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山陽放送ラジオの新番組「ブラヴォー!!岡フィル!! もっとクラシック」 [岡山でクラシックを楽しむ]

 我が地元の岡山フィルもコロナ禍の影響をモロに受けて、定期・特別演奏会は3月~7月まですべて中止・延期となり、おそらく依頼公演も壊滅状態になっているのではないかと思います。そんな中で岡山フィルも、逆境を打開すべく過去の定期演奏会の動画配信やtwitteのアカウント開始(と同時にバズるww)。加えて地方紙の山陽新聞とのコラボ企画(これについては、また稿を改めまして・・・)など、オーケストラの存在感を高めるために頑張っているようです。

 そんな中で明日から山陽放送ラジオでの新番組「ブラヴォー!!岡フィル!! もっとクラシック」が放送開始されます。(毎週日曜日15:30~16:00)。
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 第1回目の放送は音楽主幹の野村俊一さんが出演され、岡山フィルの秋以降の活動復帰に向けてた情報もあるのではないかと期待して聞きたいと思います。

 オーケストラの冠ラジオ番組って、たぶんあまりなくて、90年代にKBS京都でやっていた「京の響(みやこのひびき)」ぐらいしか記憶にないですね。あと、広島の中国放送が日曜日の情報番組の中で「広響アワー」というコーナをやっていたぐらいで、これも今は無くなっている(と思う)。
 AMラジオの主要リスナーは仕事や農作業、家事などをしながらつけっぱなしで聴いているリスナーでしょうか。そういったリスナーがセレンディピティとしてクラシック音楽や岡山フィルに出会う可能性が広がります。
 また、私も自分の出身地の関西のラジオ局をよく聴きますが、山陽放送の番組でも東京や関西在住の岡山県人のリスナーのメールが多く紹介されていて、郷土を懐かしんで聴いている岡山出身のリスナーに『岡山のプロ・オーケストラの音』を聴く機会を提供できるのは大きなメリット。
 番組紹介を見る限りでは楽団員や関係者と奥富さんとのトーク主体で作っていく番組になるようですが、私としては演奏音源をどんどん取り上げていって欲しいなあと思う。
 この20年でAMラジオは大きく変化しました。ステレオ放送の開始とAM/FM放送のダブルトラック化、極めつけは全国(全世界)どこでも聴くことが出来るネットストリーミングサービス「radikoプレミアム」(有料)の導入で、かつてのAMラジオの弱点は完全に克服され、岡フィルの演奏を高音質で聴かせることも可能な環境にあります。
 私自身もAMラジオ局のFM波放送をミニコンポで聴いたり、radikoの音源をネットワーク・オーディオ・プレーヤーでスピーカーに繋いで聴いたりしていて、かつてのAMラジオの音とは様変わりしました。私が「ブラヴォー・岡フィル」に目指して欲しいのは、朝日放送の「ザ・シンフォニーホール・アワー」。この番組は音楽をかける時間も充分に採られていて、AM/FM地域ラジオのクラシック番組の理想形と思います。自分の母はクラシックを好んでは聴きませんが、この番組と夕方のメモリーズ・オブ・ユーをよく聴いています。有名な楽曲や映画音楽・スタンダードナンバーをオーケストラで聴きたい、という需要は確実にある。そんなライトなクラシックファンが楽しめる演奏音源を作るためにも、岡フィルには定期演奏会に加えてスクリーン・ミュージックやクロスオーバーのコンサートを増やさないといけませんな(笑)

 一つ悩ましいのは、全く同じ時間帯に、NHKのクラシック音楽バラエティ番組「✕(かける)クラシック」日曜14:00~15:50)や、同じく地元岡山の音楽家を紹介するレディオMOMOのクラシック音楽番組「ルネスホール 夢は世界へ」(日曜15:30~16:00)と放送時間がかぶっているということ。

 でもまあ、これは今の時代はさほど問題でもなくて、「ブラヴォー!岡フィル!」はradikoもしくはラジオ録音アプリ、「✕(かける)クラシック」はradikoのタイムシフト再生非対応なのでミニコンポで録音。「ルネスホール 夢は世界へ」もradiko非対応のため、ラジオ録音アプリで録音して楽しもうと思っています。
 日曜日には、朝はABCの「ザ・シンフォニーホール・アワー」、深夜にはFM大阪の「おしゃべりマガジン くらコレ」など関西の放送局の番組もあり、ラジオを聴く楽しみがどんどん拡がっていきます。

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岡山シンフォニーホールの粋な新型コロナ対策がバズる [岡山でクラシックを楽しむ]

 国内のクラシック音楽界でもコンサート再開の動きが活発化し始めており、政府の示したガイドラインに沿うようにすると、ソーシャルディスタンスを確保した上で、定員の半分以下での開催が要請されている。
 そんな中で今週、岡山シンフォニーホールの新型コロナ対策が話題になった。

 
 投稿された日の夜にはどんどんリツイートによって拡散され、ハフポストやグレープなどのネットメディアが取り上げ、23000いいね!がつくなど、俗に言う「バズった」状態になった。そして、それが岡山のメディアに逆輸入される形で地元のテレビ局でも取り上げられ....
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(山陽放送)
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(岡山放送)
 続いて毎日新聞日本テレビ系列のzeroなど、連鎖反応で全国ネットのマスメディアにも取り上げられた。

 岡山シンフォニーホールのツイッター開始は今月の6月4日。わずか9日でバズるという結果に、ホール側も「予想を超えた反応に驚いている」とのこと。

 まず、この絵がいいですね。誰が見てもベートーヴェン、バッハ、モーツァルトと解る特徴を見事に捉えた絵である一方で、どこか愛嬌があるのがいい。
 そして、新型コロナの感染拡大、とりわけクラスター発生について、社会全体が眦を吊り上げて対策に追われる中で、「お客さんに楽しんでもらう」というコンサートホールの本質を見失わない取り組みにが、人々の心を捉えたのだと思う。
 岡山は人口比の感染者数が全国最低水準で推移しており、クラスターも発生していないことから、どこの集客施設も「ウチからクラスター第1号を出したくない」というプレッシャーも、正直あると思う。緊急事態宣言中もクラスターが発生している隣県(兵庫や広島)からの流入を警戒するあまり県知事が発した「岡山に来たことを後悔させる」という言葉が切り取られて(全体の文脈を見ると、そこまで酷いことを言われた訳ではないのだが・・・)報道されるなど、かなりピリピリした空気があった。
 そんな中で、この遊びゴロロのある取り組みは、岡山でコロナ対策に追われる我々にもハッとする気づきを与えてくれたように思う。
 偉大な作曲家たちと「相席」することが出来るうちに、一度、ホールに行ってみたい(笑)

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クラシック音楽関係のラジオ番組(岡山・関西の民放) [岡山でクラシックを楽しむ]

 最近は家のスピーカーの前でゆったりと音楽を聴くことがほぼ無くなりました。
 その代わり、ラジオをよく聴いています。ラジオと言っても電波のラジオを聴くことはほとんどなくなり、ラジコ・プレミアム(月会費:350円)に登録して、エリアフリー(居住地のエリア外のラジオ局が聴ける)とタイムフリー(過去の放送を1周間以内であれば再生できる)を使って、岡山・関西のラジオ局のクラシック音楽の関連番組を聴くようになりました。コミュニティFM曲はアンドロイドのアプリの「TuneIn Radio」や「録音ラジオサーバー」などで聴いています。
 ラジオって、「ながら聴き」が出来るのでいいんですよね。特に家事なんかの作業中に聴くと、作業そのものも楽しくなってしまいます。
 NHKーFMの「ブラボー!オーケストラ」や「きらクラ」なども良く聴きますが、ここは敢えてネットでもほとんど話題にならない地元の岡山の番組や、関西の番組を紹介します。
 レディオMOMO(岡山シティFM) 毎週日曜日15:30〜16:00
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 クラシックに限らず、ジャズやポップスまで200〜300人規模のコンサートを主催するルネスホールに出演するアーティストや運営に関わる人々をゲストに招いてトークを展開する番組。パーソナリティの上別府さんも音楽好き、コンサート好きだというのがビンビン伝わってきて、音楽家へのインタビューもけっこう面白い話を引き出してくれます。最近では地元ピアニストの川島基さんが、「実はフランスのパリに留学したかった、でもドイツは音楽大学に合格すれば無償で教育を受けられる、外国人にも門戸が開かれていて素晴らしい国だった」という話がとても興味深かったです。


 FMくらしき 第5日曜日21:00〜22:30
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 放送時間が変則的で、第5日曜日がある月しか放送されませんので、年に5回ぐらいの放送です。クラボウ創業家で、経営者・財界人としても輝かしい経歴をお持ちであり、くらしきコンサートや大原美術館の経営など、倉敷の芸術文化そのものと言ってもいい大原謙一郎さんが自らパーソナリティをつとめ、くらしきコンサートや大原美術館のギャラリーコンサートで招聘するアーティストにまつわるエピソードや聴きどころを解説してくれます。海外の著名アーティストと個人的な深い親交を通じたエピソードが満載で、岡山では知らぬ者は居ない財界の超大物の方とは思えない、まるで童心に還ったように音楽について語ってくださっています。去年の内田光子さんのリサイタルの前の放送が非常に面白かったです。


 FMくらしき 毎週金曜日13:00〜13:30
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 FMくらしきのHPの説明のとおり、大原美術館の話題にとどまらず、柳沢先生がかつて在籍していた岡山県立美術館などの岡山の美術館の話や、国立西洋美術館などの国内の美術館の話題。柳沢先生が児島虎次郎の研究者でもあるので、虎次郎や19世紀末のパリのアートシーンなどにつてのお話も聴けます。おお、そうそう大原美術館のギャラリーコンサートのお知らせもあるので、クラシック音楽ファンとしても楽しめます。


「音楽の扉」コーナー FM岡山
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 先に触れておきますが、FM岡山は広域ラジオ局にもかかわらず、「RADIKO」で聴けないんですよね。アンドロイドのラジオアプリにも対応していないようです。今、我が家には電波経由のラジオ番組を録画する装置がないので、この番組もほとんど聴けていないんですが、第1火曜日の「音楽の扉」コーナーで、天神町のクラシック音楽専門CDショップ:アルテゾーロ・クラシカの畠山店長が招かれて、おすすめコンサートやおすすめCDを紹介しています。クラシック音楽ファンの端くれの私でも「ええっ?、それ紹介しますか!」というマニアックな、しかし行って(聴いて)見ると後悔しないチョイスに唸らされます。


 FM OH! 毎週日曜日24:00〜25:15
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 僕の一押しの番組です。これを聴くためにラジコ・プレミアムに入ったと行っても過言ではない(笑)
 関西のクラシック音楽オタク、もといクラシック音楽ファンの間で話題の番組。村治佳織、仲道郁代から西成のクラシック音楽バーの店長まで(笑)多彩なゲストとのマニアックなトークが展開されます。『FM大阪』時代からのベテランアナウンサーの吉川智昭さんが、重度のコンサートゴーアーにしてディープなオタクなので、話す内容も超ディープ。今年の7月9日の朝比奈隆特集で、あまりのディープっぷりに「すごい番組や!」と感動しました!


 ABCラジオ(朝日放送) 毎週日曜日7:05〜7:35
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 歴史の古い由緒正しい、大阪の王道クラシック音楽番組。朝日放送が所有していたザ・シンフォニーホールが身売りになった時、この番組も終了かと思われましたが、ホールを買い取った滋慶学園が1社スポンサーになって継続されました。「爽やかな日曜の朝のひとときを優雅なクラシック音楽とともに・・・」だったはずか、前述の「くらこれ!」に負けじ?なのかどうかわ解りませんが(笑)、アナウンサーの堀江さんのオタクトークが全開の番組に(笑)「この曲のここが好きなんですよねぇ〜」と思い入れたっぷりの解説、時には堀江さんが突然メロディーを歌って説明、とザ・シンフォニーホール・アワー番組史上、もっともディープな内容になっています。私はこの堀江さん路線を支持します(笑)

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