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会場が沸騰した、ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団 倉敷公演 [コンサート感想]

 パリ管弦楽団の倉敷公演に行ってきました。オーケストラってこんな音が出るのか?!という驚きの連続、後半のサン=サーンスの交響曲第3番は、音のうねりが見えるような、それでいて本当に深みのある音。楽団員さんも全身で音楽を表現。あまりの素晴らしい音色の連続に、背筋がゾクゾクしっぱなしでした。

 僕にとっての今年の1番のコンサートになっただけでなく、ここ数年の海外オーケストラの来日公演の中でも1,2を争う感動をもたらせてくれた、その思いは会場にいた観客の皆さんも同じだったようで、3曲(!)ものアンコールのあと、楽団員さんが全員ステージから去っても、客席の拍手は鳴りやまず・・・

 ヤルヴィが登場して、その様子を2,3人の楽団員が様子を見ていると、

 『やあ、君たちもステージにおいでよ!お客さんがこんなに盛り上がってるよ!』とヤルヴィ。

 客席はますます盛り上がり、ステージに再び楽団員さんが一人、また一人と戻ってきます。
DSC00092.JPG

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楽団員さんの合図で、会場は手拍子に。

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観客の私たちにとっても特別な時間になりましたが、彼らにとっても特別な時間であってくれたらいいなあ・・・と。感動的なフィナーレでした。

 コンサートの感想は・・・、この感動はなかなか言葉で表現できないでしょうが、また後日書きたいと思います。

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コメント 11

Koreeda  Shigeharu

36年前に大阪フェスでショルテイ/シカゴ響のマーラ5番を聴いて以来の素晴らしい音色でした。鳴りっぷりも全く文句ありません。圧倒的な上手さは予想だにしておりませんでした。
by Koreeda Shigeharu (2013-11-10 00:30) 

まる

ほんとに素晴らしい演奏でした。来日公演最終日でも、パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管は全力で演奏してくれました。
いくつかあるコンビの中でも、蜜月期にあると言えると思います。
それにしても、二人か三人かのブラボーが物凄く汚くて、タイミングも悪くて、あれにはガッカリしました。ああいう人はパーヴォ・ヤルヴィのあの「オルガン付き」で表現された意味をまったくわかってません。
by まる (2013-11-10 04:20) 

ぐすたふ

記事、共感を持って拝見しました。つっつンさんは賛成してくれると思いますが、こんなに素敵なオケを、僕は他に知りません。今、僕にとっての世界一のオケは、間違いなく、パリ管。です。
by ぐすたふ (2013-11-10 20:58) 

ぐすたふ

山田治生氏が、自身のツイッターで、こんな風に書いていました。

>それにしても、パリ管は、ハーモニーや音程がぴったりで本当に素晴らしい(特に管楽器)。個人主義の国のはずなのにね。たぶん、彼らは、その完璧さを楽しんでいるのだ。だから、その楽しさが聴衆にも伝わる。厳しくトレーニングされた堅苦しい完璧さとは明らかに違う。

その通りだと思いませんか?
by ぐすたふ (2013-11-10 21:18) 

ヒロノミンV

>Koreeda Shigeharu さん
 初めまして、コメントありがとうございます。
 僕も恥ずかしながら、これほどの圧倒的なパフォーマンスを聴かせてくれるとは・・・、フランスのエスプリが感じられれば、少々の粗があっても・・・と思っていたぐらいです。
 世界には完璧な演奏をするオケはいくつかありますが、パリ管はそれらのオケとは全く違うタイプで圧倒的なパフォーマンスを聴かせてくれました。
by ヒロノミンV (2013-11-10 22:32) 

ヒロノミンV

>まるさん
 コメントありがとうございます。こうして皆さんにコメント頂けると、『やっぱり本当に凄い演奏だったんだな、皆、そう感じているんだなあ』と何とも言えない幸福感に浸ってしまいます。
 今回のツアーでは、他の会場でも物凄い反響があったようです。最終公演の倉敷で、聴衆の気持ちを彼らに伝えることが出来ていたなら、これほど幸せなことはありません。
 例のブラボー屋さんのうち、一人は札付きで、高松のコンサートによく出没しています。仲間から聴くところによると、4月のサンクトペテルブルグ響高松公演の際に、周囲とトラブルになったようで、「金を払って聴きに来ているのにブラボーを言って何が悪い」と開き直って悪態をついていた様子が目撃されています。放置しているとまた何か大きなトラブルをしでかすかもしれませんね。
by ヒロノミンV (2013-11-10 22:40) 

ヒロノミンV

>ぐすたふさん
 こんばんは。山田治生さんのおっしゃる通りだとおもいます。打ち合わせ通り・台本通りではない、その場その場で変化していく音楽に対して、柔軟に生き物のように対応していく。オーケストラ音楽の一つの理想形を体現する楽団なのだと感じます。
 実は、今、サイモン・ラトルがベルリンのオケで目指しているものは、このパリ管のなかで既に成し遂げられているのでは・・・などと思ったりもします。
 今でもオルガン付の最後の和音:何とも心地よいハーモニーが、頭の中で鳴っています。
by ヒロノミンV (2013-11-10 22:53) 

kippi

初めまして。
9日の出来事をどなかた書いていらっしゃらないかと
探してまわってこちらを見つけました。

最初の一音で、このオケやっぱり好き!と思いましたが
カーテンコールでの心温まる光景で、益々好きなオケになりました。
綺麗な月と美しい町並み。帰路につく皆様の幸福そうな顔。

そして彩り豊かな、フランスオケならではのあの音色。
近年滅多に出会えない幸せな体験でした。

お写真も嬉しい!
本当にありがとうございます!

by kippi (2013-11-11 12:13) 

Koreeda  Shigeharu

一流外来音楽家に溢れている今日ですが、どこで聴いても魂が抜き取られる演奏には遭遇しません。本当に驚きました。あの感動を何処かに記したくて偶然にみつけた本ブログに書き込みました。
あの日は制服を着た高校生を沢山見かけました。大学生も多かったようにも思います。20歳前後の多感な時期にあのような隔絶した演奏を聴くとそれは一生の心の糧になると信じます。
by Koreeda Shigeharu (2013-11-11 14:17) 

ヒロノミンV

>kippiさん
 コメントありがとうございます!

「最初の一音で、このオケやっぱり好き!と思いましたが」

 いやいや、ホンマにそうですよねぇ。僕なんか、チューニングの音で既に「ほわあ、ええ音じゃなあああ」と惚れ惚れしておりました。
 これほど歴史と実力のあるオケなのに、楽団の雰囲気がとても良くて、演奏している姿も、本当に音楽を楽しんでいる、No Musin No Life な感じで、僕も一気にこのオケを好きになりました。
 また、よろしければ覗いてやって下さい、ありがとうございました。
by ヒロノミンV (2013-11-12 20:01) 

ヒロノミンV

>Koreeda Shigeharu 様

 Koreedaさまは色々なコンサートをお聴きになっているんですよね。その中でも今回のパリ管の演奏に魂を抜き取られるような演奏・・・。この場に居た学生さんには大きな財産になったことと思います。
 私がこれほど足繁くコンサートに通うようになったのはここ5,6年ですが、中学高校の時にも親のお金で年に2,3度ぐらいは連れて行ってもらっていました。その時に聴いた演奏の数々は僕の生きる糧になっていて、実際、7年前に辛い出来事があり、音楽の世界に救いを求めた事がきっかけで、現在に至っています。生きてりゃこんな素晴らしい瞬間がある!演奏中も思いました。ずっと心の宝物として持ち続けることが出来る、そんな確信があります。
by ヒロノミンV (2013-11-12 20:13) 

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