ドホナーニ&ウィーン・フィルのスコッチ [クラシック音盤]
ミチョランマ(未聴CDの山)の中から取り出したるこのドホナーニ&ウィーン・フィル、メンデルスゾーンの交響曲第3番『スコットランド』。これが本当に素晴らしい!!
- アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,メンデルスゾーン,ドホナーニ(クリストフ・フォン),バラッチュ(ノルベルト),ベック(ヨーゼフ)
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1996/03/01
- メディア: CD
これを聴くまでの一押しだった、ハイティンク&ロンドン・フィルは、しみじみと味わうような愉しみというものがあるんですが、このドホナーニの指揮は、緻密かつガッシリとして押し出しが強い演奏、肉食民族のゲルマン魂が燃えるようなところもある一方で、格調高さと気品はみじんも失わない。何よりも・・・
ウィーン・フィルの響きが素晴らしい!!
特に第4楽章のコーダの輝かしいこと、唸る低音弦・美しい高音弦、そして高らかに謡うホルンの輝かしい咆哮。こらーウィーン・フィルにしか出せない音ですね。第一楽章の終結部も聴きものだし、第2楽章の天国的な美しさもイイ!!一つ一つのフレーズの細部に神経がいきわたっているのだけれども、この曲のおおらかさは失っていないどころか、その生命力を確固たるものにしている。
このコンビで、この曲を引っ提げて来日しようものなら、必ず馳せ参じたいと思うのですが・・・地味すぎて、集客に難が出そうですねぇ(ドホナーニの指揮って、決して『地味』に分類されるものではないと思うのだけれど)。
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