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エッシェンバッハの幻想交響曲 [NML]

 周囲の状況が、やや落ち着きを取り戻し、徐々にコンサートにも出かけていこうという環境になって来ました。出かけるのは地元のコンサートが中心になりそうですが、前売りを買うのはキャンセルリスクが高い状況なので、当日券狙いということになりそうです(でも、だいたい当日券でも行けそう・・・な状況は喜んでいいのか、さみしいのか・・・)

 なんか、もう『死ぬほど上手いオーケストラ』を生で聴きたい!そんな気分です。倉敷でのカメラータ・ザルツブルグに行ければいいんですが、ここには仕事の予定が入ってしもてるんよなあ・・・
 今日、兵庫芸文からのメール便が来てたけど、11/24のバイエルン放送響のチケットが、まだ売り切れていないんですねぇ。さすがに当日まで売れ残ることは無いでしょうけど・・・って思って、芸文のHP見てたら、400席以上残っとうし!売れ残りそうやったら・・・新幹線に飛び乗って行ってまうのも手やなあ(でも、たぶん無理)。
 おおバンベルク響もチケットまだあるんか。ここはピアノがアンデルシェフスキーなんやな。それにブロムシュテットのブルックナーって、実は生で聞いた事が無いねんなぁ。そそられるなあ(でも、たぶん無理)
 なんかブツブツ言うてますけど、こうやって悶々と悩んでいるのも楽しいもんであります。
 
 それはさておき 
 今週は、NMLでエッシェンバッハ&パリ管弦楽団の演奏が気に入り、何度も聴いています。
 エッシェンバッハという指揮者の録音を、そんなに聴いてこなかった自分ですが、他の方のブログの記事を見て、この「幻想交響曲」を聴いてみました。
 パリ管といえばミュンシュとの爆演が強く印象に残っていて、最近出たライブ版はいっそう激しい爆演でした。
 このCDも、かなり熱気のある演奏には違いないのですが、特に第4から5楽章の『狂気』の質が違うんですよね。
 エッシェンバッハだけが高いところに居て、地上の狂騒を冷静に見つめており、その後ろ姿を聴く者が目にして、何か底なしの怖さを感じるような・・・・
 この録音でのエッシェンバッハの音楽作りは、非常に丁寧。ただなんとなく流れたり、勢いに任せる、というところが殆どない。しかし真面目な演奏いうのではなくて、柔軟で洒落も聴いている。第2楽章なんかはオペラの間奏曲のような生き生きとした音楽だと思う。
 一方で、第4~5楽章で、何か一つ一つ積み上げるような表現でありながら、同時にこれだけ狂気を感じさせるというのは凄いことだと思う。う~ん、かなり突き抜けてるよなあ。
 何度も何度も聴き込む、という意味では自分の中では一番の『幻想交響曲』になるかも。
 これを機会に、エッシェンバンハの演奏を(ピアノも含めて)、色々と聴いていきたいと思います。 
v4935.gif

エクトル・ベルリオーズ - Hector Berlioz (1803-1869)

幻想交響曲 Op. 14

Symphonie fantastique, Op. 14


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コメント 6

Angela

こんにちは。

確かにまだバイエルン放送響のチケットは結構残っていますね。
でも、お値段の割には良い席はすでに売れているようです。
私も当日券狙いも考えるのですが、やはり聴くならいい席で、と思うので、ついつい発売日に買ってしまいます。でもこの頃は5千円まで、と決めていますが。

ところでエッシェンバッハ は私の子供の頃はピアニストだったので、指揮者となかなか認識しづらいです。(アシュケナージも同様)
エッシェンバッハ&パリ管弦楽団 はよかったですか。「幻想交響曲」は私も好きな曲ですし、一度聴いてみようかと思っています。
by Angela (2012-10-27 09:54) 

にゃお10

『死ぬほど上手いオーケストラ』という字が、文章の中でひと際目立っていたので、
食いつかせて頂きます。しかしながら、以下の提案は実行不可能な、
冗談半分の話だとお考えください(笑)。
自分だったら、上記を「これが聴ければ死んでもいいと思えるオーケストラ」と解釈して、
自分が最も気に入っているオーケストラを呼んで自分だけのために演奏してもらいます。
費用は、事前にかけておいた生命保険から出し、余命宣告後から実施し始めます。
これが自分の『死ぬほど上手いオーケストラ』です。
by にゃお10 (2012-10-27 18:50) 

ヒロノミンV

>Angelaさん
 いつもコメントありがとうございます。
 僕も断然、発売日に席を取りに行く!派なんですが、この秋に海外一流オケを聴く事が出来ないのか~と思うと、やっぱり当日券で、高くてイマイチな席を掴まされても行きたいと言う気持ちがあります(笑)

 エッシェンバッハの指揮は、堅実であっても柔らかさと華やかさを失わない音楽づくりのように感じます。フィラデルフィアとパリのオケと相性がいいというのも、むべなるかなと思います。
by ヒロノミンV (2012-10-27 23:23) 

ヒロノミンV

>にゃお10さん
 気に入っているオーケストラを読んで自分だけのために演奏させる・・・エエですねえ。ついでにちょこっと指揮をさせてもらいたいと思います。これぞ男の浪漫です。
 一方で、こういう欲求って実は『もっともっと生きて、上手いオケをどんどん聴いてやるぞ』という生存への煩悩のなせる欲求だと思うんですよね。
 自分が仮に余命いくばくも・・・となったら、案外、聴きなれたオーケストラにお願いして、仲の良い仲間を集めて一緒に聴きたい、と考えるんじゃないかと思います。
 僕の『死ぬほど上手いオーケストラ』は、バイエルン放送響、ベルリン・フィルあたりでなくても、バンベルク響、もっと言えば水戸室内でもいいんです。1年に1~2つはこういうのを聴かないと、ガス欠になる体質なのかも知れません。
by ヒロノミンV (2012-10-27 23:30) 

にゃお10

『死ぬほど上手いオーケストラ』
私は人生最後にしたい贅沢は何だろう?という観点で考えました。
しかし、ヒロノミンVさんがおっしゃるように、上手いオケって、
たくさん演奏を聴かないと見出せないとも思いました。

実は私、エッシェンバッハ&パリ管を実演で聴いたことがあるのですが、
当時はまだ演奏会に行き始めた頃で、背伸びし過ぎたせいか、
その演奏の良さが理解できませんでした。勿体の無いことをしたと思います。
あれから数年たち、色んな演奏を聴いてきた今なら、
「パリ管」は、僕の中で上手いオケの一つとして挙げることができます。
昨年、指揮ヤルヴィですが京都公演で「幻想交響曲」がありました。
諸事情で聴く機会を逃してしまったことを、今でも悔しく思っています。
by にゃお10 (2012-10-28 06:45) 

ヒロノミンV

>にゃお10さん

>上手いオケって、たくさん演奏を聴かないと見出せないとも思いました。

 たくさんの演奏と、あとは『年季』ですよね。同じオーケストラでも何代も聴いている人の感想は、深みが違うと感じます。マイペースに気長にクラシックとのお付き合いが重要ですね。
 人生最後にしたい贅沢・・・、実は闘病中の義父がその状況にありまして、本当に死を目の前にすると、贅沢って特にしたくなくなるようなんですね。昔の友人に会いたい、あるいは昔食べたあの食べ物が食べたい・・・そう思うようです。哲学的は話になりますが『死ぬほど上手いオーケストラが聴きたい』という欲求は、10年後も20年後も生きているという無意識的確信があるから言える事なんだと思います。
 そんな義父を見ていると、僕が死ぬ前に聴きたいオーケストラは、岡山フィルか大フィルか・・・、そういう答えになるような気がしています。
by ヒロノミンV (2012-10-28 23:54) 

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