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若杉&都響のマーラー・チクルスから、大地の歌 [クラシック音盤]

 数年前の再販売の時に、全集を購入した、若杉弘、東京都交響楽団による、日本の音楽家の総力を結集したマーラー交響曲チクルスの録音から『大地の歌』を聴いています。

 僕がこのチクルスの録音の中で一番好きなのは、この『大地の歌』になるかな。とにかく微に入り細に入り、物凄く丁寧だと思う。しかし丁寧でも柔らかでニュアンスある響きを保っている。透明な響きから東洋的な旋律が浮かび上がって、朗々と歌う演奏は、当時の日本のオーケストラの面目躍如。

 オペラ指揮者だった若杉さんだけに、流石に歌手の歌わせ方が絶品。伊原直子さんのアルトが非常に印象に残った。オケの演奏も、7番や3番で感じた物足りなさは全く感じない。

 第6楽章の『告別』では、バーンスタインの演奏などと比べると、なにか淡々と進むような感じもするが、よくよく聴いてみると、これぞ東洋の無常観という納得性がある。
 身内の病気の事で少し感傷的になっている・・・わけでもないだろうが、この演奏を聴きながら、死を迎える時はどんな気持ちなんだろうか?と思わずには居られない。無になってしまう空しさを感じるのか、永遠に・・・何かを信じる事が出来るのか?今の自分には解らない。
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