動画配信:「4台のピアノと8人のピアニストによる響演」 [ストリーミング]
岡山で何十年先も語り継がれるであろう、 伝説のコンサート「4台のピアノと8人のピアニストによる響演」の動画がアップロードされています。当日の私の感想はこちら。
長い動画なので、インデックスがわりにプログラムの曲名に、 それぞれの曲の開始位置をリンクしてみました。
(編成はと同じ)
松本和将さん曰く「ここまで座席が埋まったのを見たことが無い」 と言うほどのぎっしり満席(動画からは見えませんが)の客席と、 前代未聞の企画に挑む8人のピアニストたち。
たぶんホールの天吊りマイクのみの録音なので、 ピアノ演奏の録音としては、少々オフマイク気味。当日の会場ではピアニストそれぞれの個性が明確に判別でき、それがこのコンサートの醍醐味の一つでもありましたが、動画だとそこはなかなかわかりにくい感じになっている。
しかし、メイン曲のベートーヴェンの交響曲第5番は、この オフマイク気味の録音のおかげで俯瞰的に演奏が見通せます。4人8手の演奏であっても、オーケストラの演奏に決して引けを取らない迫力。
私が当日の演奏で鳥肌が立ったところ。「そうか、こういう構造になっていたんだ!」という発見がありました。
私が当日の演奏で鳥肌が立ったところ。「そうか、こういう構造になっていたんだ!」という発見がありました。
こちらが同じ箇所の、オーケストラ演奏( シェレんベルガー指揮岡山フィル)。
4名8手版を聴いたあとにオーケストラ版を聴くと、これまで気に留めていなかったパートの音や和声がはっきりと聴こえるようになり、とても新鮮に聴ける。
ああ、2ヶ月前まではこういう熱気の溢れる演奏を、満員の聴衆とともに共有できていたんだなあ。
それが今では、まるで世界が変わってしまった・・・と思います。
その一方で、動画ではあっても、確かに存在した日常の中の「ハレ」の瞬間を追体験することによって、こういう日が再び訪れるまで頑張ろうという気にさせてくれます。
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