特別首席ティンパニ奏者に近藤高顕さんー岡山フィルの体制整備進む [岡山フィル]
岡山フィルの今年の賛助会費納入の案内資料(PDF)の楽団員紹介ページによると、新たに特別首席ティンパニ奏者に、日本を代表するティンパニ奏者(元新日本フィル)の近藤高顕さんが掲載されていました。
これには驚愕しましたね。
昨年10月の定期演奏会のブルックナーで「影の指揮者」ともいうべき活躍を見せてくれた近藤さん。
「ドイツものをやるときは、また客演してほしいな」と淡い期待を抱いておりましたが、なんと岡山フィルの正規メンバーに加入という・・・。
朝比奈隆&新日本フィルのブルックナーのDVDを見たとき、オーケストラの音楽をグイグイ主導しているティンパニに痺れました。ロールの場面でも、私のような素人にさえしっかりとした拍動が感じられて、オーケストラの他のパートが近藤さんの音を道標にしている様子が感じられます。
そして最近出版された、近藤さんの著書を読んで、ベルリン・フィルのフォーグラーと師弟関係にあり、本格的なドイツの奏法に精通した方だと判り得心。
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近藤さんの著書を読むと、ベルリン・フィルの団員さんとの親密な交流があり、もしかするとシェレンベルガー氏とはベルリン・フィル時代からよく知る仲なのかも知れません。
今年度の岡フィルのプログラムを見ると・・・
7月には、ムソルグスキー/禿山の一夜、ストラヴィンスキー/火の鳥、10月にはチャイコフスキー/悲愴と、ティンパニ大活躍の曲が目白押しではないか!
お願いだから中止にならないでよ!
そして、もう一つ注目なのが、コンサートマスターの増強。高畑首席コンマス、近藤コンミスの現体制に加えて、ベテランの入江さん、比較的若手の田中さんと長坂さんの3名がコンサートマスターに加わっています。
岡山フィルの規模(10型2管編成)のオーケストラでコンサートマスターが5人も居る、というのはあまり聞いたことがなく、これをどう判断したらいいかは現時点では判りませんが。一つ予想されることは、コンサートマスターと言っても、定期演奏会では5人とも乗ってもらう事が予想されます。というのも新たにコンマスに加わるお三方は、欠かしてはならない岡山フィルの中核メンバーであり、定期演奏会でこのお三方の降り番をつくる余裕は無いはず。かといって全員が乗ったとして、そうすると3列目までコンマスが並ぶ・・・ということになるのだろうか?
何にしても、コンサートが無事に開かれるようにならなければ、新体制の効果を聴くこともままならないわけで、Covid-19が収束することを祈るばかりです。
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