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国内オーケストラ業界と岡山フィル発展への研究(まえがき) [岡山フィル]

 岡山市の広報誌の11月号中の「議会だより」に次のような記事が掲載されていました。
103議会発言.jpg
 
 岡山フィルは今年度、創立25年目にして楽団史上初めての常任のコンサートマスターを招聘、同時に10パートの首席奏者の招聘に踏み切った。この大改革は岡山市当局の予算措置とバックアップがあってのことだったことがわかった。
 24年間の長きにわたって、岡山フィルの演奏を聴いてきたファンとしては、これでようやくプロ・オーケストラとしての体制を整える、出発点に立ったのだと思うと、たいへん感慨深い。
 
 思えば当ブログで次のような記事を連続シリーズで掲載したことがある。
 
 
 
 
 今から読み返してみると、(その3)については我ながら未来を完全に予言していますな。岡山フィルよりも先に高松の瀬戸フィルが先に日本オーケストラ連盟に加盟したのも、この記事で危惧した通り、それでおしりに火が付いたのか?どうか解りませんが、岡山フィルもようやく今年の6月に加盟を果たしました。
 
 「日本オーケストラ連盟の加盟」と「岡山市の全面バックアップの約束を取り付けること」という2点が、記事掲載からわずか2年でかなえられ、このたび市議会において市当局から支援と予算措置を明言されたことは、非常に重要ですし、僕が思ったよりも速い速度でシナリオが進んでいますね。それだけに関係者の尽力には脱帽するほかないありませんが、それを支えたのは私を含めてシェレンベルガー&岡山フィルを応援する市民の声ではないかと思うのは自惚れでしょうか。
 
 しかし、まだまだ安堵はできない。何しろ「10パートの首席奏者」とは言っても、1回4~5万円の演奏手当しか出せない状況であり、広響や大フィルといった周辺のプロ・オーケストラのような「常設オーケストラ」(=楽団員を専属で雇用し演奏活動に専念する携帯)との待遇格差は極めて大きく、現状の体制の延長上で「都市格」を高めるオーケストラを創っていくのはほぼ不可能であると断言できる。
 普段、我々が「格」という言葉を使うときは、「格が違う」や「別格」といったように、他とは一段上の実力を持ったものを指します。都市格を向上させる(=岡山は他の地方都市とは別格である)ためのオーケストラとなるためには、それ相応の体制と実力が当然に伴っていなければならない。
 市議会の質問で言われた「都市格を向上させる」ようなオーケストラとはどのようなものを想定しているのか?それはわからないが、市当局が現実よりも甘く考えていることは容易に想像できます。
 現状の体制でも、まずは地域に愛されるオーケストラに育て上げることは可能な環境になりつつある。シェレンベルガーのもと、高畑コンマスと新しい首席奏者が中心になって楽団を作っていけば、これは本当に楽しみな展開が期待できそう。でも、シェレンベルガー氏の退任後は?高畑コンマスの退任後は?音楽ファンをわくわくさせるような活動が継続的に出来るのか?やはり相当に難しいのではないだろうか。
 今の岡山フィルの集客や熱気は、たぶんに属人的要素に頼っているわけです。これでは「都市格の向上」どころか、現状での活動を継続する未来予想図すら描けない。
 
 これらを踏まえて拙ブログでは、「国内オーケストラ業界研究と、岡山フィル発展への研究」と称して、国内のオーケストラの経営資料から、岡山という都市にふさわしいオーケストラのすがたを数字で見ていくことにします。次回は第1回として「国内オーケストラの中での岡山フィルのポジション」を見ていく予定です。
〇各記事へのリンク
(11月4日 追記)
 岡山市が制定した『文化振興ヴィジョン』の中にもこのような記載がありました。
『楽団独自の音楽スタイルを確立することにより、本市の都市ブランドの向上に寄与する楽団をめざしていく必要があります』
101vision.jpg
101vision2.jpg
 『都市ブランドの向上』という言葉も「都市格の向上」と、実質的な意味合いは同じであると思いますが、「都市ブランドの向上に寄与する楽団を目指していく『必要がある』」と、強い決意が表明されています。「そういうオーケストラになったらいいなあ・・・」的な曖昧な表現ではないわけです。
 これって、期待していいんですよね!岡山市長さ~ん!!

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