ベイヌムの鮮やかな音楽 [ＮＭＬ]
この週末はベイヌムの音源を色々と聴いています。
きっかけは「指揮者の役割 ヨーロッパ三大オーケストラ物語」（中野雄 著）という本。
本の感想は、また後日に譲るとして・・・。その中のベイヌムに関する記述を興味深く読んだ。壮年期の突然死、戦後のＡＣＯを救った救世主・・・色々と前知識はあったけれど、ベイヌムについて詳しく書かれた記述を読んだのは、これが初めてだったかもしれない。真面目で音楽的才能・センスに溢れ、人望も高い。カラヤンと並ぶ、いやそれを凌駕する逸材・・・こんな記述を読むと、一度聴いてみようと思わないほうがおかしい。
困った時のＮＭＬ（ナクオス）・ミュージック・ライブラリーということで、ベイヌムの音源を捜索。まずはＡＣＯとの幻想交響曲。これは録音があまりよろしくなかったが、非常に機動力の高い演奏で、現常任のヤンソンスを思わせるスピード感だった。
次は、モーツァルトの『ポストホルン』セレナーデと交響曲２９番。これを聴いて驚いた！なんという芳醇なハーモニー、スピード感もあって、しかも弦楽器がとてもたおやかで美しい。なるほど、これはカラヤンの対抗軸をはる演奏というのは頷ける。一方で流線型の音楽作りのカラヤンに対して、ベイヌムは楷書体の音楽作りといった、折り目正しさが印象に残る。
もしかしたら、中高生の頃に名盤の誉れ高いブラームスの１番は聴いているのかもしれないが、ベイヌム＝剛毅な演奏、というイメージを持っていた。いざこうして聴いてみると、結構僕の好きなタイプの演奏やん！という感じ。
つぎはフィルハーモニア管とのベートーヴェンの交響曲第２番／第７番を聴く。いやあ、これは重厚なベートーヴェンです。そして、音色が明るくて鮮やか。いくら全盛期のフィルハーモニア管とはいえ、これほど鮮やかなベートーヴェンがこの時代の録音で聴けるとは・・・
ＮＭＬで満足せずに、ＣＤとして買ってしまいそうです。ステレオ録音だったら、買いなんだがなあ・・・
きっかけは「指揮者の役割 ヨーロッパ三大オーケストラ物語」（中野雄 著）という本。
- 作者: 中野 雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09
- メディア: 単行本
本の感想は、また後日に譲るとして・・・。その中のベイヌムに関する記述を興味深く読んだ。壮年期の突然死、戦後のＡＣＯを救った救世主・・・色々と前知識はあったけれど、ベイヌムについて詳しく書かれた記述を読んだのは、これが初めてだったかもしれない。真面目で音楽的才能・センスに溢れ、人望も高い。カラヤンと並ぶ、いやそれを凌駕する逸材・・・こんな記述を読むと、一度聴いてみようと思わないほうがおかしい。
困った時のＮＭＬ（ナクオス）・ミュージック・ライブラリーということで、ベイヌムの音源を捜索。まずはＡＣＯとの幻想交響曲。これは録音があまりよろしくなかったが、非常に機動力の高い演奏で、現常任のヤンソンスを思わせるスピード感だった。
次は、モーツァルトの『ポストホルン』セレナーデと交響曲２９番。これを聴いて驚いた！なんという芳醇なハーモニー、スピード感もあって、しかも弦楽器がとてもたおやかで美しい。なるほど、これはカラヤンの対抗軸をはる演奏というのは頷ける。一方で流線型の音楽作りのカラヤンに対して、ベイヌムは楷書体の音楽作りといった、折り目正しさが印象に残る。
もしかしたら、中高生の頃に名盤の誉れ高いブラームスの１番は聴いているのかもしれないが、ベイヌム＝剛毅な演奏、というイメージを持っていた。いざこうして聴いてみると、結構僕の好きなタイプの演奏やん！という感じ。
つぎはフィルハーモニア管とのベートーヴェンの交響曲第２番／第７番を聴く。いやあ、これは重厚なベートーヴェンです。そして、音色が明るくて鮮やか。いくら全盛期のフィルハーモニア管とはいえ、これほど鮮やかなベートーヴェンがこの時代の録音で聴けるとは・・・
ＮＭＬで満足せずに、ＣＤとして買ってしまいそうです。ステレオ録音だったら、買いなんだがなあ・・・
こんにちは。
お父様のご病気、さぞ心を痛めておられる事とお察し致します。
わたくしも家族の事があってコンサートへは非常に出かけにくい状況になっています。
ある程度の年齢になると致し方ありませんね。
ブログを一新されてからも楽しく読ませて頂いています。
こちらも訳あってブログは休止？中です。
わたしの方は移転のお知らせは表だっては出来ませんが、よろしければそっと見にいらして下さいませ。
http://ameblo.jp/angela-ky/
by CORCOVADO (2012-09-17 14:05)
>CORCOVADO（angela）さん
コメントありがとうございます。
僕自身が何が出来るわけでもないのですが、つい最近まで死の影はおろか病の影すら感じていなかった義がこんな事態に直面しようとは・・・少なからずショックを受けています。
CORCOVADOさんもコンサートへ出掛けにくい状況とか・・・。何カ月か先のコンサートのチケットを買うという行為は、何も大きなアクシデントが無く、その日時に行ける見込みが立っている、ということで、そういう何気ない日常を送れる事が一番幸せなことなのかも知れません。
CORCOVADOさんの新しいブログも、これからも読ませて頂きます。今後もどうかよろしくお願いします。
by ヒロノミンＶ (2012-09-17 21:54)
はじめまして。
「天井桟敷のつぶやき」時代から、幾度となく拝見しておりました。私も岡山エリア在住のクラシックファンなので、ヒロノミンVさんのブログを拝見して、実は一緒に聴いてたんだと気付いたり、私が行っていないコンサートは記事を読むことで疑似体験させていただいてました。
お父様のご病気でさぞお辛いと存じますが、いち読者としては残念です。できる限り音楽にも触れて、少しでも楽しい記事を読ませてください。
私はこれから9月後半から10月にかけて何度か岡山・倉敷あたりのコンサートに出かけようと考えていますので、よろしければブログの方も見てやってください。最近始めたばかりですので検索に引っかからないかもしれませんが・・・http://verccini.blog.fc2.com
by こもじゃー (2012-09-18 23:21)
＞こもじゃー さま
こちらこそ初めまして！ブログを読んで下さっていたとのことで、恐縮すると同時に、大変嬉しいです。ありがとうございます。
県外遠征のコンサートの予定はすべてキャンセルしますが、岡山エリアのコンサートは、手持ちのチケットのものを中心に、状況を見ながら聴きに行こうと思っています。イタリア合奏団と、カメラータ・ザルツブルグは、まだチケットを手元に置いています。とはいえ家族の事が最優先なので直前に判断します。
新しくブログを始められたのですね！岡山でクラシック音楽について書いているブログは、まだまだ少ないなかで、お仲間として仲良くしていただけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
by ヒロノミンＶ (2012-09-19 22:51)