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福山リーデンローズ 広響・京響による「オーケストラ福山定期演奏会」シリーズを発表 [コンサート準備]

 去年から地元ではザワザワと噂されていた、広響、京響による福山リーデンローズでの「オーケストラ福山定期演奏会」シリーズ。本日(1月11日)、ついに公式発表されました。


【1】オーケストラ福山定期 広島交響楽団
2024年4月14日(日) 大ホール 14:00開演

 指揮:クリスティアン・アルミンク
 ピアノ:ティル・フェルナー
 管弦楽:広島交響楽団

 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
 リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲Op.64


【2】オーケストラ福山定期 京都市交響楽団
2024年6月23日(日) 大ホール 16:00開演
 指揮:井上道義
 チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ
 合唱:京響コーラス
 管弦楽:京都市交響楽団

 ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第1番変ホ長調 Op.107
 ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第2番ト長調 Op.126
 ショスタコーヴィチ/交響曲第2番ロ長調 Op.14「十月革命」


【3】オーケストラ福山定期 京都市交響楽団
2024年9月23日(月・休) 大ホール 16:00開演
 指揮:阪哲朗
 管弦楽:京都市交響楽団

 ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調 Op.88
 ブラームス/ハンガリー舞曲集より第1番、第4番、第5番、第6番、第7番、第10番
 ドヴォルザーク/チェコ組曲ニ長調 Op.39


【4】オーケストラ福山定期 京都市交響楽団
2024年11月17日(日) 大ホール 16:00開演
 指揮:沖澤のどか(京都市交響楽団常任指揮者/2023~)
 ヴァイオリン:ジョシュア・ブラウン
 管弦楽:京都市交響楽団

 ブラームス/セレナード第1番ニ長調 Op.11
 ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61


【5】オーケストラ福山定期 広島交響楽団
2025年2月8日(土) 大ホール  14:00開演
 指揮:マティアス・バーメルト
 ヴァイオリン:金川真弓
 管弦楽:広島交響楽団

 チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
 チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調 Op.64


【6】オーケストラ福山定期 広島交響楽団
2025年3月9日(日)大ホール 14:00開演

 指揮・ピアノ:ウェイン・マーシャル
 管弦楽:広島交響楽団

 ガーシュウィン/「ストライク・アップ・ザ・バンド」序曲
         ラプソディ・イン・ブルー
         キューバ序曲
         セカンド・ラプソディ(オリジナル版)
 ガーシュウィン(ベネット編曲)/交響的絵画「ポーギーとベス」



 いやあ、凄いことになりましたね。4月にいきなりアルミンク&広響によるアルプス交響曲で幕開け、クニャーゼフ&井上道義・京響のショスタコ、阪哲郎のチェコづくし、バーメルト、沖澤さん、にウェイン・マーシャル!どれもこれも、広響・京響の本拠地での定期演奏会のプログラムを持ってくる超本格派プログラムに今から興奮しています。

 特筆すべきは、うまいこと岡山フィル定期(5,7,10,1,3月)と重ならないようにプログラムを組んでいること。この「オーケストラ福山定期」という大事業を成功させるカギは定期会員を獲得できるかにかかってるわけで、岡山フィルのマイシート会員の取り込みをかなり綿密に検討した感じを受ける。

 これにプラスして、5月9日~12日には『ばらのまち福山国際音楽祭』も開催され、瀬戸内地方のクラシック音楽文化の台風の目になりますね。
https://fukuyama-music-fes.jp/
 岡山フィル・岡山シンフォニーホール・岡山芸術創造劇場ハレノワもうかうかしていられません。

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オーケストラ・キャラバン 各公演のプログラムが続々と判明!! [コンサート準備]

 過去最大規模のオーケストラキャラバンの御蔭で、我が家から1時間圏内のオーケストラ公演がバブル状態にあることは、こちらのエントリーで触れました

 今年後半のプログラムが出始めているのだが、補助金が入るからなのか、なかなか攻めた内容のプログラムが多く、期待が膨らんでいく。

 全体の日程はこちらで整理をしているので、ここでは私的な注目公演を中心にピックアップしてみた。


9月18日(月・祝)15:00開演
オーケストラ・キャラバン
日本センチュリー交響楽団 福山公演
ボヘミアと北欧の香り~珠玉の傑作選~

会場:福山リーデンローズ
指揮:飯森範親
チェロ独奏:佐藤晴真

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調
シベリウス/カレリア組曲
  〃  /交響曲 第7番 ハ長調
  〃  /交響詩「フィンランディア」

 シベリウスの交響曲のなかでも5,6,7番が最も好きな曲だが、1番や2番はともかく、シベリウス・チクルスでも無い限り滅多に演奏されない。広響て秋山さんがシベリウス・チクルスを企画したときも、5番は聴けたが、7番はチケットを買っていながら聴きにいけなかった。

 シベリウス7番は本拠地:ザ・シンフォニーホールでの定期演奏会のメイン曲。
 さすがにカンチェリ、ヴィトマンは有名曲に差し替えているが、シベリウス7番はこの地方では恐らく今後20年はかからない貴重な機会(案外、秋山&岡フィルがやるかもしれないが)。
 自分にとっても5月に市民オケの岡響で1番、10月に岡山フィルで2番を聴くので、年間3曲聴けるとなると、思わぬ収穫になる。
 何気にソリストを、去年11月にリーデンローズでリサイタルを開いて好評だった佐藤晴真さんを起用しているあたり、センチュリーのプログラミングは抜け目がないと思う。



10月3日(火)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
読売日本交響楽団 倉敷公演
会場:倉敷市民会館
キャスト・曲目未発表

(予想プログラム)
指揮:藤岡幸夫
ピアノ独奏:清塚信也

藤岡&清塚のトーク(ピアノ演奏付き)
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調
チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調

 去年、一昨年は都響が来てくれ、今年は読響。トップレベルのオケを毎年聴けるのは嬉しい。コロナ中、読響団員さんが登場する遠藤真理さんのYouTubeを良く見ていたので、読響には勝手に親近感を抱いている。
 公式には未発表ながら、中四国ツアーの最中ということで、倉敷公演もこのプログラムで間違いないだろう。
 清塚さん&藤岡さんのトークはエンター・ザ・ミュージックとクラシックTVのコラボ、といった趣き。チケット争奪戦は熾烈になりそうだ。


11月18日(土)14:00〜
オーケストラ・キャラバン
中部フィルハーモニー交響楽団 新見公演

会場:新見市文化交流館
指揮:秋山和義
ヴァイオリン独奏:福田廉之介

ロッシーニ/歌劇「セビリヤの理髪師」序曲
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調「ラ・カンパネラ」
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」

 中部フィルのオーケストラ・キャラバン公演への力の入れっぷりが凄い。遠征する土地の聴衆に訴求するようにソリストや指揮者を起用しているのがわかる。名古屋から新見まで移動距離も長いし、プログラムもソリストや指揮者も予算はかけられないだろう、と思って甘く見ていたら、指揮は音楽総監督の(岡山フィルMAでもある)秋山和慶さんで、ソリストにこれまた岡山フィルの常連の福田廉之介さんを起用。メインも岡山フィルと5月にやったばかりの「運命」という・・・。完全に岡山フィルの聴衆を絡め取りにかかっているプログラムに私の心も絡め取られています。
 

12月20日(水)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
九州交響楽団 岡山公演会場:岡山シンフォニーホール
指揮:渡邊一正
サクソフォン独奏:須川展也
曲目/未発表

 曲目は未発表ながら、昨年の岡山公演と同じく、ソリストに須川展也さんを起用。去年は九響のブラスセクションの団員たちが皆、吹奏楽小僧になってノリノリの演奏を見せてくれただけに、今年も期待。


1月8日(月・祝)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
神奈川フィルハーモニー交響楽団 高松公演
会場:レクザムホール
キャスト:未発表
曲目/未発表

 まだ未発表ながら、私はこのコンサートの2日前の「県民名曲シリーズ第18回」と同じ内容を持ってくるのではないかと睨んでいます。指揮者は出口大地さん、ソリストには清塚信也(ピアノ)、外村理紗(ヴァイオリン)。プログラムは未発表。果たして予想はあたるか(笑)



 以下はオーケストラ・キャラバンではないが、気になるプログラムを。

10月6日(日)14:00~
THE MOST in JAPAN2023岡山公演
会場:岡山シンフォニーホール
ヴァイオリン独奏:福田廉之助、ほか
ホルスト/セントポール組曲
ヴィヴァルディ/2つのヴァイオリンのための協奏曲RV522
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア
ヘンデル・ハルヴォルセン/パッサカリア
スーク/弦楽セレナーデ

 いやー、なかなかマニアックなプログラムです!それだけに興味をものすごくそそります。実は10月の第1週は岡山フィル、読響、THE MOSTの3公演が1週間に集中するので、仕事の段取りと体調と家族へのケアを心がけないと(笑)



10月15日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第39回定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
ピアノ独奏:フィリップ・リノフ(第5回高松国際ピアノコンクール優勝者 )

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番ト短調 
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/展覧会の絵 他

3月17日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第40回記念定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
レスピーギ/ローマ三部作
「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」

 瀬戸フィルの10月と3月の定期が凄い!プロコの2番!ローマ三部作!プログラムの充実度では岡山フィルを上回っています。あまり縁がなかったように見えた大友直人さんを連続して起用しているのは、もしかして次期常任指揮者が視野に入っているのでしょうか?

 いやー、なんだか今年度の後半は密度の濃い音楽ライフが楽しめそうです。繰り返し、気持ちよくコンサートに行かせてもらえるように、家族のケアを抜かりなく行わなければ・・・

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2つの会員制度、「岡山シンフォニーホール友の会」と「ハレノワメンバーズ」の私的攻略法 [コンサート準備]

 岡山芸術創造劇場ハレノワの開館に合わせて、岡山シンフォニーホールは2023年1月から従来の独自WEB予約システムを廃止し、ぴあゲッティのシステムを使った「岡山シンフォニーホール/岡山芸術創造劇場オンラインチケット」を導入した。


 さっそく2023年度の岡山フィルのマイシート会員チケットを購入し、その便利さに感動!今まではなかなか繋がらない電話をかけ続けて(あるいは発売日に窓口に並んで)いたのが、スマホと指一本でものの1分で予約が出来るようになった。また、以前は遠方から購入者など窓口受け取りが出来ない人は郵送サービスを利用するしかなく、郵送料も書留のため650円もかかっていたが、コンビニ払い対応により、275円に軽減。
 はい、めでたしめでたし!のはずだったが・・・

 ここで話をややこしくしたのは岡山シンフォニーホール友の会とは別に、岡山芸術創造劇場のWEB会員制度「ハレノワメンバーズ」が発足したこと。


 2つの会員制度は一見別個のもののように見えるが、「岡山シンフォニーホール/岡山芸術創造劇場オンラインチケット」という共通するシステムを使っている。私が岡山SHホール友の会会員もハレノワメンバーズに入らないと特典が受けられませんか?と質問すると、ハレノワ事務局からはこんな返事が返ってきた。
harenowa.png


 要するに、岡山シンフォニーホール(以下、岡山SHと略す)とハレノワの2つのIDを登録し、その都度使い分けてください、というわけだ。仕事で使うシステムもそうだが、同じシステムなのに2つのIDを使い分けるというのはミスの元だ。同じコンサートのチケットのダブリ買いの危険があるし、どちらでチケットを買ったのか判らなくなることもあるだろう。40代の私でも「面倒だな」と思うし、ましてやご高齢の方々にとっては、同じシステムでハレノワのチケットはこっちのID、SHのチケットはこっちのID、と使い分けるのは至難の業だろう。

 そうは言っても、この仕組みが動いている以上、なんとか対応しなければならないのが、コンサートゴーアーの悲しいところ。。。。

 筆者は「岡山シンフォニーホール友の会」と「ハレノワメンバーズ」の両方に登録し、何ヶ月か利用してみて、攻略法を考えてみた。

 ただし、これから書く内容は、自分なりに整理するために両ホールのHPや会員向け広報誌などから集めた情報のため、誤りや公式情報との齟齬があるかもしれませんのであしからず。

 まず、岡山SH友の会とハレノワメンバーズの共通点と相違点から整理してみよう。

kaiinseido.png
攻略法① すでに岡山SH友の会会員に入っている場合はハレノワメンバーズに登録する必要性は薄い
 私のように、すでに岡山SH友の会に入っている場合、ハレノワで開催されるオペラなどのクラシック音楽関連のイベントについては岡山SH友の会IDのオンラインチケットで問題なく買えるし、先行予約にも(今のところ)対応している。2つ以上のIDを持つデメリットを考えると、わざわざハレノワメンバーズに登録する必要はない。
 ただ、ハレノワ主催公演の中にはハレノワメンバーズのみ先行発売のものもあるようなので、ダンスや演劇などのクラシック音楽以外のハレノワ主催のイベントにも興味がある方はハレノワメンバーズにも登録したほうが良いだろう。



攻略法② 岡山SH友の会会員に入っていない場合は、岡山SH主催公演のチケットを年間2万円以上買う人、オンラインよりも窓口派の人は岡山SH友の会に入会、それ以外の人はハレノワメンバーズ


 まずは無料で登録できるハレノワメンバーズに入るのがいい。岡山SH主催公演もハレノワメンバーズIDでも先行予約に対応している。


・岡山フィルのマイシート(定期演奏会5公演の座席指定セット券)を購入する場合。
・岡山シンフォニーホール主催公演を年間2万円分以上購入する場合


 これに該当する場合は登録料2000円を払って岡山SH友の会に入る方がメリットが大きい。

 岡山SHのチケセンは県下のクラシック公演の大部分の取り扱いがあり、2ヶ月に1回送付されてくるダイレクトメールには、そうした情報も掲載されている。
 また、ご高齢などでネット予約などが難しい人は、ハレノワメンバーズだと先行予約はオンラインチケットでしか対応してくれないが、岡山SH友の会ならばSH主催公演については、チケットセンター窓口でも先行予約に対応してくれる。

 あと、個人的に便利だなと思うのは、岡山SH友の会の銀行口座による引き落とし。はじめは登録が面倒でも、一度登録してしまうとオンラインチケット購入時に「登録口座引落とし」を選択すれば、いちいちクレジットカードを用意せずにすむのでかなり便利だ。コロナ禍でコンサートの中止が相次いだ時は、登録した口座に速やかに返金してくれた。

 まあ、そんなこんなでコンスタントにオーケストラ・オペラ・器楽コンサートなどクラシック公演に行かれる方なら岡山SH友の会の登録をお勧めする。逆にクラシックはたまにしか行かない方はハレノワメンバーズで充分だろう。

 攻略法はここまで(笑)以下、余談、というか苦言。
 
 ここ数ヶ月のハレノワと岡山SHの両施設の動きを見て思うのは「なんでこんなに連携が出来ていないのだろう」ということ。
 両施設の会員制度にこれほど思想の違いがあると、同じ制度に統一することが難しかったのは理解できる。ただ、もう少し他の都市の事例を研究すべきではなかったか。
 私の知る限りであるが、岡山シンフォニーホール/ハレノワの会員制度で最も参考になりそうなのは、京都コンサートホール/京都市交響楽団/ロームシアター京都の会員制度だろう。
 元々京都コンサートホール・京響友の会の会員制度があり、そこに京都会館のリノベーションによってロームシアターが開館した際に、会員制度を再編成したのだ。
 当然同じIDでオンラインチケットにログインしてチケットが買えるようになっている。
 それに加えて会員特典・サービスの違いについてはホームページでも表で確認できるようになっている

 そもそも本記事のためにつくった表はこの京都の表を参考に作ってみたものだ。

 他にも倉敷市は倉敷市民会館・倉敷市芸文館をはじめ児嶋・玉島・真備の各地域の施設の運営はアルスくらしきが一手に担い、一つのIDで全施設のチケットが買える

 本来、岡山市もハレノワと岡山SHを含めた、市内の文化芸術施設の一体的な運営のために財団法人を統合して「岡山文化芸術創造」という巨大な公益財団法人に再編したはず。その設立当初の理念に立ち返って、ユーザービリティを考えた運営、少なくとも他県の文化施設の水準程度にはサービスを向上して欲しいものだ。

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今年のオーケストラキャラバン、岡山は九響と都響。あと海外オケの公演など [コンサート準備]

 文化芸術の重要性や魅力を発信することによりコロナ禍による萎縮を乗り越え、社会全体の活性化を図ることを目的とした、文化庁のアートキャラバン事業。その中の一つであるオーケストラキャラバンが今年度も実施されるようだ。


 岡山・倉敷では2公演を開催。

2022 6/17(金)
九州交響楽団岡山公演
岡山シンフォニーホール

指揮:現田茂夫
サクソフォン:須川展也

J.ドーシー/ウードルズ・オブ・ヌードルズ
真島俊夫/シーガル
石川亮太/日本民謡による狂詩曲
A.リード(中原達彦編)/アルメニアン・ダンス パート1
ビゼー/「アルルの女」第2組曲
ラヴェル/ボレロ


2022 8/28(日)
東京都交響楽団岡山公演
倉敷市民会館

※以下参考 高知公演のプログラム
指揮:下野竜也
ピアノ:牛田智大

ニコライ/歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調
ドヴォルザーク/交響曲第8番 ト長調



 去年に続いて都響を聴けるのは実に楽しみ。翌日の高知公演のプログラムは発表済で、倉敷も同じプログラムだろう。九響も30年振りぐらい?の岡山公演じゃないだろうか。岡山フィルの3月定期のプログラム変更で聴けなかったボレロが聴けるのが嬉しい。

 10月29日には香川の観音寺に名フィルが来るらしく、ガチンコ本格派のプログラムなら検討してみようと思う。



 オーケストラ・キャラバン以外だと、海外オーケストラは9月14日(水)にポーランド国立放送響@岡山シンフォニーホールが予定されている。コロナ後最大とも言える大規模ツアーで、ぜひ成功させて欲しい。

 10月21日には飛ぶ鳥を落とす勢いのクラウス・マケラ指揮・パリ管弦楽団@岡山シンフォニーホール。ヒャッホー!!岡山公演のチケット代は不明だが、サントリーホール公演のチケット代が28K〜12K、これならなんとか手が出るな。今年のコンサートのハイライトになりそう。


 近隣では赤穂にケルン・ギュルツェニヒ管(なんと、指揮はロト、Vnは樫本大進!!プログラムも最高!)が7月5日(火)に来るが・・・。18:30開演はちょっとキツいな〜

 なんだか色々な選択肢が増えてくると、わくわくしますね〜

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コロナ禍の中でのコンサート参加自粛の自己基準 [コンサート準備]

 岡山県に、8月27日〜9月12日まで3度目の緊急事態宣言が発出された。期間中のコンサートのチケットを、既に2回分購入している。直近では8月29日にNHK交響楽団中国地方ツアーの一環である岡山公演がある。一方で、 私の職場ルールとして、イベント等への参加自粛が言い渡されているが、岡山シンフォニーホールは緊急事態宣言中は臨時休館しつつも、この公演は実施するということで、当然、岡山市の承認も得ての開催だろう。自治体も承認するイベントなのだから、自粛対象のイベントではないという(少々詭弁ではあるが)考え方も可能。


 仮に隣席に無症状感染者が座ったとしても、マスク・消毒や声を出さない等の対策を講じていれば感染の可能性はかなり低いだろうが、現在言われているデルタ株への感染対策は3蜜では足らず、1蜜も避けるようにとの話もある。チケットは2000席満席完売しており、少なくとも「密集」状態になることは間違いなく、リスクは「ゼロ」ではない。

 有り難いことに主催者のNHKは、チケット払い戻し条件の中に「緊急事態宣言の発出に伴い、鑑賞を見合わせられる方」を加えており、チケット購入者の判断で自粛するかどうかを自己決定する環境は整えてくれている。

 もしここで感染した場合、未就学の子供も含む家族への感染。それに伴う社会的・経済的損失は甚大だ。地方都市ではまだまだ感染者に対する風当たりは厳しい。


 などなど、色々と考えを巡らして、闇雲に恐れるだけでは、気疲れして精神衛生上も悪く悩む時間も勿体ない(笑)コンサートを自粛しても「行きたかったなあ」との思いが残るし、コンサートに行っても心から楽しめないだろう。


 こういう場合は自分の決断を助ける基準を決めてしまうのが、もっとも楽な方法だ。

 私は、岡山県の感染者数の人口比の%を算出し、その%から岡山シンフォニーホールへの来場者の中に、感染者が何人紛れ込む可能性があるかを算出。その値が1.0以上になったら自粛する、という基準を設定した。


 例えば、岡山県の1週間平均の陽性者数が200人の場合、そのうち無症状の陽性者が2割と言われている。また厚生労働省のガイドラインによると、発症3日前あたりからウイルスの放出が始まり、発症後は7日〜10日間ウイルスを放出するそうだ。
 参考:https://corona.go.jp/proposal/pdf/chishiki_20210813.pdf
 これらの事例から無症状でコンサートに来てしまう可能性のある人数を次のように算出した。

200人✕0.2(無症状感染者割合)✕10(日数)=400人
200人✕3日(発症前でウイルス放出状態)=600人

(400+600)/1,900,000(岡山県の人口)=0.052%

2000人✕0.052%=1.04(人)

 ということは、岡山市での1週間平均の新規陽性者数が200人の場合は、無症状でコンサートに来てしまう人は2000席満席の場合では1.04人というリスクになる。


 もちろん、陽性者数の数は、2週間前の感染の状況を反映しているため、コンサート開催時点の感染者数を予測するためには、感染者の増加率も同時に見る必要がある。


 市中にはもっと多くの無症状感染者が居るだろう、という説もあるし、クラシックのコンサートに来る年齢層を考えると、無症状感染者が紛れ込む確率は低くなるという可能性もある。喉の痛みや倦怠感などの疑わしい症状があっても来場する人はするだろう。今回のようなN響の場合だと岡山よりも感染者数の多い地域からの遠征組もいる。などなど変数が多すぎるため、現状において量的データで把握できているもので判断をするしかない。そもそも、この基準は自分の気持が楽になり、考えるムダな時間を無くすためのもの。



 ちなみに、8月29日のN響コンサート(2000席完売)について、8月27日(金)時点の感染者数データから予測する、岡山シンフォニーホールに来場の可能性がある感染者数は


226人(直近1週間の平均新規感染者数)✕0.2(無症状感染者割合)✕10(日数)=452人
226人✕3日(発症前でウイルス放出状態の人数)=678人

(452+678)/1,900,000(岡山県の人口)=0.059%

2000人✕0.059%=1.18(人)


直近1週間の感染者増加率:1.15倍


 という訳で、来場者に無症状感染者が紛れ込むリスクは1.0人を超え、感染者増加率も1.15倍で現時点での感染者数はさらに増加していると見込まれるため、自粛したほうが良い、という判断になった。


 当面は、この基準で判断していこうと思う。

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秋冬のコンサートシーズン 地ダネ・ベタ記事 [コンサート準備]

 ワクチン接種の進展によって、元々感染リスクが少ないと言われるクラシックのコンサートも正常化への舵を切り始めた。一方で、まだまだコロナ禍の影響が残りそうなものもある。

 秋冬のコンサートシーズンへ向けて、地元のネタ(地ダネ)で、独立記事にするほどでもないベタ記事を列挙する。

■いよいよシェレンベルガーが戻ってくる!

 今年に入ってからも首席指揮者のシェレンベルガーは。入国規制による来日が叶わない状況が続いている。3月定期5月定期の指揮者が差し替えとなった。コンサートのチラシもシェレンベルガーの写真が使われず、運営側も来日を諦めている雰囲気があったが、10月の第70回定期演奏会のチラシにはシェレンベルガーの写真を掲載しはじめた。

oka_phil_70th.png

 ホール広報誌「FLUGEL」にも、「コロナ禍以降、予定していた演奏会全てで来日不可能となりました。今回の第70回定期演奏会は久しぶりの登場となり、シェレンベルガーさんと岡山フィルの演奏に大きな期待が高まります」との文言を掲載。また、HPやチラシの「やむを得ない事情により、出演者、曲目が変更となる場合があります」との文言も通常のサイズに縮小しており、ついに、シェレンベルガーの来日が叶うことを確信しているような文言になっている。

 それはそうだろう。オリンピックで何万人という選手・関係者の来日が許可されているのだ。これで、身元の保証が確実で、岡山の文化芸術への貢献も多大な音楽家が来日できないというのは、どう考えてもおかしい。ほんま「怒るで、しかし!」である。



■一方で、12月の第九は2年連続「中止」

 同時に、コロナ禍の影響から立ち直れない行事もある。例年、公募で募っている市民合唱団による岡山フィルの第九は今年も中止が決定したようだ。合唱の練習は9月ごろから開始されるが、まだワクチン接種が全世代に行き渡りそうにない状況で、感染リスクを考慮したのだろう。一方で、市内の合唱団体の中には活動再開しており、そうした既存の合唱団を出演させる方法も考えられるところだが、「市民合唱団による第九」のフォーマットを崩さなない決断をされたようだ。第九に代わり、シェレンベルガー指揮による特別演奏会としてプログラムが検討されているようだ。



■8月から10月にかけて、疑似『チャイコフスキー3大交響曲シリーズ』を開催。

 あくまで偶然の産物ではあるが、





 と、みんな大好き、チャイコフスキーの後期3大交響曲のコンサートを3つのオーケストラで楽しめるという、(疑似)シリーズ企画(?)。N響と都響を相手にする岡山フィルは分が悪いかも知れないが、地の利と久々の首席指揮者との共演で燃えているだろう。岡山フィルが現状、どのぐらいの位置にいるのかを確認する機会になる。



■1時間の「ちょい聴きクラシック」は将来の音楽祭への布石か?「真夏の夜のベートーヴェン



 岡山フィルが「ちょい聴きクラシック」として宣伝に力を入れているこの企画。

 昼には子供向けの「シンフォニーは友達」という公演を開催。せっかくオーケストラのメンバーが集っているのだから、ということなのだろう。夜に大人向けの1時間レクチャーコンサートの開催という新企画を出してきた。

 岡山芸術創造劇場の開館に向けて、岡山国際音楽祭の再検討が行われていると聞く。そのためのテスト公演なのではないかと(期待も込めて)推測している。

 大阪クラシックびわ湖クラシック音楽祭いしかわ金沢楽都音楽祭仙台クラシックフェスティバル威風堂々クラシック(広島市)そしてラ・フォル・ジュルネなど1時間程度のコンサートを組み合わせた音楽祭が全国の文化都市を席巻している。繁華街の2つの玄関口にそれぞれホールが立地し、ホスト・オーケストラになりうる岡山フィルを有し、さらにスペシャルタレント弦楽アンサンブルの「THE MOST」の本拠地でもある岡山。「ちょい聴きクラシック」が岡山の聴衆に受け入れられ?ラ・フォル・ジュルネ型音楽祭への試金石となるか?今回のコンサートの集客が注目される。



THE MOSTのメンバーに戸澤采紀が加入
 福田廉之助率いるスペシャルタレント弦楽アンサンブル「THE MOST」のメンバーに、史上最年少の15歳(中3)で日本音楽コンクール優勝するなど、超注目の若手ヴァイオリニストの戸澤采紀が加入。

 戸澤さんは母の実家が岡山という縁で、中高生時代から岡山で何度もリサイタルを開催し、岡山の聴衆を魅了してきた(私もその中の一人である)。父親の戸澤哲夫さん(東京シティフィルコンマス、モルゴーア・カルテットのメンバー)は、高畑首席コンマスが就任する前は、岡山フィルの実質的な首席客演コンマスといってもいいほど客演を重ねており、戸澤一家は岡山とも縁が深い。同年代の福田廉之助くんと並ぶ才能の加入で益々パワーアップしそうだ。

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岡山シンフォニーホールのcovid-19感染防止対策 [コンサート準備]

 先週の「THE MOST」のコンサートでの岡山シンフォニーホールのcovid-19対策をメモしておきます。
・入り口にはサーモグラフィーあり、40インチぐらいの大画面に映る本格的なもので、ウチの職場にあるやつ(PCにUSB接続するやつ、すぐに固まる・・・)とは大違い。物珍しさもあって、サーモグラフィーの前で人が滞留しそうになるのを、なんとか係員さんが誘導(笑)
・チケットは自分でもぎって箱に入れる。パンフレット取りは各自で。当分はこのスタイルが続きそう。他のコンサートのチラシ挟み込みは無かった。
・カフェテリアは営業休止。館内に自販機は無いので、飲み物等は各自で用意が必要。このホールは「ホール内での飲食は固くお断りしております」のアナウンスだが、カフェテリアの前のロビースペースのテーブルでペットボトル飲料を飲むのは大丈夫っぽい。
・SD配席は分散して席が埋まるので、このホール唯一の弱点の「エコー」が発生せず、残響も満席時よりも豊富で音響的には理想的だったかも。
・係員が以前よりも大幅に増員されていて、ほぼすべての扉に配置して、入り口でアルコール消毒を確認している。スプレーポンプも係員が押してくれる。人が不必要にウロウロすることがないように、座席の位置を確認して案内してくれるが、アルバイトさんが不慣れだったのか、案内間違いが多かったようだ。このあたりは徐々に習熟していくだろう。
・退場は「前の列の方から順番にご退場ください」とのアナウンスがあったが、あんまり守られていなかった(笑)
・12月の特別演奏会から全座席を販売。事前にホールから電話があり、満席状態に不安がある人はキャンセル&返金が出来るようだ。でも、あの作曲家のイラストともおさらばすることになるのは少しさみしい(笑)

・最後にホールとは直接関係がないが、城下地下駐車場が車のナンバーを認識して、精算機で精算済みの車両は精算済み駐車券を機械に通さずに自動でバーが上がってスムーズに出られるようになっていた。

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シェレンベルガーの2021年の来日時期と「オーケストラ特集」 音楽の友9月号から [コンサート準備]

毎年楽しみにしている音楽の友9月号の「来日家速報2021」
 コロナ禍の収束が見通せない中、RCOやゲヴァントハウス管など、超一流オーケストラの来日は企画されているようだ。瀬戸内地域にもドイツ・カンマーフィルの倉敷公演が12月に予定されていて、先行発売が始まった。来年も来てくれるオーケストラはあるだろうか?感染危険度で言うと東京よりは低いと思うのだけれど。
 私の楽しみは、これも例年のごとく、岡山フィル首席指揮者のシェレンベルガーの来日時期。
 2021年3月(発表済み)
      5月
      10月
 2022年初頭(例年のパターンなら1月か3月?)
 ということで、しっかりお名前が掲載されていた。
 来月の定期演奏会には日本の入国制限の関係でシェレンベルガーのタクトは見ることが出来ない。恐らく高畑コンマスの来日も難しいだろう。逆に日本からドイツへの渡航の制限は、かなり緩和されてきていると聞く。人材流出の観点からも、業務移動については見直す時期に来ていると思う。
 もう一つ興味深かったのは、『特別企画 座談会「日本のオーケストラを守れ」』だ。大フィル、神奈フィル、九響、新日本フィル、広響とオーケストラ連盟事務局からそれぞれ6名の事業責任者が集まった座談会。
 コロナ禍での各オーケストラの現状と将来展望についての話題で、ファンとしては胸が痛むほど厳しい現実が語られていた。
・連盟加盟オーケストラの中止公演は1100公演超(7月18日現在だから、この1.5倍ぐらいに増えているかも知れない)、損失は40億円にのぼる。
・今回のコロナ禍での損失を償還するには20年かかるような額、しかし現状の公益財団法人の要件だと2年続けて純資産額益が300万円未満になると解散させられる。純資産額は総資産額ー負債額だから、これはほぼ不可能な要件だろう。
 一方で、楽員らの積極的な音楽配信などで、新たな流れも起きている。今後もコンサート等の実演が柱になることは変わりはないが、九響や広響などでは地域放送局でのニュースに頻繁に取り上げられて、地域社会の中でのオーケストラの役割が認知される契機にしていきたい。あるいは、これまで対立しがちだった事務局と楽員が一致団結して悩み、アイデアを出し、その過程で建設的なコネクションが出来てきているそうだ。

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「中止払い戻し」「延期払い戻し」「延期チケット有効」の整理が必要 [コンサート準備]

 先週、岡山フィルからわざわざ電話があり、5月の定期演奏会と6月の特別演奏会の中止が決定したことで、3月〜6月のコンサート出撃スケジュールは完全に真っ白になってしまいました。
 岡山フィル以外にも、チケットを既に買っていた公演について、対応が様々。中止あるいは延期、その延期の中にも一旦払い戻しをするものと、チケットはそのまま有効のものなどがあり、自分でもわけがわからなくなりそうなので、一旦整理。これ、月に5回以上出撃するようなコンサートゴーアーの方は、どうやって管理されてるんでしょうか(笑)
4月5日 クァルテット・ベルリン=トウキョウ(ルネス) →中止・払い戻し(済)
4月29日 カメラータ・オカヤマ(ルネス) →開催延期・j払い戻し(済)
5月24日 岡山フィル第64回定期(岡山SH) →中止・払い戻し(口座振込)
5月26日 ベートーヴェン・フェス(Jホール) →来年1月20日に開催延期・チケットはそのまま有効
5月30日 民音名曲コンサート広響(岡山SH) →中止・払い戻し(済)
6月19日 岡山の情景を音楽で語る旅(岡山SH) →来年2月4日に開催延期・チケットはそのまま有効
 そして、岡山フィルのfacenookに、コンサートの中止連絡とともに、去年10月に共演した、ジャン・チャクムルのショパン:ピアノ協奏曲の動画の配信開始のお知らせもありました。ショパンはテレワークのお供にもいいかも知れない。
 実は見逃せないのは、必見なのは 41:30頃から、シェレンベルガーがオーボエに持ち替えて共演したアンコールかも知れない。シューマンのリーダークライスから「月夜」の演奏が夢のような美しさです。
 私としては同じ定期演奏会の後半で演奏されたブルックナーの交響曲第4番の動画をぜひに見たいのだが(一瞬アップされていたのだが、なぜか消されてしまった・・・)。
 私のような生演奏がないと禁断症状が出るような(いや、最近、駐車場から家に帰る途中に聴こえてくる子供のピアノの練習の音すら、「ああ、生の音はいいなあ」と聴き入ってしまうぐらいです・・・)タイプの人間は放っておいても(爆)コンサートに馳せ参じるでしょうが、こういう人は多分少数派で、そこまでのコアではないファンは4ヶ月以上もコンサートに行かなくなると、それはそれで生活は回ってしまう。音楽家たちがコンサート活動を再開したとき、岡山のような地方都市で以前のような客足が戻るかどうか。。。。
 前回記事にした広響や、今回紹介した岡山フィルのように、動画の配信によって、存在感を常に示しておくというのは、とても大事なことだと思う。

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広島交響楽団の『福山定期会員』 [コンサート準備]

 今年度から、岡山フィルの定期演奏会(マイシート)会員に加えて、もう一つ「定期会員」になりました。
 それは、広島交響楽団の『福山定期会員』です。
 
 でも、この『福山定期会員』って、ちょっと不思議な会員制度なんですよ。なんせ、福山定期演奏会というのは年に1回しかありません。年に1回しかない定期演奏会で会員制度があるのは、しかも、翌年度も同じ席を引き継げるというのは、この広響の「福山定期会員」ぐらいしかないんじゃないでしょうか?
 
 しかし、会員の特典はかなり充実していて、まず、初年度はS席4200円のところが200円引きの4000円に、2年目以降は3500円と、700円の割引にになります。これは1ランク2ランク下のA席とB席の中間の値段になりますから、毎年のように聴きに行っている聴衆からすると、チケット取りの手間も省けるうえになかなかお得ですよねえ。私の場合は岡山~福山のJRの運賃が970円ですから、往復交通費込みで5千円台になるのは大きいです。
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 他の会員特典も通常の定期演奏会会員と全く同じで、一番大きいのは定期演奏会・名曲コンサート・ディスカバリーシリーズのチケットを2割引で買えることです。会報誌の「トレンド広響」も送ってくれるとのこと。
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 広響の定期演奏会や名曲コンサートは、土日にも開催されることがあるので、ちょくちょく広島まで聞きに行く人にとっては、かなりお得な制度だと思います。
 広響の福山定期はふくやまリーデンローズでのクラシックのコンサートとしてはお客さんが入る方だとは思いますが、これまで満員になることは無く、2000席のホールのせいぜい6割から7割程度の客の入りで、席にこだわりが無ければ当日に行ってもチケットが買えていました。岡山市内にチケットを買えるプレイガイドが少なく(ぴあ・ローチケはいい座席の割り当てが無い、岡山シンフォニーホールとリーデンローズがもうちょっと協力すればいいのにねぇ・・・・)、ここ数年は前売り券を買わずに当日券で聴いていました。そうすると、ちょっと疲れていたり急に他の用が入りそうになると、「まっ、今回は行かなくてもいいか」となっちゃうんですよね。そういう私のようなぐうたらな浮動客をしっかり捕まえておくという意味では非常に効果的でしょうね。
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 メリットはそれだけではなくて、もっと大きなメリットは、『ファン意識が呼び覚まされる』というのが大きいんじゃないでしょうかね。これまでは「コンサートがあるから聴きに来ました」という意識の聴衆が、「会費」という形で身銭を切って毎回同じ席で聴いて、定期的に会報誌が送られてくる。会員だけ招待される感謝コンサート(広島市内)にも行こうと思えば行けます。そうすると福山周辺の人々にとって広島交響楽団が「おらが街のオーケストラ」になっていく。うまくすれば年に2回以上の開催になるかもしれない。定期演奏会の会員制度導入の威力は岡山フィルのマイシート会員で思い知った筆者にとっては、福山定期会員の定着で岡山県南部の聴衆にとっても選択肢が増えることを期待しています。
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