シェレンベルガー&岡フィルについて新聞情報から勝手に分析してみた [岡山フィル]
3年前の演奏会のチケット。これが運命の出会いだったんですね・・・
7日のシェレンベルガー岡山フィル首席指揮者就任記者会見に関する新聞各紙の報道で、おぼろげながらシェレンベルガー&岡フィル体制の情報が解って来ましたので、自分のためにも整理します。一部憶測(願望?)も入っていますが。
♪スケジュール
・シェレンベルガーとの首席指揮者契約は任期は2013年4月1日から3年間
・就任披露演奏会は2013年10月に開催
・2014年2月にもタクトを振るとの情報も
・年3回来県し、定期演奏会などでタクトを振る予定
♪就任までの経緯
・シェレンベルガー氏は2009年の客演時に、岡山フィルに対してとてもいい印象を受けた
・2009年に岡山フィルの定期演奏会で演奏・指揮し、好評を博したシェレンベルガー氏に、楽団側が1年半前から首席指揮者就任を打診していた
♪プログラム
・バロックからロマン派まで、幅広く選曲したい(オーボエ演奏よりも指揮したいという意向が強い?)
♪シェレンベルガーの思い
・首席指揮者と団員が対等な関係で、それぞれ責任を持って演奏することを理想に
・演奏家の個性を重視する
・ベルリン・フィルでの経験を岡山フィルに持ってきたい、私の血液に注入されているカラヤンの音楽を岡山に持ってきたい、作曲家の考えを優先する音楽をつくりたい
♪その他
・岡山市の副市長(楽団理事長)が調印。岡山市役所がバックで支援か?
・楽団がシェレンベルガーを招聘した目的は、レベル・アップにある
・定期演奏会だけでなく、学校での演奏など、アウトリーチ的な活動にも関わって下さる!!
このニュースに接してから、2,3日浮かれていましたが、こうやって情報を整理するうち、『ホンマにシェレンベルガーが来るんや』という実感とともに、ものすごく不安になって来ました。
なぜなら、現状の岡フィルはファンの目から見ても課題だらけだから。思ってる事を正直に書くのがこのブログのモットーだから(それで、わざわざ前のブログを店じまいしたのだし・・・)書きますが・・・
①コンマスどーすんの?
→客演でもいいけど、そろそろ固定した方がよろしいかと・・・
②管楽器はどーすんの?
→定期演奏会では在阪・在京オケの首席クラスのエキストラで固めてきてるからなあ・・・
③定期演奏会の回数はどーすんの?
→原行は年に2回、シェレ様来岡山予定は年に3回ってことは、回数を増やすってこと?!
④っていうか、シェレンベルガー氏はどこまで楽団の実態を把握されてるのだろうか?
⑤っていうか、市役所はシェレンベルガー首席体制を生かし、その功績・果実を岡山の歴史の中に残し伝えていくためには、お金も手間もかかる(要するにオーケストラを『育てる』営みが必要)、という事実をわかっておるのだろうか・・・
→副市長さんがニコニコして調印なさっておいでだったが、いやいやいやいやいやいや、これからが大変なんやって。きちんと投資しないと宝の持ち腐れになっちゃうよ。
⑥岡山シンフォニーホール関係の過去の例から考えるに、初めは大花火を上げるが、だんだんと尻すぼみになることが多い
→小泉アドバイザー体制とか、サントリーホールとの提携とか・・・。今回も同じ轍を踏まないか、非常に心配・・・
ただねえ、岡フィルが直面している苦境は、市民と音楽ファンの無関心から来てる部分が大きいと最近つくづく思うんですよねぇ。他のオーケストラのある街に比べると、本当に関心が低い。自分は関西で生まれ育って、親が大フィルのファンだったし、子供の頃から地元のオーケストラを応援し見守っていくという周囲の文化に触れてきたけれど、その記憶と比べると、岡山フィルを見る岡山の市民・ファンの目は、自分から見ると『覚めてるなあ、冷淡だなあ』と思う事が多いんですよ。その点では楽団関係者は気の毒だったと思う。
ファンとしてもあーだこーだ言ってるだけじゃなくて、なんか出来る事はしなきゃ!とも思います。とりあえず、身の回りの人々に、シェレンベルガーというのがどんだけ凄い人で(大物で!?)、その方が岡山フィルに来るってことがどんなに驚天動地の出来事か、ということを広めねばなりませぬ!
合言葉は
「ジネディーヌ・ジダンが、J2ファジアーノの監督に来たら、すげーじゃろ!?岡フィルにシェレンベルガーが来るってのは、つまりはそういうことなんじゃー」
自分はこれで行きます。
そして、毎回の演奏会に色んな人を誘って足を運ぶ。それから楽団員さんと事務局さんが腕を奮えるように、岡フィル以外のイベントが減ってもぶーぶー文句を言わない。そして、事務局さんはシェレンベルガーとの3年間に、すべてのリソースを投入しちゃってください。
今後は
「N響の岡山定期演奏会は、どねーなったんならー」とか
「海外からのオーケストラ公演がすっかり減ってしもうとるが」とか、もう言わない(いや、少しは言うかもしれないけど)
それもこれもシェレンベルガー&岡フィルのため、と思って我慢しますよ(くらしきコンサートもあるし)
それから、シェレンベルガーの首席指揮者就任って、デュメイが関西フィルに就任した方法に、よく似ていると思うんですよ。 なので、
・小ぶりなホール(倉敷市芸文館とか)で古典派の特別演奏会を開いたり
・マエストロのコネクションで、ギャラの張らない若手実力派をソリストに招いたり
・マエストロを中心とした室内アンサンブルの演奏会を開いたり
こんな関西フィルの活動が大いに参考になるんじゃないでしょうか?だって、岡山シンフォニーのイベントホールで、直ぐ目の前でシェレ様のオーボエ演奏を堪能で来たりしたら、まさに冥土の土産になりますよ~
シェレンベルガーの経歴の中に、「岡山フィルの首席指揮者」という歴史が刻まれる以上は、岡山市民も、それ相応のもてなしと熱意でお迎えせねばなりませんね。
コメント 0