岡山フィル演奏会 ~煌めくモーツァルト~ [コンサート感想]
今日は昨日の休日出勤の代休です。昨日はイベントの仕事だったんですが、雨は降るわ突風が吹くわで散々な一日でした。
土曜日には岡山フィルのコンサートへ。このコンサート、日経新聞と岡山シンフォニーホールの共同主催で、日経の購読者は招待だったらしい。私は購読者ではないので、お金を払っていきましたが、なんと1000円でした!
演奏中の客席のマナーがめちゃくちゃレベルが高く、ガサゴソする人がほとんどおりませんでした。日経の読者はやっぱり客筋がよいのだろうか。
日本経済新聞 岡山印刷25周年記念演奏会 ~煌めくモーツァルト
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
〃 /モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」
〃 /交響曲第41番「ジュピター」
指揮:中井章徳
ソプラノ:吉原圭子
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
アンコール
からたちの花、ふるさと(会場全員で唱和)
10月20日 岡山シンフォニーホール
感想は、まず2曲目のモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」から。ソプラノ・ソロの吉原圭子さんはウルトラマリンブルーから白のグラデーションが鮮やかな衣裳でした。それにしても綺麗な方ですねぇ。写真やTVで拝見するより数段美人です。(今や絶滅危惧種の・・・)清楚な大人の女性、という雰囲気です。アンコールの前に少しお話されたんですが、なんとチャーミングな!自分も含めておっさんどもはデレデレでしたな(爆)ぜひぜひ観光でも岡山へお越しくださいね。
歌の方は結構強くビブラートを付けておられ、個人的には好みとは違ったんですが、吉原さんの持つ雰囲気や声の透明感がモーツァルトにピッタリで、とても幸せな気分にさせてくれました。
協奏曲も含めて、オーケストラの演奏は、弦楽器はいいハーモニーだったですね。安定しています。一方で木管とホルンのハーモニーに不安定さがあり、「フィガロの結婚」序曲と、ジュピターの第2楽章では、いい気持ちで聴いている聴き手の気持ちが、若干そがれるような音の濁りを感じました。
今年から新しい登録団員さんも入団したところでもあり、これから岡フィルの音を作っていく途上なのでしょう。奮闘していたのはファゴット、フルート、そしてトランペット。
細かい部分ではいくつか物足りなさは感じましたが、全体的には、岡フィルのモーツァルト、いいですよ!やっぱり。柔らかくて音が明るくて、丁度秋晴れの季節にガラス窓の近くでひなたぼっこをしているような、母性に包まれるような心地よい音楽を愉しませてもらいました。
岡山城東高校出身の中井章徳さんの指揮は、打点が見やすくて明晰。オーケストラ内声部を引き立てる指揮は、聴き所が沢山ありました。ジュピターの第1楽章の第1主題で、ファゴットが音を支えてたんですねぇ。あれほど重要な役割を担っているというのは発見でした。
このコンサートの後半のハイライトはやわらかで暖かな岡フィルサウンドが非常に心地よく響いた、第3楽章のメヌエットから第4楽章のフーガ。特に第4楽章の演奏を聞きながら、『こんな演奏が出来るのだから、もっとモーツァルトを演奏して欲しい!』と心底思いました。これを引き出した中井さんのタクトは見事の一言。
一方で、もっと少し自己主張というか、『どうだこれが、俺のモーツァルトだ!どや!』
というような押しの強い部分もあっていいのかな?と思います(アイコンは気にしないで下さい♪)。
岡山シンフォニーホールは6型の編成のモーツァルトをやるには、箱が少々大きい気がしますので、倉敷芸文館や「ゆるびの舎」あたりでもいいと思うんで、岡山フィルのモーツァルトシリーズ、やって欲しいなあ。
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