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ハイドン/交響曲全集vol.1(6番、17番、35番、96番) 飯森範親&日本センチュリー響 [地元で聴ける演奏家の音源]

ハイドン/交響曲全集vol.1
交響曲第6番、第17番、第35番、第96番)
指揮:飯森範親
日本センチュリー交響楽団
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 この記事はプレイリスト・ブログの記事の再録です。
 コロナ禍で関西に帰省することがほとんど出来なくなり、カテゴリーの「地元で聴ける演奏家の音源」に該当するのか?という感じではあるのだが・・・
 日本センチュリー交響楽団が2015年から続けている「ハイドン・マラソン」シリーズのライブ録音である。同楽団はかつては大阪府から補助金を受ける公立オーケストラだったが、現在は民間団体として経営しており、財政的には厳しい状況に置かれている。そんな中で10年以上の時間をかけてハイドンの全曲演奏会を続け、恐らく世界初となるDSD(ハイレゾ)録音のハイドン交響曲全集の完成を目指している。
 センチュリー響の録音や生演奏を聴くまではハイドンの交響曲はよく出来ているなあとは思いつつも、いかんせん曲数が多すぎて、どの曲が何番かの区別がついていなかったが、このシリーズのSACDがリリースされる度に購入してじっくり聴いていくと、これはまさに宝の山だと気づいた。
 ストリーミングは一部しか登録しない方針のEXTONレーベルには珍しく、SpotifyやNMLで全曲の聴くことができる。
 記念すべき最初の収録曲は、初期の作品の傑作:第6番「朝」だ。ハイドン29歳頃(エステルハージ家の宮廷楽長に就任直後)の作品と言われており、すでに作曲家・音楽家としてのキャリアは充分だったろう。そのため、この6番は合奏協奏曲の形式を残しつつも、交響曲としての楽曲の完成度がもでに非常に高い。
 モーツァルトの交響曲は、(私の聴き込みが甘いのかも知れないが)じっくりと鑑賞して楽しくなるのは28番以降で、27番より前の交響曲はなかなか食指が伸びないのだが、ハイドンの交響曲は作曲技法が確立されてからの作品がほとんどなので、宝の山なのだ。
 96番「奇蹟」も聴きもの。飯森の指揮は、アクセントやクレッシェンドは鋭いが、全体的には絶妙のバランス感覚で、徹底的に心地よいサウンドを目指している。木管のソロが絶品で、弦楽器を中心にしたピュアトーンが心地よい気品あふれる「センチュリー・サウンド」を楽しめる。

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佐藤晴真 The Senses 〜ブラームス作品集〜 [地元で聴ける演奏家の音源]

 ※この記事は、「hironominのプレイリスト」の記事を転載しました。
 10月にTHE MOSTのコンサートで、初めて佐藤晴真さんの生演奏を聴き、言葉で表現しようのない暖かくて美しい演奏を聴いて、こんな音がチェロから出るんだ。」とビックリした。
 まさに、「一目惚れ」ならぬ『一聴惚れ』である。
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The Senses ブラームス作品集
チェロ:佐藤晴真 ピアノ:大伏啓太
ブラームス/チェロ・ソナタ第2番
 〃 /メロディーが導くように
 〃 /森に覆われた山の上から
 〃 /死、それは涼しい夜
 〃 /子守唄
 〃 /チェロ・ソナタ第1番
 私はコンサート前には出来るだけ予習(楽曲やソリストの音源をあらかじめ)するタイプで、もし、彼がTHE MOSTのコンサートの前に音源を出していたら、予習していただろう。しかし、佐藤さんの演奏を「予習」することなく、しかも、コロナ禍で生演奏から8ヶ月も遠ざかって聴いたものだから、彼のこの美音・麗音を聴いた瞬間の衝撃は忘れられないものになったと思う。

 コロナ禍の影響でレコーディングも延期になり、半年遅れで発売されたようだ。しかし、ライナーノートによると、そんなハプニングはレコーディングに好影響を及ぼしたらしく、活動自粛期間中を挟んだ後の収録では佐藤さんとピアノの大伏さんのコンビネーションが熟成し、コロナ禍以前よりも手応えのある演奏が録れたようだ。

 佐藤さんは、ドイツ音楽の正統的な演奏家の登竜門とされる、ミュンヘン国際コンクールに日本人で初めて優勝。もちろん技術的にも申し分ないのだけれど、若くて圧倒的才能を持つ『俊英』にありがちな尖ったところがなく、風格のある落ち着いた演奏で、奏でる音からは、美しさ・麗しさ・気品にあふれている。

 低音が重厚なのに暖かい「声色」でよく歌うのだ。例年よりも寒いこの冬に、この演奏を聴いていると、地面に暖かさが拡がっていき、聴き手の足元からその暖かさが染み渡ってくるような感覚になる。

 2曲のチェロ・ソナタの演奏も絶品だが、このアルバムの聞き所は、ブラームスの4つの歌曲のチェロ編曲版。チェロが持つ人間の声のような暖かさと、佐藤さんの奏でる歌を存分に堪能できる。

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プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ほか Vn:福田廉之介 [地元で聴ける演奏家の音源]

 DENONが若手有望株の演奏家を発掘して、録音を世に出している「Opus One」レーベルから、地元岡山の新進気鋭のアーティスト:福田廉之介さんの録音が出ている。
 
収録曲は
ワックスマン/カルメン幻想曲
竹内邦光/落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~より『古謡』
プロコフィエフ/ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
 プロコフィエフはモーツァルトと並ぶ天才作曲家と思う。この2人の共通点は、頭の中から溢れ出てくる音楽に筆が必死で追い付こうとして書かれている感じが、その音楽から感じられること。とすれば、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタは才能が溢れてこぼれ落ちんとするようなソリストで聴きたい。福田廉之介さんは、間違いなくそうした選ばれたソリストだ。
 ワックスマンのカルメン幻想曲は、福田さんが一生演奏を続けていく曲と決めているそうだ。この曲で自分の演奏の成長や立ち位置を把握するとのこと。この曲の演奏のタイプを乱暴に2つのタイプに分けるとすると、求道者タイプと天真爛漫タイプになるだろうか。このCDでの彼は後者のタイプで、聴くものに夢を見せてくれるような演奏だ。彼がキャリアを重ねるにつれてどういう演奏になっていくだろうか?

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地元、あるいは国内で活躍する演奏家を聴いていこう [地元で聴ける演奏家の音源]

 COVID-19(新型コロナウイルス)によるイベント自粛は4月のコンサートにも影響し始めている。ルネスホールで開催される予定だった、カルテット・ベルリン・トウキョウの公演も中止になった。翌週11日の川崎翔子ピアノリサイタルはすでに中止が決定されている。
 どのみち、この年度末〜5月の連休頃までは、多忙になるのでコンサートに行けないことが多かったのだが、コンサートは開催されているのに行けない、というストレスよりも、コンサートそのものが中止になる落胆のほうが大きい。
 悩み事や心配事に頭を支配されて、寝るときでも頭からこびりついて離れない・・・そんなことは誰でもあることだろう。僕の場合はコンサートに行っていい演奏に夢中になると、頭の中がいい意味で真っ白に満たされ、その時間だけでも忘れることが出来る。「あそこに逃げ込めばいい」というシェルターとして存在してくれていたことが、こういう事態になってよく分かる。
 この1ヶ月ほど、その存立基盤が揺らいでいることは、通奏低音のように自分の心の中で不安を掻き立てられている状態。
 クラシック音楽の世界には、20世紀の偉大なる巨匠たちの名演・名盤の録音があり、オーディオ装置があればその音楽の真髄を感じることが出来るが、やはり今、活動している音楽家の演奏を聴く、ということの重要性を今回の騒動で再認識した。
 我々の鑑賞生活にリーチしてくれる音楽家たちの音源を聴き直し、また今後も積極的に地元に関わりのある音楽家の演奏の音源を購入して、感想を書くようにしたいと思う。
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 もっとも、一番購入したいと思っている岡山フィルの音源が、ほとんどリリースされていない、というのが残念なところではあるのだけれど。

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