珠玉の東京富士美術館コレクション 岡山県立美術館 [展覧会・ミュージアム]
東京都八王子市にある東京富士美術館は、日本・東洋・西洋の各国・各時代の様々なジャンルの美術作品約3万点を収蔵しています。
なかでも16世紀のイタリア・ルネサンス絵画から20世紀絵画まで、400年にわたるヨーロッパ絵画の歴史を見渡すことのできる充実した油彩画コレクションは、日本のみならず海外でも広く知られています。
本展では、同館の誇る珠玉の西洋絵画コレクションのなかから、ティントレット、ヴァン・ダイク、ブーシェ、ターナー、モネ、ルノワール、セザンヌ、モディリアーニといった西洋絵画史に燦然とその名を刻む巨匠たちの作品83点を紹介します。
ぜひご来場いただき、歴史と伝統がおりなすヨーロッパ絵画の豊饒な美の世界をご堪能ください。
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美術館のホームページを見ると、西洋画コレクションの主要作品の大部分が来てくれていたようで、たいへん見応えがあった。展示は以下の構成。
雪舟と玉堂 ーふたりの里帰りー 岡山県立美術館 [展覧会・ミュージアム]
岡山生まれの水墨画家といえば?
雪舟と玉堂です。
室町時代の備中赤浜(現在の岡山県総社市)出身で、明時代の中国留学も果たした禅僧・雪舟等楊(1420〜1506?)。江戸時代の岡山城下天神山(現在の岡山市北区)に生まれ、琴を奏でた文人・浦上玉堂(1745〜1820)。雪舟は10代頃、玉堂は50歳で岡山を旅立ってから、多くの出会いを経験しながら日本各地で活躍しました。それぞれにユニークな人生の魅力もさることながら、時代に先駆けた彼らの作品群は、今なお私たちに新鮮な感動をもたらします。
本展は雪舟生誕600年と玉堂没後200年を記念して、日本美術史上で燦然と輝く巨匠ふたりに揃って「里帰り」してもらうという、これまでにない企画です。さらにこのたびは門外不出の名宝である雪舟《四季山水図巻》(国宝・毛利博物館)を特別に迎え、国宝7点を含む160点を展観します。これら名品の数々によって、彼らの創意工夫や強烈な個性、そして意外な共通点が明らかになるとともに、水墨画の真髄に触れていただけることでしょう。
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兵庫県立歴史博物館 [展覧会・ミュージアム]
美術館のついでに寄ってみたのだが、想像以上に面白く、来てよかった。
まず、無料区域の充実ぶりが凄い。というか常設展の6割ぐらいは無料で見られる。そしてその無料区域に
中山寺 十一面観音立像
文常時 聖觀音立像
鶴林寺 聖観音立像
達身寺 十一面観音立像
ストラスブール美術館展 姫路市立美術館 [展覧会・ミュージアム]
姫路市立美術館
この特別展の展示点数は111点で中規模の特別展ですが、非常に見応えがあった。大阪のラジオを聴いていると、しきりにコマーシャルをしていたので、館の方も力が入っていたのだろう。
==姫路市立美術館HPから==================================
ランス北東部アルザス地域圏の中心都市ストラスブールは、ドイツ国境に近く、仏・独の文化が融合された独自の文化を育んできました。同地には10館にも及ぶ美術館・博物館がありますが、なかでもストラスブール近現代美術館は、印象派から現代美術までを網羅した18,000点に及ぶコレクションを誇り、フランス国内でも屈指の美術館として知られています。
本展は、同美術館のコレクションを中心に、印象派からモダンアートまでの作約100点を展観します。モネ、シスレーなどの印象派の画家たちから、20世紀のモダンアートを代表するピカソ、カンディンスキー、ジャン・アルプに代表されるアルザス地方ゆかりの画家まで、この時代の名画の数々をご紹介します。
また、國富奎三コレクション寄贈25周年を記念し、印象派の巨匠・ルノワールの《母性》や、モダンアートの旗手・マティスの連作版画本『ジャズ』の全点を公開するコーナーを設けます。
同時開催として、同時代に活躍したフランス近代絵画の作品を紹介する常設展示室にて、20世紀フランスで活躍した画家・ジョルジュ・ルオーの1907年制作《町外れ》の裏面に描かれた作品《老女》を初公開します。
企画展、常設展ともに楽しめる構成となっている本展覧会、会期中は年末年始も月曜日以外は開館します
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有名どころではモネの「ひなげしの咲く麦畑」が理屈抜きに美しく、本物を見たモネの作品の中でも心に残る作品になりそう。マルタンの「古い家並み」「雪化粧のパリの屋根」、シニャックの「アンティーブ、夕暮れ」も、その美しさに見入ってしまい、ゆっくり鑑賞した。日本の浮世絵に強い影響を受けたリヴィエールの「ノートルダム塔の高みから〜『パリ風景』連作より」も印象的。このリヴィエールという人、富嶽三十六景に影響を受けて「エッフェル塔三十六景」という連作を遺しているらしい。
岡山芸術交流2013を見て(その3) [展覧会・ミュージアム]
この芸術交流を象徴する作品の一つにエティエンヌ・
ロダンの考える人の台座・・・らしいのだが、これについて、
他にも、旧福岡醤油建物のエヴァ・ロストロによる「自動制御下」
これらの展示作品に通底するのは、「思弁的実在論」の影響だとする考察がある。思弁的実在論は私もよく意味が分からなくて、
今回の展示内容は、第1回の岡山芸術交流よりもさらに難解で、「
私が芸術を理解するよすがは、クラシック音楽しか無いので、
クロージングイベントでも議論されたように、
「考えるのではなく感じるものだ」
クロージングイベントは「国際展と芸術祭の隆盛 〜その課題と可能性」という興味深いテーマで、芸術批評家、
津田さんが参加するイベントは札幌や神戸では中止されていた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/
https://www.kobe-np.co.jp/
特に札幌に至っては抗議や苦情が1件も来ていないのに中止されたとのこと。背後に政治的な力が働いたのではないかと思う。
岡山県知事ははっきりとあいちトリエンナーレの補助金交付取り下
岡山芸術交流2019を見て(その2) [展覧会・ミュージアム]
岡山芸術交流2019を見て(その1) [展覧会・ミュージアム]
竹中大工道具館 [展覧会・ミュージアム]
消えてゆく大工道具を民族遺産として収集・保存し、さらに研究・
今日までに収集した資料は35,000 余点に上ります。
そして2014年秋。
日本はものづくりの国です。大工道具には、
瀬戸内シティガイド 建築、アート、ローカルフードを巡る旅 Casa BRUTUS特別編集 [展覧会・ミュージアム]
Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド (マガジンハウスムック)
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- 出版社/メーカー: マガジンハウス
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國富奎三コレクション および 「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」 姫路市立美術館 [展覧会・ミュージアム]
ちょうど「奇蹟の芸術都市のバルセロナ展」をやっているところでした。
姫路市立美術館HPの紹介文==================
スペイン、カタルーニャ自治州の州都バルセロナは、世界遺産サグラダ・ファミリアの設計者アントニ・ガウディやパブロ・ピカソなど、多くの偉大な芸術家を生み出した「芸術」の都市として世界中の人々に愛される世界有数の国際都市です。本展覧会は都市の近代化が進んだ19 世紀後半サルダーの都市計画から、バルセロナ万国博覧会開催(1888 年)を経て、スペイン内戦(1936-39 年)に至るまでの約 80 年間に生み出された芸術文化に辿ろうとする試みです。ガウディをはじめピカソ、ミロ、ダリ―本展では彼らの仕事を核としつつ、絵画を中心に映像資料、写真、図面、家具、宝飾品、彫刻など多様なジャンルの作品を交え、当時のカタルーニャに花開き咲き誇った芸術の精華を紹介します。
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多岐に渡る展示の中でも、やはり見ごたえがあったのはミロやピカソ、ダリなどの美術作品でした。特に作風を確立する過程でもがいていた頃のダリの初期の作品が見応えがあった。天才的な作品を残した彼の模索の時代を知ることができました。
バルセロナといえば、サグラダ・ファミリア。この世紀をまたぐ壮大な建築物は、これだけで数百万人の観光客を呼び込む、バルセロナの偉大な財産ですが、ミールの「貧しき者の大聖堂」では、路上で暮らす貧しき市民のバックに、建築途上のサグラダ・ファミリアが描かれており、当時のこの大事業に対する冷ややかな視点を感じることができました。歴史的な事業というものの多面性を感じさせます。
この特別展以上に見応えがあったのが、今回の訪問の真の目的だった。國富奎三コレクション。
姫路市立美術館HPの紹介文=================================
平成6年に市内在住の國富奎三氏から寄贈を受けた、近代フランス絵画を中心とする50点の作品から、常時約30点を公開しています。このコレクションは、自然主義、写実主義を標榜したコロー、クールベから、印象派のモネやピサロ、野獣派のヴラマンクを経て、モダニズムへの指針を示したマティスまで―我々日本人にもなじみの深い、19世紀から20世紀にかけてのフランス美術が中心となっています。近代フランス美術の流れを辿ることができます。
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