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永青文庫 細川家の名宝展  岡山県立美術館 [展覧会・ミュージアム]

永青文庫 細川家の名宝展

岡山県立美術館

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岡山県立美術館ホームページの開催要項から

 永青文庫は、700年の歴史を持つ細川家の文化財を後世に伝えるために、昭和25(1950)年に設立されました。
 細川家は室町幕府三管領の一つとして武門の誉高い家柄で、現在の細川家は藤孝(幽斎)を初代として戦国時代に始まります。
 歌人・国文学者でもあった藤孝をはじめ、千利休の高弟で名高い茶人であった藤孝の子忠興(三斎)、剣豪宮本武蔵を客分に招いた3代忠利など、各代の当主は、肥後熊本54万石を治める大名家の隆盛を築いた武人であるとともに、当代一流の文化人でもありました。
 代々文武両道の細川家には、武器や武具から、絵画、能面、能装束、茶道具にいたるまで多彩な美術品が伝わります。さらに、近代の優れた目利きとして知られる16代護立が蒐集した中国美術、白隠・仙厓らの禅画や近代絵画なども加わり、8万点を超える一大コレクションを形成しています。中でも、近代日本画は、護立が横山大観、菱田春草、小林古径ら巨匠たちを支援したことで、「黒き猫」などの不朽の名作がそろいます。
 本展では、永青文庫所蔵品の中から選りすぐりの名品約150点を紹介いたします。大名文化の精華を心ゆくまでお楽しみください。
 

 現在の細川宗家は、厳密にいえば室町時代の三管領(細川・斯波・畠山)時代の細川家の直系ではなく、細川幽斉を始祖とするようです。二代目には細川忠興、その妻はガラシャ。悲運の戦国大名・・・という印象があります。当代は細川護熙氏、言わずと知れた元・内閣総理大臣。

 日本美術から考古学的な遺物まで、目もくらむような膨大な名品の数々。管理するだけでも恐ろしいほどの手間と経費がかかりそうです。 

 会期後半の目玉、『黒き猫』は、黒毛のふさふさした感じ、今にも掛け軸から飛び出てきそうなポーズがなんとも愛嬌があって、ちょっと劇画チックでもあります。劇画チックと言えば白隠慧鶴の墨画は、有名な『達磨』だけでなく、他の墨絵も愛嬌がありました。

 一方宮本武蔵の一連の作品は、素朴さと強靭さが同居した独特の緊張感が漂っていた。他にも天目茶碗の流れるような文様は見事だったし、唐三彩などの中国の名品も素晴らしい。

 注目出展品ではないものの、個人的に最も心を奪われたのは。熊本大学附属図書館の『絵入り平家物語』(江戸時代)、装丁から装飾、劇画的な場面絵まで見事な輝きを放っていました。

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 江戸時代の細川家は熊本藩主ということで、ミュージアム・ショップでは「くまモン」グッズがところ狭しと置かれていました(笑)

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