「影の指揮者」ともいうべき活躍を見せてくれた近藤さん。

 「ドイツものをやるときは、また客演してほしいな」と淡い期待を抱いておりましたが、なんと岡山フィルの正規メンバーに加入という・・・。
 朝比奈隆&新日本フィルのブルックナーのDVDを見たとき、オーケストラの音楽をグイグイ主導しているティンパニに痺れました。ロールの場面でも、私のような素人にさえしっかりとした拍動が感じられて、オーケストラの他のパートが近藤さんの音を道標にしている様子が感じられます。
 そして最近出版された、近藤さんの著書を読んで、ベルリン・フィルのフォーグラーと師弟関係にあり、本格的なドイツの奏法に精通した方だと判り得心。
 近藤さんの著書を読むと、ベルリン・フィルの団員さんとの親密な交流があり、もしかするとシェレンベルガー氏とはベルリン・フィル時代からよく知る仲なのかも知れません。
 今年度の岡フィルのプログラムを見ると・・・
 お願いだから中止にならないでよ!
 そして、もう一つ注目なのが、コンサートマスターの増強。高畑首席コンマス、近藤コンミスの現体制に加えて、ベテランの入江さん、比較的若手の田中さんと長坂さんの3名がコンサートマスターに加わっています。
 岡山フィルの規模(10型2管編成)のオーケストラでコンサートマスターが5人も居る、というのはあまり聞いたことがなく、これをどう判断したらいいかは現時点では判りませんが。一つ予想されることは、コンサートマスターと言っても、定期演奏会では5人とも乗ってもらう事が予想されます。というのも新たにコンマスに加わるお三方は、欠かしてはならない岡山フィルの中核メンバーであり、定期演奏会でこのお三方の降り番をつくる余裕は無いはず。かといって全員が乗ったとして、そうすると3列目までコンマスが並ぶ・・・ということになるのだろうか?
 何にしても、コンサートが無事に開かれるようにならなければ、新体制の効果を聴くこともままならないわけで、Covid-19が収束することを祈るばかりです。  

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岡山フィルの2019年のニューイヤー・コンサートの動画 [岡山フィル]

 YOUTUBEに去年の岡山フィルのニュー・イヤーコンサートの動画がアップされていたのでご紹介します。プログラムはモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」ハイライトでした。私の感想はこちらです。前半プログラムのモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」は収録されていません。
 岡山フィルのYOUTUBE動画は2017年3月定期以降アップされておらず、首席コンサートマスターの高畑さんと、2019年度から採用された専属の首席奏者陣の就任後の動画がようやく配信されたことになります。
「オペラなんて、何を着ていったらいいの?」
「イタリア語で演奏されるんでしょ、聴きに行ってわかるかしら?」
という感じで、興味がはあるがちょっと二の足を踏んでいる人々の背中を押す効果はありそうです。
 動画でも客席の様子がちらっと写っていますが、話のスジや演奏されるシーンは日本語で解説してくれますし、服装も普通に天満屋や高島屋に行くような服で行けば大丈夫です(笑)
 司会は去年と同じ、岡山出身のテノール歌手の柾木さん。柾木さんはイタリアでもご活躍だったので、ロッシーニのオペラは自家薬籠中の演目でしょう。
 今回、岡山フィルの新体制のメンバーでの動画を見ることが出来ましたが、できれば去年の5月(モーツァルトのプラハ、ブラームスの3番)と、10月(ブルックナーのロマンティックだけでも)の定期演奏会の動画を収録しているなら、出して欲しいですね。お願いしますよ、岡山フィルさん!

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来季の岡山フィル、シェレンベルガー登場回の情報 [岡山フィル]

 来季の岡山フィルの公演ラインナップは、来年1月上旬までには出ると思いますが、シェレンベルガーさんの公式HPに掲載されていた情報を整理して掲載します。
 過去の例で行くと、日程、曲目とも変更になっている場合が多いので、あくまで私個人のメモとして読んで下さい。
DSC01452.JPG
2020年5月24日(日) 岡山シンフォニーホール
◯定期演奏会
モーツァルト/歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲
  〃   /オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための協奏交響曲
(ドイツ語ページでは、モーツァルトのクラリネット協奏曲
シューマン/交響曲第4番
→ドイツ語ページと英語ページで曲目が違っているのですが、同じくシェレンベルガーさんが登場する7月の名古屋フィルのしらかわホールシリーズで協奏交響曲K297bが取り上げられるので、こちらの曲目の可能性が高そうです。ソリストも気になりますね。
2020年10月18日(日) 岡山シンフォニーホール
◯定期演奏会
ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「四季」
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」
2021年3月13日(土)
◯総社公演
ハイドン/交響曲第44番「悲しみ」
ボイエルデュー/ハープ協奏曲(独奏/マルギット=アナ・シュース)
ベートーヴェン/交響曲第5番

2021年3月14日(土)
◯定期演奏会
ハイドン/交響曲第44番「悲しみ」
ボイエルデュー/ハープ協奏曲(独奏/マルギット=アナ・シュース)
サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」
 この他にも、10月には古部賢一さんとのオーボエ・デュオの室内楽ツアーも計画されていて、岡山公演もあるかもしれません。3月には奥様のマルギット=アナ・シュースさんとのデュオの国内ツアーの計画があり、恐らく岡山大学Jホールあたりでのコンサートがありそうです。
 ここまで3年連続で開催されている1月のニューイヤー・コンサートでの演奏会形式のオペラ公演が掲載されておらず、これは岡山フィルの公式発表が待たれるところです。岡山フィルは演奏会の4ヶ月+1周間前から会員向けの前売りが始まりますので、5月24日から逆算すると、遅くとも1月の3連休までには年間プログラムが発表になると思われます。
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岡山フィルの野外コンサートが10月12日(土)に開催 [岡山フィル]

 9~10月に開催されるおかやま国際音楽祭の中のイベントとして、「オーケストラの祭典」と称した、岡山フィルの野外コンサートのイベントが開催されるようです。
 以下、7月2日付けの山陽新聞の情報から。
 ※岡山フィル会報誌の情報も追加
20191012orchestra_saiten.jpg
2019年10月12日(土) 17:00開演
オーケストラと歌の祭典(下石井3DAYSの1日目)
プログラム/不明
ソプラノ:佐藤 瞳
メゾ・ソプラノ:松浦 恵
テノール:杉浦 奎介
ガドゥルカ:ヨルダン・クラシミロフ・マルコフ
指揮:福島 頼秀
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
下石井公園特設野外ステージ(幸町図書館隣)
※雨天の場合は岡山市民会館に変更
 ガドゥルカというのは、ブルガリアの民族楽器だそうです。岡山市とブルガリアのプロヴディフ市が姉妹都市になっており、その関係で招聘されたものと思いますが、過去の姉妹都市関係で招聘されたアーティストたち(サンホセの弦楽四重奏団や、ブルガリアのコストフ・ヴァルコフ・デュオなど)は、たいへん質の高い演奏で多いに楽しませてもらいました。今回は我が地元のプロ・オーケストラとの共演です。佐藤瞳さんも岡山出身のソプラノ歌手ということで、岡山ならでは、岡山でしか聴けないライブになりそう。
 岡山フィルも、音楽祭のオープニングコンサートなどでは野外で演奏したことがあるものの、恐らく「国際音楽祭」になってから、初めて岡山フィルが主役のステージに上ることになります。
 せっかくプロ・オーケストラがある街なんだから、こういう企画を待望しておりましたですよ。このイベントが成功して、この音楽祭がもっと岡山の芸術・文化が感じられるものに変貌するきっかけになって欲しいと思います。
 他にも、岡山フィルの奏者による街角コンサート、今年もあるようです。 

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岡山フィルの2019/20シーズンの日程速報(→12/22に公式発表あり) [岡山フィル]

 岡山フィルの来シーズンについて、会員向けに日程のみのチラシが来ていたので転載。
 出演者やプログラムの発表は、もう少し先になるとのことですので、発表され次第ここに追記していきます。
 ※12月22日に楽団から公式発表がありました。
 ※1月中旬の友の会会員へのダイレクトメールに、「Exiting Jazz Consert」の案内がありました

2019年5月26日(日)15:00開演
第60回定期演奏会
 R.シュトラウス/オーボエ協奏曲
 モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」
 ブラームス/交響曲第3番
Ob独奏&指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー(首席指揮者)


2019年6月14日(金)19:00開演
Exiting Jazz Consert テッド・ローゼンタール・トリオ × 岡フィル
 バーンスタイン/「キャンディード」序曲
 ガーシュイン/サマータイム
  Someone to watchi over me 〜優しき伴侶を〜
  They can't take away from me
  Fascinatin'Rhythm
   〃   /パリのアメリカ人
   〃   /ラプソディー・イン・ブルー
指揮:山本祐之介
出演:テッド・ローゼンタール・トリオ
   

2019年7月21日(日)15:00開演
第61回定期演奏会
 ドビュッシー/小組曲
 イベール/室内小協奏曲
 ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
指揮:園田隆一郎


2019年10月20日(日)15:00開演
第62回定期演奏会
 ピアノ協奏曲(曲目調整中) 
 ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー(首席指揮者)
ピアノ独奏:ジャン・チャクムル


2019年12月1日(日)15:00開演
岡山フィル第九演奏会
指揮:村上 寿昭
ソリスト:オーディションにより選出予定


2020年1月26日(日)15:00開演
岡山フィル特別演奏会「ニューイヤー・コンサート」
 ビゼー/歌劇「カルメン」ハイライト
 ビゼー/「アルルの女」第1組曲
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー(首席指揮者)
声楽:岡山県にゆかりのある若手声楽家たち


2020年3月22日(日)15:00開演
第63回定期演奏会
 メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」
 ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
 メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
指揮:大田 弦
Vn独奏:青木 尚佳
Vc独奏:岡本雄也


 ついに定期・特別演奏会が年6回体制になりました!
 →もう1公演発表されて、なんと7公演体制に。
 シェレンベルガーの交響曲シリーズは、ベートーヴェンが今年完結し来年度の5月にブラームスが完結。次はモーツァルトの後期交響曲、ということになりますね。
 
 ベートーヴェン、ブラームスの次は、やっぱり来ましたね。ブルックナー。今から首席奏者の梅島さんの腕が鳴っているでしょう。ブルックナーのシンフォニーは、ベートーヴェンやワーグナーとともに、ドイツ音楽の一つの極の神髄のような存在。弦・管・打、それぞれ難所が随所に存在し、そして全体のハーモニーのバランスと調和の追求の臨界点から放たれる神々しいまでの世界を聴衆に見せることが要求される。しかし、今の岡山フィルなら結構いいところまで到達できるんじゃないか?と期待してしまいます。
 5月の定期は「シェレンベルガーさん、本気か!?」とビックりな公演。ソリストにとってめちゃくちゃハードなR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を吹き振り(演奏しながら指揮)して、間髪入れずに一瞬たりとも気が抜けないモーツァルトのシンフォニーを指揮。メインはブラームスの交響曲中、もっとも勇壮でパワフルな第3番。行かれる方は2時間半は覚悟しましょう(笑)
 シェレンベルガー以外の定期演奏会と第九は、なかなか面白い布陣になったと思いますよ。ただ、岡山は東京や関西に比べると、アーティストの知名度の浸透が10年ぐらい遅い。大都市ではすでに評価が定まった指揮者でも岡山では驚くほど知られていないことは多々ある。
 だから、7月と3月定期の集客が心配です。しかし、実力がぐんぐん伸びている若手や、脂の乗り切る少し手前ぐらいの指揮者が、一番面白い。園田隆一郎さんは、ヨーロッパの歌劇場叩き上げの実力派で、びわ湖ホールでのオペラ公演や、広響との共演などコンサートゴーアーの方々の間では極めて評価が高いです。ぜひ、聴きたいと思っていました。うまく岡山フィル事務局さんが広報して、どんどんお客さんが来てほしいですね。とても楽しみにしていますよ。
 村上寿明さんは去年の9月の「I am a SOLOIST」でのタクトを見て、斎藤秀雄直系のタクト裁きに魅了されました。来年の関西フィルの第九にも登場するようです。シェレンベルガーが岡山フィルと作ってきたベートーヴェンとも相性がいいんじゃないですかね。
 太田弦さんは、なんとまだ25歳という若さ!しかし、その若さで在阪4大オーケストラの一角、大阪交響楽団の指揮者(いわゆる専任指揮者)のポストに2019年から就任予定という・・・、今、最も注目される若手成長株の筆頭です。「今、世界的指揮者になった太田弦って、岡山フィルに来たことがあってね。すごく良かったよ。やっぱり巨匠になったね」と言えるような、そんな公演にして欲しいですね。
 
 ソリストについてはまだまだ未定のところが多いのだけれど、シェレンベルガーの吹き振り、青木尚佳・岡本雄也のブラームスのダブルコンチェルトは必聴。ジャン・チャルクムは(「蜜蜂と遠雷」のモデルの)浜松国際ピアノコンクールの覇者、上野耕平(Sax)さんは若き俊英で今年9月の「情熱大陸」にも登場したそうです。選曲もセンスがいい。
 マイシートの発売日は勤務日なので、出遅れそうですが(汗)まあ、今の席はすぐには埋まらないだろうとタカを括っています。
※6月にテッド・ローゼンタール・トリオとの再びの共演が発表されています。しかも、指揮は今やポップス・コンサート指揮の第一人者の、山本祐之介さんです(チェリストとしてもご活躍されています)。山本直純さんのFMシンフォニーコンサートのDJに胸を熱くして聴いていた世代としては、最近、ますます親父さんの後を追うようなご活躍をされている祐之介さんの指揮は見てみたかったんです!もちろん、テッド・ローゼンタール・トリオの演奏も楽しみです!
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岡山フィル街角コンサートの日程と感想 [岡山フィル]

 10月9日(火)から13日(土)まで、岡山市内の各地で『岡山フィル街角コンサート』が開かれます。
 
 自分用の覚え書き用ですが、基本的に無料のコンサート(オリエント美術館のみ入館料が必要)ですし、仕事帰りにも聞きに行ける時間設定のものもありますので、ご興味のある方は聴きに行ってみてはどうでしょうか?
 
 本文中に「第〇〇公演」と書いていますが、公式には公演番号は振られていません。自分が覚えやすくするためと、大阪クラシックや金沢の風と緑の楽都音楽祭みたいになって欲しいという願いも込めて勝手に振っています。
 
 あとは、具体的に、曲目やどの団員さんが演奏されるのかが知りたいのですが・・・。公式発表はされていないんですよねぇ、うーん・・・
(10月9日追記)
 自分が聴きに行ったコンサートの感想は、下に順次通過していきます。
 
10月9日(火)
第1公演 12:15~12:45 中国銀行本店前広場 
     金管五重奏
第2公演 18:00~18:30 ホテルグランヴィア岡山ロビー
     弦楽四重奏 
 行って来ました。
 弦楽四重奏のメンバーは、1stVnが近藤さん(岡山フィルコンミス)、2ndVnが河野さん、Vaが大道さん、Vc佐藤さん。
 プログラムは1曲目が運動会でよくかかる曲(曲名忘れました)から始まって、(2曲目失念)、涙そうそう、アイデア(「半分青い」のテーマソング)、「せごどん」のオープニング曲、情熱大陸など。
 よくよく考えたら、仕事帰りに岡フィルのコンサートに行くのはこれがほぼ初めてだったかもしれない。弦楽器の音はやっぱりエエですなあ。普段は意識しないけれど頭の中の火照ったような疲れがどんどん静まっていく。。。。
 お客さんは、これ目的で来た人は少なかったけれど、ホテルのロビーという立地もあって、インバウンドの外国の方々などが耳を傾けておられました。
 
10月10日(水)
第3公演 12:15~12:45 上之町商店街アムスメール時計台前(シンフォニービル南西角)
     弦楽四重奏 
第4公演 18:30~19:30 岡山市立オリエント美術館(※入館料が必要)
     木管五重奏 
 「街角コンサート」と言っては失礼なぐらい、クオリティ・ボリュームともに高いコンサートでした。
 このオリエント美術館の中央ホール、この会場は木管五重奏のモンでっせ。むちゃくちゃ音が伸びてまろやかにブレンドされて、ハーモニーが聴こえた瞬間「おほほほほーーーー」と感心してしまった。
 演奏は岡フィル・モッカンズ(左からFl:岡城さん、Ob:上田さん、Fg:小野さん、Hr:藤原さん、Cl:お名前失念しました、すみません、団員さんではないのかな?)、曲目は、プーランク  ノヴェレッテ、2曲目失念(クラシックの有名な部分のメドレー)、日本の民謡メドレー、アメリカン・フォークメドレー、yesterday、ポルカ「観光列車」、ハイドンのディベルティメント。
 特にハイドンのディベルティメントに鳥肌!この曲(特に第2楽章)、こういう石造りの建物で演奏されるのを想定して書かれたんじゃないか、そう思うほどオリエント美術館の石造りの建物にマッチしていた。
 野村さんの司会ぶりも面白く(日本の歌メドレーの編曲者の近衛珍念さんの話や、ファゴットの語源が『薪の束』という意味だとか、たいへん興味深かった)、演奏も素晴らしかった。会場も用意された席はほぼ埋まっていたが、もっとお客さんが入って欲しいコンサートだった。
DSC_0926.JPG
※開演前に撮影
10月11日(木)
第5公演 12:15~12:45 JR岡山駅西口コンコース10月12日(金)
     金管五重奏 
10月12日(金)
第6公演 12:15~12:45 岡山一番街ハレチカ広場
     木管五重奏
 岡山駅の地下街である岡山一番街のハレチカ広場(昔は「イルカの広場」と言われていたが)で行われた。メンバーは岡フィルモッカンズ:一昨日のオリエント美術館と同じメンバー。曲目は、オリエント美術館公演と共通するものも在ったが、水戸黄門、川の流れのように、など、より親しみやすいものを取り上げた。
 この会場は、ほぼ残響がない、そして雑踏のなか、という悪条件だったが、フルート、オーボエ、クラリネットは強めに演奏することでバランスの良いアンサンブルを聴かせてくれた。13時から用事があったので中座したが、用意された座席は満席で、その倍ぐらいの立ち見客があるなど、大盛況だった。
 昨日から街角コンサートはお昼の公演のみだが、日曜日には定期演奏会があるので、ちょうど昨日からリハーサルをしているはず。その合間を縫ってのコンサートで、奏者の方々には頭が下がる。
DSC_0929.JPG
10月13日(土)
第7公演 12:15~12:45 JR岡山駅西口リットシティビル「ひかりの広場」
     木管五重奏、弦楽四重奏、小編成オーケストラ
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