兄と弟

　昨日の大河ドラマ『平清盛』は、いよいよ神戸（福原）に舞台が移って来ました。

　視聴率の方は伸び悩んでいるようですが、その一因として、清盛のヒールなイメージが影響しているらしい。しかし神戸生まれの自分としては、清盛は悪役では無く歴史的英雄の一人という認識。私の住んでいた神戸の街の中にも平家ゆかりの碑などがそこかしこにありました。

　今回は、清盛の『平家の都』構想がメインストーリーでしたが、裏ストーリーは兄と弟。清盛の台詞をかつての忠盛の台詞に重ね、頼盛の台詞を忠正の台詞に重ね合わせる脚本、いつもながら感心させられました。

　個人的には今年の大河は『面白い！』と思っておるのですが、唯一の不満だった松ケンの演技の貫禄不足も、出家して坊主になった事で年齢不詳の風貌になり、上手い具合に馴染んでいる気がします。セットや衣装はやはり手の込んだもので、その点でも楽しめる。自分の周囲にも意外に支持者が多く、スタッフの方々には数字に惑わされず、このまま最後までいい作品を作って欲しいと思います。


ドラマだけじゃなくて、サントラも秀逸！

NHK大河ドラマ《平清盛》サウンドトラック

• アーティスト: 吉松隆,舘野泉,藤岡幸夫,井上道義,ＮＨＫ交響楽団,東京フィルハーモニー交響楽団
• 出版社/メーカー: 日本コロムビア
• 発売日: 2012/02/01
• メディア: CD