SSブログ

ハレノワこけら落とし公演 ケルビーニ/『メデア』 [コンサート感想]

NISSAY OPERA 2023

<岡山芸術創造劇場ハレノワこけら落とし公演>
オペラ『メデア』

全3幕[イタリア語上演、日本語字幕付、新制作] 


20230901_01.jpg


作曲:ルイージ・ケルビーニ
指揮:園田隆一郎 
演出:栗山民也 
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団(コンサートマスター:藤原浜雄)
出演

メデア/岡田昌子、

ジャゾーネ/清水徹太郎

グラウチェ/小川栞奈

ネリス:中島郁子

クレオンテ:デニス・ビシュニャ

第一の侍女:相原里美、第二の侍女:金澤桃子、衛兵隊長:山田大智

合唱:C.ヴィレッジシンガーズ



あらすじ=ハレノワHPより=
 国王クレオンテは、数々の冒険に出かけて偉業を成し遂げた英雄ジャゾーネに娘のグラウチェを嫁がせる事にした。しかしグラウチェには前妻メデアの存在が重くのしかかっている。ジャゾーネは強引にメデアと離縁をしているからだ。
 クレオンテに謁見中のジャゾーネの前に、メデアが現れる。かつて交わした愛と、奪われた二人の子どものことを訴えるが、ジャゾーネに冷たく拒絶される。
メデアは悲嘆と怒りのあまり、復讐を誓うのだった。


20230901_02.jpg


 ハレノワの杮落としにふさわしい、記録にも記憶にも残る舞台だったように思う。
 流石に日生劇場のプロダクションで、すでに東京でのプレミエを絶賛のうちにやり終え、すでに完成された座組なので、素晴らしい舞台になることは予想はしていたが、私が岡山で見た数少ないオペラの中でも群を抜いて素晴らしかった。

20230901_06.jpg

 まずはメデア役の岡田昌子さんの歌唱、演技が見事すぎて・・・。他の歌手陣、合唱も演出も照明も舞台装置も「岡山でこれほどの舞台が見られるんや」という興奮を抑えられない、ハレノワの今後に期待を抱かずにはおられない舞台だった。

 オケピットの岡山フィルはベストメンバーで臨んだが、第1幕ではあまりにもデッドな音響に苦労している印象。私自身が岡山シンフォニーホールに慣れすぎてるのもあるのだが、シンフォニーHで響かせる豊かな倍音は望むべくもなく、アンサンブルの纏まりも悪かった。
 舞台が紡錘状にピットに迫り出していて、それは歌手陣がまるで歌舞伎の花道のように客席眼の前まで出てくるという抜群の効果があったが、オケが左右に分断されるという犠牲もあった。

 ところが、そんな悪条件の中、第二幕からやおら調子が出てきて、第三幕は圧巻の演奏だった。第三幕では少ない残響を逆手に取って、ここぞという場面でプレストで畳み掛け、岡田さんのメデアの狂気と見事にシンクロし、流石は我らが岡山フィルだ、というものを見せてくれた。それはオペラ指揮者の園田隆一郎の面目躍如でもあり、息を詰め手に汗を握りながら鑑賞した。


20230901_04.jpg


・オーケストラの編成は、下手手前にCb4、1stvn8-Va6-Vc5-2ndvn7という岡山フィルでは珍しい対向配置。木管は2管編成で上手奥の方。ティンパニはVcの奥に位置。ただ、舞台がオケピットに向かって紡錘状に迫り出しており、Cbと他の弦舞台がやや分断されている。

・第二幕では舞台裏に合唱とバンダを配置し神の啓示のような効果を出していたが、この管楽アンサンブルもすごく良かった。カーテンコールでは披露されなかったが、とりあえずtwitter情報で津上真音さん(Ob)が乗っていたらしいことはわかったのだが。

・途中、フルート(畠山首席)とファゴット(客演の中野陽一朗さん)の素晴らしいソロが聴けた。お二人共、舞台上の歌手と掛け合い、絡み合うような見事なソロだった。

・8月14日にあったプレ・レクチャーコンサートでオケからは畠山さんと中野さんが出演されていたようだが、このオペラの中にこれほど印象的で重要なフルートとファゴットのソロがあったんだ。うーむお盆は忙しくて行けなかったけど、聴きたかったな。

・さて、視線をオケピットから舞台上に移します。冒頭にも書いた通り、岡田さんの歌唱が素晴らしかった。特に第三幕はほとんど出ずっぱりでハイトーンが次々に続く場面でも、デッドな音響をものものせずハリのある歌を展開して客席を圧倒。憤怒に打ち震える場面では背筋が凍る様な衝撃を聴き手に与えた。このメデアは日本初演ということだが、これまで上演されなかった原因に一つに、メデア役をこなせる人が少ないこともあったかも知れない。

・そのメデアの周りを固めた歌手たちも素晴らしかった。youtubeにメデアの動画がいくつかあったので、1回だけ予習がてら見てみたのだが、元夫の妻を殺すところまではついていけないこともないが、最後には自分の子まで殺めてしまうというのは飛躍が大きすぎて共感できないな、と思っていた。ギリシャ神話には子殺し、親殺しのストーリーがよく出てくるが、エデュプス・コンプレックス文化圏の人々には受け入れられても、なかなか日本人には共感が得られにくいストーリーで、このこともメデアがこれまで取り上げられなかった大きな要因だと思う。

・しかし、今回の脚本・演出は聴衆の共感・没入が得られるように、うまく落とし込んでいたのだ。

・伊藤さん演じるクオレンテは君主としての威厳と同時に何でも自分の思い通りにしたいというマインドが見え隠れする、清水さん演じるジャゾーネの優柔不断さ、身勝手さと偽善など、周りの歌手たちがうまく演じたことで、メデアが抱える苦悩や二面性への説得力が増し、岡田さんの演技も相まって不思議とメデアに共感していく自分がいた。

・重要な役回りを担ったのが中島郁子さん演じるネリス。ダークサイドに落ちる前の王女メデアに侍女として付き従ってきたネリスが、第三幕では狂言回しの役割も担っていた。道を踏み外さないよう願うアリアが心に沁みた。

・メデアが自分の中の母性を殺す瞬間、そしてその後の騒動・事件〜クライマックスの真っ赤の照明演出の中から子どもの亡骸を抱え、上半身・顔が血まみれの状態でメデアが出てくる場面など、一連のハイライトのシーン、私の席からは園田さんがオーケストラにここぞとばかりの煽りを入れて、それはそれは古典派オペラとは思えない阿鼻叫喚の狂気!を創り出しているサマがはっきり見えた。私と同年代の園田さん。この世代で最も「振れる」指揮者だと改めて確信。岡山フィルはこの杮落としのご縁をトリガーに、園田さんとの関係を深めていって欲しいと思う。

20230901-03.jpg

・子殺しのシーンにクライマックスを持って行った関係上、見せ場もなくあっさり&いつの間にか殺された(王妃の冠に毒が仕込まれて亡くなったとの設定)ことが告げられたヒロイン役のグラウチェ役の小川栞奈さんには気の毒な脚本だなと感じる。

・冒頭で、この劇場のデッドな音響について触れたが、「デッドな音響」と一口に言っても色々な種類がある。それについては後日、ハレノワ大劇場の感想としてまとめようと思うが、一言で表すと「唱高弦低」あるいは「管高弦低」と言えるだろうか。

・歌手のレチタティーヴォは発音まで明瞭に聴こえ、表情の変化も充分に読み取れる。やはり「劇場」としての臨場感やセリフの聴き取りやすさを追求した音響設計になっているのだろう。

・木管の音もよく聴こえた、その一方で、弦の音は岡山シンフォニーHで聴く音とは違い、僕の好きな岡山フィルの芳醇な音からはかけ離れていた。ところが第二幕以降はキチンとアジャストしていたのはさすが。

・私はオーケストラの豊かな音を聴きたい。今回のような古典派やバロックのオペラはいいとして、例えばプッチーニやR.シュトラウスなどは岡山シンフォニーホールで聴きたいかな。

・他の長所としては、客席とステージの距離が近く、1700席もあるホールにはとても思えない、舞台と客席との一体感があった。

・実は開演に間に合わず、1幕目の途中から2階席最後方の座席に入れてもらえたのだけれど、舞台との近さに本当に驚いた。

・大阪から私の敬するコンサートゴーアーのぐすたふさんが来られていたが、やはりキャパの大きさを感じないような舞台との一体感を感じたとのこと。びわ湖ホールの中ホールで見ているような臨場感があったそうだ。

・幕間の休憩中に平土間に降りて見ると、岡山シンフォニーHに比べると各階客席の階高が低い、これがコンパクトな客席の秘訣であり、残響の少なさの原因のように思う。



20230901_05.jpg

nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

岡山フィル第77回定期演奏会 指揮:デリック・イノウエ Pf:松本和将 [コンサート感想]

岡山フィルハーモニック管弦楽団第77回定期演奏会


リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲

ラフマニノフ/パガニーニの主題による変奏曲

〜 休 憩 〜

チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調


指揮:デリック・イノウエ
ピアノ独奏:松本和将
コンサートマスター:藤原浜雄


2023年7月23日 岡山シンフォニーホール


20230723.jpg


・弦五部は12型(1stVn12、2ndVn10、Vc8、Va8、Cb6)で2管+αの編成。トランペット首席の小林さんとティンパニ特別首席の近藤さんが降り番で、その代役・・・というにはあまりにも大物のを招聘していた。トランペットはN響の長谷川さん、ティンパニは元広響の照沼さん。首席の空席が続いているホルンはニコ響でいつも見ている東響の上間さん(まさか岡山で生の音を聴けるとは!)、トロンボーンとファゴットの客演首席はお馴染みの小田桐さんに中野さん(京響)。トッティ奏者にもコンバスに藤丸さん(広響)、ホルンに倉持さん、金管を中心に強力な布陣・・・おっと忘れたらあかん、ピッコロに都響の小池さんが乗っているのにもビックリ、帰省も兼ねてだろうか?チャイ4の第3楽章のピッコロが笑けてくるほどうまくて、ロシアの仕掛け人形たちが魂を得て生き生きと動き出してきそうな瑞々しさがあった。

・お客さんの入りは75%ぐらいだろうか?例年は「夏枯れ」の季節になるが、よく入っている・・・と思いきや、3階席は高校生を動員(たぶん吹奏楽部や管弦楽部の生徒だろう)しているようだった。でも、今回の演奏は高校生にも聴きごたえがあっただろうな。

・順番は前後します。今日の白眉は松本和将さんがソロを取った、ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲である、というのが当日の演奏を聴いた聴衆の一致するところだろう。それほど凄い演奏だった。

・実はこの曲が大好きで、でもなかなか岡山で演奏されることは無く、何度も関西に遠征して聴きに行った。作曲年は1934年。「遅れてきたロマン派」などと言われたりするが、この曲や交響的舞曲などは、決して時代遅れなどではない、なかなか凝ったオーケストレーションになっている。同じくロシア生まれのストラヴィンスキーは、一度前衛に走ったあとに新古典流儀に傾倒していた時期だし、プロコフィエフは『ロメオとジュリエット』や『アレクサンドル・ネフスキー』などが作曲された時期で、どこなくこの頃のラフマニノフとは影響しあっている気もする。

・ピアノソロ部分については超絶技巧は勿論のこと、ラプソディの名の通りの叙情的な表現力、目まぐるしい変奏曲を描き分ける引き出しの多彩さ、協奏曲としてオーケストラと音楽を作っていく共創能力も求められる。
 松本さんの演奏は高次元ですべての要素を満たしていた。特にオーケストラとの絡みは本当に見事で、ソリストとオケが人馬一体、今まで聴いたどの演奏よりも感銘を受けた。特に第9〜10変奏,第13〜14変奏が圧巻。『悪魔に魂を売った』パガニーニのモチーフと、時折見え隠れする『怒りの日』のモチーフが絡み合い、ラフマニノフ晩年の鬼才っぷりを、松本さんのピアノと岡フィルが体現してくれたような演奏。恐ろしいほど妖しくも美しい、心の奥底に深く沈んでくる世界観だった。デリックさんの付けも見事で、ロシアの土臭さではなく、都会的で明るめの響きから、ラフマニノフがアメリカから受けた影響(この曲はスイス滞在中の作曲らしいが)を全面に出したような演奏だった。岡フィルも木管や藤原コンマスのソロには涙をさそわれる素晴らしさだった


・今回気づいたのだが、あの第18変奏は最高潮に達する直線まで、ヴィオラが入っていないんですね。ヴィオラが入った瞬間、音に厚みと深みが増して、聴き手の心が揺さぶられる。交響曲第3番の甘美な第3楽章の集結部はヴィオラが全部美味しいところを持っていったり、ラフマニノフはヴィオラの使い方が天才的。

・松本さんも、勿論岡フィルもホームグラウンドのホールで、去年のラフマニノフ2番を初め、共演を重ねたことが、単なるソロと伴奏にとどまらない、コンチェルトグロッソ的な愉悦を堪能させてくれたのだ。

・余談になるが、第22変奏は、交響曲第2番の第4楽章に酷似しているところがある。元ネタのモチーフは何なのだろう?

・ソリストアンコールはヴォカリーズ。弱音なのに芯がある、この一曲だけでも松本さんのソノリティを感じさせる演奏だった。




・一曲目のリムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲、この曲は管楽器が上手いと、まっこと映えますな。常々「岡フィル自慢の木管陣」と表現してきたけど、みなさんホンマに上手いです。そして浜雄さんのソロ、パガニーニ・ラプソディの第16変奏でも感じたのだが、いぶし銀のような渋みがありながら、どこか都会的で洒脱。グレン・ディクロウやシルヴァースタインのソロを思わせる。


・デリックさんは構えの大きい指揮でグイグイ牽引していく。一見大振りなようでいて、棒先だけに注目すると非常に緻密。予備動作も明確なので、オーケストラは演奏しやすそうだ。このあたり、この方はやはり齋藤秀雄直系だなあと思う。


・新日本フィルが上げてくれているデリックさんの動画を見てみると、秋山さんとの関係は師弟関係以上のものがあるようだ。
 https://youtu.be/iDvx2zsVv7Y


・第4曲のアンダルシア・ジプシーの歌の場面では オペラ指揮者の本領発揮でオケを歌いに歌わせて煽っていた。畠山さんの真珠のような輝きのフルートも印象的。

・メインのチャイコフスキー4番。正直な感想は「めっちゃ気持ちいい・・・・しっかし、疲れた!」である(笑)


・これまでの岡山フィルからは聴いたことがない鋼のような強靭なサウンドをデリックさんが引き出していた。明るくマッチョで力ずくで心を持って行くような強引さがある。管打楽器のホールを震撼させる鳴りっぷりも凄かったが、12型という編成にもかかわらず、管楽器に負けない音圧を繰り出す弦五部にも脱帽。

・ステージからの抗えぬ圧を感じながら思い出していた。私が初めて海外のオーケストラを聴いたのがロサンゼルス・フィルで、その時の感覚が蘇るような岡山フィルの演奏だったのだ。まさに北米のオーケストラのサウンドで、仮に今回の録音をCDに焼いて、『TELARC』レーベルを付けて「これ、最近評判の高いアメリカのオーケストラなんだって」と言って聞かせられると、違和感を持つ人はほとんど居ないんじゃなかろうか。

・そして、これだけ鳴らしても音が飽和せず、各パートの音が克明に聴こえてくる、バケモノ音響にも脱帽。岡山シンフォニーホールはファシリティとしては問題だらけのホールだが、だた一点、このバケモノ音響だけで名ホールというにふさわしい。

・ただし・・・(ネガティブ感想あり)
 第1楽章や第4楽章の盛り上がる場面では、途中からやや食傷気味になったのも事実(コンサート後の疲労感の原因は、酷暑とこれ)。

 強奏が続く場面でも、寄せては返す波のような「緊張と緩和」がないと、迫力に圧倒されるだけで、陶酔というところまではいかないのだ。


・いや、第2楽章などでの美しく聴かせる場面での歌心あふれる表現は素晴らしく、第1楽章の第2主題に入ったあたりのしっとりとした表現は、それはもう絶品だったのだが・・・強奏が続く場では、うーん・・・かなり力づくな印象で、シェレンさん時代以来の岡山フィルの美点=深い呼吸のなかで推進力を得て、豊かな響きで岡山SHの空間を満たすようなフォルテシモが聴かれず、やや一本調子になったのは惜しい気がする。
 会場の盛り上がりは相当なものだったから、私のような感じ方はごく少数派だろうが・・・

・10月にはホルン・トロンボーン・ファゴットなど、欠員の出ている首席奏者オーディションがあるようで、たぶん来年以降は新しい名手を迎えての体制になるのだろう。今回の様な強力助っ人陣での演奏もある意味貴重な機会だった。

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

オーケストラ・キャラバン 各公演のプログラムが続々と判明!! [コンサート準備]

 過去最大規模のオーケストラキャラバンの御蔭で、我が家から1時間圏内のオーケストラ公演がバブル状態にあることは、こちらのエントリーで触れました

 今年後半のプログラムが出始めているのだが、補助金が入るからなのか、なかなか攻めた内容のプログラムが多く、期待が膨らんでいく。

 全体の日程はこちらで整理をしているので、ここでは私的な注目公演を中心にピックアップしてみた。


9月18日(月・祝)15:00開演
オーケストラ・キャラバン
日本センチュリー交響楽団 福山公演
ボヘミアと北欧の香り~珠玉の傑作選~

会場:福山リーデンローズ
指揮:飯森範親
チェロ独奏:佐藤晴真

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調
シベリウス/カレリア組曲
  〃  /交響曲 第7番 ハ長調
  〃  /交響詩「フィンランディア」

 シベリウスの交響曲のなかでも5,6,7番が最も好きな曲だが、1番や2番はともかく、シベリウス・チクルスでも無い限り滅多に演奏されない。広響て秋山さんがシベリウス・チクルスを企画したときも、5番は聴けたが、7番はチケットを買っていながら聴きにいけなかった。

 シベリウス7番は本拠地:ザ・シンフォニーホールでの定期演奏会のメイン曲。
 さすがにカンチェリ、ヴィトマンは有名曲に差し替えているが、シベリウス7番はこの地方では恐らく今後20年はかからない貴重な機会(案外、秋山&岡フィルがやるかもしれないが)。
 自分にとっても5月に市民オケの岡響で1番、10月に岡山フィルで2番を聴くので、年間3曲聴けるとなると、思わぬ収穫になる。
 何気にソリストを、去年11月にリーデンローズでリサイタルを開いて好評だった佐藤晴真さんを起用しているあたり、センチュリーのプログラミングは抜け目がないと思う。



10月3日(火)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
読売日本交響楽団 倉敷公演
会場:倉敷市民会館
キャスト・曲目未発表

(予想プログラム)
指揮:藤岡幸夫
ピアノ独奏:清塚信也

藤岡&清塚のトーク(ピアノ演奏付き)
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調
チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調

 去年、一昨年は都響が来てくれ、今年は読響。トップレベルのオケを毎年聴けるのは嬉しい。コロナ中、読響団員さんが登場する遠藤真理さんのYouTubeを良く見ていたので、読響には勝手に親近感を抱いている。
 公式には未発表ながら、中四国ツアーの最中ということで、倉敷公演もこのプログラムで間違いないだろう。
 清塚さん&藤岡さんのトークはエンター・ザ・ミュージックとクラシックTVのコラボ、といった趣き。チケット争奪戦は熾烈になりそうだ。


11月18日(土)14:00〜
オーケストラ・キャラバン
中部フィルハーモニー交響楽団 新見公演

会場:新見市文化交流館
指揮:秋山和義
ヴァイオリン独奏:福田廉之介

ロッシーニ/歌劇「セビリヤの理髪師」序曲
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調「ラ・カンパネラ」
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」

 中部フィルのオーケストラ・キャラバン公演への力の入れっぷりが凄い。遠征する土地の聴衆に訴求するようにソリストや指揮者を起用しているのがわかる。名古屋から新見まで移動距離も長いし、プログラムもソリストや指揮者も予算はかけられないだろう、と思って甘く見ていたら、指揮は音楽総監督の(岡山フィルMAでもある)秋山和慶さんで、ソリストにこれまた岡山フィルの常連の福田廉之介さんを起用。メインも岡山フィルと5月にやったばかりの「運命」という・・・。完全に岡山フィルの聴衆を絡め取りにかかっているプログラムに私の心も絡め取られています。
 

12月20日(水)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
九州交響楽団 岡山公演会場:岡山シンフォニーホール
指揮:渡邊一正
サクソフォン独奏:須川展也
曲目/未発表

 曲目は未発表ながら、昨年の岡山公演と同じく、ソリストに須川展也さんを起用。去年は九響のブラスセクションの団員たちが皆、吹奏楽小僧になってノリノリの演奏を見せてくれただけに、今年も期待。


1月8日(月・祝)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
神奈川フィルハーモニー交響楽団 高松公演
会場:レクザムホール
キャスト:未発表
曲目/未発表

 まだ未発表ながら、私はこのコンサートの2日前の「県民名曲シリーズ第18回」と同じ内容を持ってくるのではないかと睨んでいます。指揮者は出口大地さん、ソリストには清塚信也(ピアノ)、外村理紗(ヴァイオリン)。プログラムは未発表。果たして予想はあたるか(笑)



 以下はオーケストラ・キャラバンではないが、気になるプログラムを。

10月6日(日)14:00~
THE MOST in JAPAN2023岡山公演
会場:岡山シンフォニーホール
ヴァイオリン独奏:福田廉之助、ほか
ホルスト/セントポール組曲
ヴィヴァルディ/2つのヴァイオリンのための協奏曲RV522
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア
ヘンデル・ハルヴォルセン/パッサカリア
スーク/弦楽セレナーデ

 いやー、なかなかマニアックなプログラムです!それだけに興味をものすごくそそります。実は10月の第1週は岡山フィル、読響、THE MOSTの3公演が1週間に集中するので、仕事の段取りと体調と家族へのケアを心がけないと(笑)



10月15日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第39回定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
ピアノ独奏:フィリップ・リノフ(第5回高松国際ピアノコンクール優勝者 )

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番ト短調 
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/展覧会の絵 他

3月17日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第40回記念定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
レスピーギ/ローマ三部作
「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」

 瀬戸フィルの10月と3月の定期が凄い!プロコの2番!ローマ三部作!プログラムの充実度では岡山フィルを上回っています。あまり縁がなかったように見えた大友直人さんを連続して起用しているのは、もしかして次期常任指揮者が視野に入っているのでしょうか?

 いやー、なんだか今年度の後半は密度の濃い音楽ライフが楽しめそうです。繰り返し、気持ちよくコンサートに行かせてもらえるように、家族のケアを抜かりなく行わなければ・・・

nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

ベルリン交響楽団岡山公演 指揮:シェレンベルガー [コンサート感想]

ベルリン交響楽団 岡山公演


モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツアルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調

リスト/ラ・カンパネラほかピアノソロ

〜 休 憩 〜

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」


指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ピアノ独奏:フジコ・ヘミング


2023年6月23日 岡山シンフォニーホール

20230623_001.jpg


・会場はほぼ満員の入り。生ける伝説と言ってもいい90歳のフジコ・ヘミングさん目当てのお客さんも多かったのだろうが、後半のベートーヴェン、アンコール2曲が終わっても拍手が鳴り止まない。シェレンさんが「バイバイ」のポーズを取って、照明が明るくなって楽団員が舞台袖にはけた後もほとんどのお客さんが残って拍手を続けている。シェレンさんが再登場した瞬間、「ブラボー」とも「ウワーッ」ともつかない歓声が上がった。今日の演奏に対する賛辞というよりも、シェレンさんの岡山フィルでの9年間に対する感謝の気持ちを表したのだ。私も含めて何人かの人が涙ぐんでいるのが見えた。

・そう、後半のベートーヴェンの重厚かつ何もかもをなぎ倒していくような推進力のある音楽を聴いて、皆が思い出したのだ。彼が岡山で9年間の間で成し遂げてきたことを・・・・。普段はシャイで皮肉屋で、感情を表に出さない岡山の人々が、これほどストレートに気持ちを伝えようとするのをほとんど初めて見たような気がする。

・編成は弦五部は10型(1stVn10、2ndVn8、Vc6、Va5、Cb4)2管編成という比較的小規模なサイズ

・このコンサートのチケットを買うがどうかはかなり迷った。というのも過去10年聴いたコンサートの中で一番評価が低い演奏がこのオケの前回の岡山公演だったからだ。当時の首席指揮者のシャンバダールが率いていた。その時のエントリーにも書いたが、「ベルリン交響楽団」といっても、クルト・ザンデルリンクなどが率いた東独時代のベルリン交響楽団(現:ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)とは別の団体である。

・そのベルリン交響楽団に、最も尊敬する音楽家であるシェレンベルガーが首席指揮者に就任した。前回の岡山公演での印象から、「行くのに躊躇する団体リスト」入りしていたのだが、シェレンベルガーさんへの信頼は絶大だ。聴きに来て後悔するという事態には絶対にしないだろうという思いもあり足を運んだ次第。

・1曲目のオーボエのチューニングのピッチが不安定で、「やっぱりダメかもしれない」と思ったが、管楽器は不安定ながら弦の音はなかなか艶やか。6年前とは違うな、という印象を持った。

・2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲の第21番は彼のコンチェルトの中でも1,2を争うほど好きな曲だ。

・しかし、その大好きな曲を聴くのがこれほどしんどいとは。第1楽章と第3楽章では、ソリストの技倆に合わせるために、かなりのスローテンポ、それに加えて音符が密集している箇所では、やおらテンポが落ちるといった具合で、これにはシェレンベルガーさんも合わせるのに苦労し、オーケストラも明らかに困惑している様子だった。これはもはや天才モーツァルトの音楽ではない。自分はソリストよりも作品を聴きたいという欲求が強い聴き手なのだとつくづく思った。

・しかし第2楽章は違った。綺麗な音色と行間から人柄がにじみ出るような深みのあるピアノの音は、言葉では言い表せない味わいがある。なるほどフジコさんが人気がある理由は理解出来た。

・ソリスト・プログラムは予定から変更されていた。
20230628_001.jpg
 予定のプログラムだと、技倆部分でのデメリットはかなり解消されたと思われ、おそらく私の印象も異なっただろうか?もう、聴くのがしんどくなってしまって、ラ・カンパネラなどのソロ演奏は失礼して2階席後方のロビーに出たのだが、数人ほど同じように途中退席組がいた。



・シェレンベルガーさんはモーツァルトに対するこだわりは強い音楽家だと思う。カメラータ・ザルツブルクとは何度も来日しているし、岡山フィルでもサウンドが落ち着くまでモーツァルトの交響曲を取り上げなかった。定期演奏会での交響曲第38番「プラハ」の演奏を聴いたとき、「この音が岡山フィルから出るようになるまで待っていたんだ!」と感動したのをよく覚えている。
 コロナ禍の中で中止になった第九の代わりに取り上げた、オール・モーツアルト・プログラムは、実質的に岡山フィル首席指揮者としての最後の演奏になった。


・そんなモーツァルトに愛情を持つシェレンベルガーさんに、こんな仕事をさせてはいけない。第一に、上に貼ったプログラムに指揮者の名前を載せないのは失礼過ぎないか?(もっというと、モーツァルト/フィガロの結婚 って、「序曲」を入れないなんて、あんたら素人か?)

 今回の主催はベルリン交響楽団の公演の主催権を持つテンポプリモだが、シェレンベルガーの日本での所属事務所であるヒラサオフィスは共演を止めるべきだったのではないか?

・シェレンベルガーさんは岡山フィルでの公演にその人脈をフル投入して、アンサンブル・ウィーン=ベルリン、シュテファン・ドール、グスターボ・ニュネス、アンドレア・グリミネッリ、アンドレアス・オッテンザマー(コロナで中止)など、シェレンベルガー人脈の世界一流の豪華ソリストが惜しげもなくその技能や豊かな音楽性を披露してくれた。ベルリン交響楽団の今シーズンの共演者にはカール・ハインツ・シュッツの名前も見える。次回の来日公演ではシェレンさんの人脈でのソリストを望みたい。

・後半のベートーヴェン。第1楽章の提示部繰り返しあり、第4楽章の提示部繰り返しはなし。一方で第3楽章の主部とトリオの繰り返しはあった。この第3楽章のトリオが本当に素晴らしく、シェレンベルガーさんらしい、収まるべきところに音符が収まっていく快感を味わったのだ

・第4楽章では目に涙が溜まるような感動を覚えた。本当に素晴らしかった!!シェレンさんの音楽を動かしていく推進力、ダイナミクスの変化を堪能した。弦は前回聴いた時より、かなり士気が高まっている感じを受けた。管楽器は多少怪しい部分はあったが、演奏の熱量がかき消していた。

・前回の岡山公演でのエントリーでこんなことを書いた
「もう一度言います。今回のベルリン響よりも、岡山フィルの方がアンサンブルの完成度も、ハーモニーの美しさも、遥かに上を行く。少なくとも、ベト5の冒頭の「ジャジャジャジャーン」の最初の「ジャ」が揃わないなんて失態は、まずやらないし、第一、あんなに気の抜けたベートーヴェンを聴衆の前で演奏するわけがない。」


 シェレンベルガーさんが首席指揮者に就任後は充実した演奏活動ができているのだろう。上記のようなことは全く感じさせなかった。5月には同じホールで岡山フィルのベートーヴェンの5番を聴いたのだが、それと比較すると今回のベルリン響の演奏は「やっぱり本場の演奏は違うな」と言わざるを得ない。どこが違うのか?個々の奏者の、特に木管やヴィオラ・2ndヴァイオリン、チェロあたりの実力は岡山フィルの方が確実に上だと思うが・・・。シェレンベルガーさんのタクトから紡ぎ出される、圧倒的な説得力のあるベートーヴェンを眼前に見せられると、岡山フィルはシェレンベルガーと良好な関係を継続して、その音楽性をもっと浸透させて欲しいと思う。


・アンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲第1番のあと、第5番。この2曲は味のある渋い音を奏でていた。いい意味でヨーロッパ最大の経済大国の首都の音というよりも、プロイセンのローカル色を感じるサウンドに感動。


・冒頭にも書いたとおり、岡山の聴衆とシェレンベルガーさんとの1年半ぶりの再開は感動的だった。来年1月の「岡山フィル名誉指揮者」披露公演が本当に楽しみです。

nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

2つの会員制度、「岡山シンフォニーホール友の会」と「ハレノワメンバーズ」の私的攻略法 [コンサート準備]

 岡山芸術創造劇場ハレノワの開館に合わせて、岡山シンフォニーホールは2023年1月から従来の独自WEB予約システムを廃止し、ぴあゲッティのシステムを使った「岡山シンフォニーホール/岡山芸術創造劇場オンラインチケット」を導入した。


 さっそく2023年度の岡山フィルのマイシート会員チケットを購入し、その便利さに感動!今まではなかなか繋がらない電話をかけ続けて(あるいは発売日に窓口に並んで)いたのが、スマホと指一本でものの1分で予約が出来るようになった。また、以前は遠方から購入者など窓口受け取りが出来ない人は郵送サービスを利用するしかなく、郵送料も書留のため650円もかかっていたが、コンビニ払い対応により、275円に軽減。
 はい、めでたしめでたし!のはずだったが・・・

 ここで話をややこしくしたのは岡山シンフォニーホール友の会とは別に、岡山芸術創造劇場のWEB会員制度「ハレノワメンバーズ」が発足したこと。


 2つの会員制度は一見別個のもののように見えるが、「岡山シンフォニーホール/岡山芸術創造劇場オンラインチケット」という共通するシステムを使っている。私が岡山SHホール友の会会員もハレノワメンバーズに入らないと特典が受けられませんか?と質問すると、ハレノワ事務局からはこんな返事が返ってきた。
harenowa.png


 要するに、岡山シンフォニーホール(以下、岡山SHと略す)とハレノワの2つのIDを登録し、その都度使い分けてください、というわけだ。仕事で使うシステムもそうだが、同じシステムなのに2つのIDを使い分けるというのはミスの元だ。同じコンサートのチケットのダブリ買いの危険があるし、どちらでチケットを買ったのか判らなくなることもあるだろう。40代の私でも「面倒だな」と思うし、ましてやご高齢の方々にとっては、同じシステムでハレノワのチケットはこっちのID、SHのチケットはこっちのID、と使い分けるのは至難の業だろう。

 そうは言っても、この仕組みが動いている以上、なんとか対応しなければならないのが、コンサートゴーアーの悲しいところ。。。。

 筆者は「岡山シンフォニーホール友の会」と「ハレノワメンバーズ」の両方に登録し、何ヶ月か利用してみて、攻略法を考えてみた。

 ただし、これから書く内容は、自分なりに整理するために両ホールのHPや会員向け広報誌などから集めた情報のため、誤りや公式情報との齟齬があるかもしれませんのであしからず。

 まず、岡山SH友の会とハレノワメンバーズの共通点と相違点から整理してみよう。

kaiinseido.png
攻略法① すでに岡山SH友の会会員に入っている場合はハレノワメンバーズに登録する必要性は薄い
 私のように、すでに岡山SH友の会に入っている場合、ハレノワで開催されるオペラなどのクラシック音楽関連のイベントについては岡山SH友の会IDのオンラインチケットで問題なく買えるし、先行予約にも(今のところ)対応している。2つ以上のIDを持つデメリットを考えると、わざわざハレノワメンバーズに登録する必要はない。
 ただ、ハレノワ主催公演の中にはハレノワメンバーズのみ先行発売のものもあるようなので、ダンスや演劇などのクラシック音楽以外のハレノワ主催のイベントにも興味がある方はハレノワメンバーズにも登録したほうが良いだろう。



攻略法② 岡山SH友の会会員に入っていない場合は、岡山SH主催公演のチケットを年間2万円以上買う人、オンラインよりも窓口派の人は岡山SH友の会に入会、それ以外の人はハレノワメンバーズ


 まずは無料で登録できるハレノワメンバーズに入るのがいい。岡山SH主催公演もハレノワメンバーズIDでも先行予約に対応している。


・岡山フィルのマイシート(定期演奏会5公演の座席指定セット券)を購入する場合。
・岡山シンフォニーホール主催公演を年間2万円分以上購入する場合


 これに該当する場合は登録料2000円を払って岡山SH友の会に入る方がメリットが大きい。

 岡山SHのチケセンは県下のクラシック公演の大部分の取り扱いがあり、2ヶ月に1回送付されてくるダイレクトメールには、そうした情報も掲載されている。
 また、ご高齢などでネット予約などが難しい人は、ハレノワメンバーズだと先行予約はオンラインチケットでしか対応してくれないが、岡山SH友の会ならばSH主催公演については、チケットセンター窓口でも先行予約に対応してくれる。

 あと、個人的に便利だなと思うのは、岡山SH友の会の銀行口座による引き落とし。はじめは登録が面倒でも、一度登録してしまうとオンラインチケット購入時に「登録口座引落とし」を選択すれば、いちいちクレジットカードを用意せずにすむのでかなり便利だ。コロナ禍でコンサートの中止が相次いだ時は、登録した口座に速やかに返金してくれた。

 まあ、そんなこんなでコンスタントにオーケストラ・オペラ・器楽コンサートなどクラシック公演に行かれる方なら岡山SH友の会の登録をお勧めする。逆にクラシックはたまにしか行かない方はハレノワメンバーズで充分だろう。

 攻略法はここまで(笑)以下、余談、というか苦言。
 
 ここ数ヶ月のハレノワと岡山SHの両施設の動きを見て思うのは「なんでこんなに連携が出来ていないのだろう」ということ。
 両施設の会員制度にこれほど思想の違いがあると、同じ制度に統一することが難しかったのは理解できる。ただ、もう少し他の都市の事例を研究すべきではなかったか。
 私の知る限りであるが、岡山シンフォニーホール/ハレノワの会員制度で最も参考になりそうなのは、京都コンサートホール/京都市交響楽団/ロームシアター京都の会員制度だろう。
 元々京都コンサートホール・京響友の会の会員制度があり、そこに京都会館のリノベーションによってロームシアターが開館した際に、会員制度を再編成したのだ。
 当然同じIDでオンラインチケットにログインしてチケットが買えるようになっている。
 それに加えて会員特典・サービスの違いについてはホームページでも表で確認できるようになっている

 そもそも本記事のためにつくった表はこの京都の表を参考に作ってみたものだ。

 他にも倉敷市は倉敷市民会館・倉敷市芸文館をはじめ児嶋・玉島・真備の各地域の施設の運営はアルスくらしきが一手に担い、一つのIDで全施設のチケットが買える

 本来、岡山市もハレノワと岡山SHを含めた、市内の文化芸術施設の一体的な運営のために財団法人を統合して「岡山文化芸術創造」という巨大な公益財団法人に再編したはず。その設立当初の理念に立ち返って、ユーザービリティを考えた運営、少なくとも他県の文化施設の水準程度にはサービスを向上して欲しいものだ。

nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

岡山フィル第76回定期演奏会 指揮:秋山和慶 [コンサート感想]

岡山フィルハーモニック管弦楽団第76回定期演奏会

ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」
  〜 休 憩 〜
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」

指揮:秋山和慶
コンサートマスター:藤原浜雄

2023年5月20日 岡山シンフォニーホール

20230520_001.jpg

・会場はほぼ満席、9割程度の入りだろうか。少し前までは1階席あたりは密集を嫌ってちらほら空席があったものだがこの日はS席にはほとんど空席は見られない盛況ぶり。カフェテリアも営業再開、レセプショニストによるチケットもぎりも復活して、普段どおりの雰囲気になった感じ。

・舞台上の奏者もマスク着用者は数人となった。一方で管楽器奏者の足元には結露吸収シートの設置、終演後の客席の分散退場(これは感染症対策というよりも、出口が狹く事故防止の効果もありそう)、客席のドアはなるべく客が触れないように開けっ放しで予鈴が鳴ったら係員が走り回って閉めてくれるなどの感染症対策は残している。

・プログラムはベートーヴェンの6番「田園」/5番「運命」というハイカロリー交響曲2番勝負という、私にとっては垂涎モノである。奇しくもシェレンベルガー時代の2017年3月定期と同じプログラムであり、その時との比較も楽しい。

・編成は弦五部は12型(1stVn12、2ndVn10、Vc8、Va8、Cb6)の2管編成。首席奏者は全員揃い踏み客演首席はホルンにシティフィルの小林さん、ファゴットもシティフィルの皆神さん、トロンボーンは最近、都響を勇退されたお馴染みの小田桐さん(もしかして特別首席への招聘があるか?)といった陣容。

・前半はベートーヴェン田園。これはちょっと凄い。素晴らしいサウンド。すべての楽器の音が溶け合い、輝いている。岡山フィルのアンサンブルは急速に良くなっていて、深みのある音が出るようになっていたが、さらに1ステージ上がった感がある。

・第1楽章の提示部からして心を奪われた。輝きとコクの深い音、第1楽章の再現部でベートーヴェンの喜びが爆発を表すかのような開放的なサウンドにも心が奪われる。なお、提示部の繰り返しあり。

・聞きものは第2楽章での木管陣のソロ。とりわけフルートの花の香りが匂い立つようなソロが素晴らしい。オーボエの少し翳りのある音もいい。クラリネットもファゴットも良かった。木管たちが音の表情をも見事に作っている。

・シェレンベルガー時代の2017年の演奏では、ソロ楽器にフォーカスを当て、さながら「オーボエ、クラリネット、フルートのための協奏交響曲」のようなアプローチだったのに対し、今回の秋山さんは全体の調和の世界の中で、絶妙のバランスでかっこう、風の音、小川のせせらぎ、鳥の声、などなどを職人芸で配置する。私の頭の中ではカミーユ・ピサロが描くフランスのエラニーの風景画が浮かぶ。海外一流オケも含め、今までこのホールで聴いた田園で1番美しい演奏かも知れない!と本気で思った。

・第4楽章の嵐のでのティンパニとチェロ・コントラバスの奮闘も記録しておきたい。近藤さんが黒色の硬質なマレットを手にした瞬間、雷神と化し、風神が宿ったチェロとコントラバスがそれに対峙する。近藤さんー松岡さんー谷口さんの低音パート首席ラインが連携しする破壊力抜群のサウンドに手に汗を握る。

・忘れてはならないのはヴァイオリン隊の弱音部の美しさ。1年前の秋山さんの就任披露定期ではヴァイオリンの弱音の処理に不満があった。しかし、今回はお見事というしか無い、純度は高いのにしっかり聴き手の心を絡め取る弱音の美しさだった。

・休憩に入って、名匠を秋山和慶を聴ける幸せを噛み締めていた。1週間以上経ってこの感想を書いている今でも心に、記憶に残っている素晴らしいベートーヴェンの田園だった。

・後半はベートーヴェン5番。5番の第4楽章は繰り返し無し。ちなみに2017年の演奏では繰り返しありだった。

・確信に満ちたテンポと解釈で、ズシリとした重みと疾風怒濤の運動性を両立した演奏になった。この曲の持つエネルギーの流転が透けて見えるような緻密な演奏。

・その秋山さんの緻密なタクトに応え、例えば第3楽章の中間部のフーガ第4楽章での各パート間の隙きのない対話に「これぞプロ!」と唸らされる。この6年でレベルも音色も段違いに良くなったことを実感。常にどこかで鳴っている『タタタターン』という動機の処理も巧み。

・田園に引き続いて弦楽器の弱音部分のアンサンブルの質の高さ。例えば第2楽章、あるいは第3楽章から第4楽章へ向かう部分の、ヴァイオリン隊を中心とした弱音の巧みな処理は聴衆を惹きつけ、客席を緊張感で包んだ。

・この日の演奏は、会場にいた聴衆のほとんどが満足感に包まれる演奏だっただろうし、私自身もそうだった。しかし・・・・・



(以下はちょいネガティブな感想あり)






・こうして1週間以上経ってみると、「田園」は文句なし!!しかし5番については何か物足りない・・・・引っ掛かるものが少ない・・・・だからだんだん記憶が薄れていく。あんなにいい演奏なのになんでやろ?と思っていたが、2017年3月定期の自分の感想を読み返して、理由が解った。

「シェレンベルガーのベートーヴェンを聴くのは4回目になるが、彼が棒を振るだけで、まさにベートーヴェンの音楽がホールに広がる。ベートーヴェンの音楽って何?と聞かれると答えに窮するのだが、私が子供のころからCDで親しんだカラヤン&ベルリン・フィルとの3つの全集(しかも3回目はシェレンベルガーのオーボエも聴こえる)、あるいはブロムシュテット&ドレスデン・シュターツカペレや、クーベリック&バイエルン放送交響楽団。これらの演奏と確実に「地続き」の音楽である、という確信が得られる演奏なのだ。
 そして改めて思ったのは、やはりシェレンベルガーのベートーヴェン演奏の重要な要素は、以前にも書いた通り、ベートーヴェンの『鼓動』であり、そしてベートーヴェンが感じていた『風と空気』だ。弦の刻み一つ一つからベートーヴェンの頬を撫でていたであろう、風が感じられた。」


・逆説的な言い方になるが、岡山フィルは上手くなったのだと思う。特にアンサンブル能力の向上と独自の輝きと深みのある音色は6年前には出せなかった音だ。ただ、まとまりが良くなった分、「田園」のようなタイプの曲にはハマるが、5番についてはシェレンベルガーとの演奏見せた粗削りだからこそ見えるこの曲が持つパッションの激しさや造形の彫りの深さや力感、有無を言わせぬ圧倒的な説得力。そういうものが薄まってしまったように感じる。


・これが秋山さんの5番に対する解釈なのか?とも思ったが、動画で見られる広響との演奏には、塊感というか、戦車が多少隊列を乱してでも突進してくるような迫力がある。

・とはいえ会場は本当にいい雰囲気だった。オケの方々も指揮者も聴衆も、「私達はもっと良くなっていく」「このオケはもっと良くなる」という思いを共有してる感じが確実にある。田園/運命という王道プロを、これほど真正面から真摯に取り組んで、それを固唾を飲むように見守る満席の聴衆がいる。

nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

待ちに待ったホルン:福川さんの登場!! 岡山交響楽団定期演奏会 [コンサート感想]

岡山交響楽団第75回定期演奏会


ヨハン・シュトラウスⅡ/皇帝円舞曲
グリエール/ホルン協奏曲

〜 休 憩 〜

シベリウス/交響曲第1番ホ短調


指揮:杉本賢志
ホルン独奏:福川伸陽


2023年5月14日 岡山シンフォニーホール

20230514_001.jpg



・市民オケの岡山交響楽団の定期演奏会。今回も意欲的なプログラム。メインに大好きなシベリウスの1番に、コンチェルトは最近、とみに有名になったウクライナの作曲家:グリエールのホルン協奏曲。ソリストはなんと元N響首席という肩書以上に、私の中では邦人ホルン奏者の中で一番の名手、福川伸陽さん!

・今回は2020年5月に予定され、コロナ禍で中止になったプログラムを再度編成したようだ。福川さん、めちゃくちゃ忙しいだろうに、よく来てくれたなあと思う。作曲家がグリエール(ウクライナ)とシベリウス(フィンランド)という、プーチン・ロシアの魔の手が伸びている、伸びようとしている国の作曲家というのは、2020年時点では意図されたものではなかったとはいえ、なんとも因縁深い。

・編成は弦五部は、1stVn11、2ndVn9、Vc8、Va8、Cb6の2管編成。1曲めに皇帝円舞曲を持ってきたことで、ゲストのハープ奏者は大忙し。

・まあ、なんと言っても1曲目も福川さんのホルンですよ!!なんという柔らかくとろけるような音色!グリエールのホルン協奏曲は、首都圏や関西のオケではよく取り上げられていて、名前の語感からフランスあたりの作曲家だと思っていたが、「ウクライナの作曲家」だということを最近知った。ラフマニノフと同時代の人だが、ロマンチックなラフマニノフよりもさらに甘美な作風で、シュレーカーやコルンゴルトに近い。

・第2楽章はそんな甘美な和声進行を色気たっぷりに歌い上げる福川さん、最高です。第4楽章の強奏する場面でも耳に心地いい柔らかさは変わらない。大きなものに包まれるような音に魅了される。

・これだけの集客力と会場の聴衆を魅了する福川さん。ソロでも東京六人組でもお客さんはかなり入ると思うので、再度の岡山降臨を期待したい。

・シベリウス1番。このオケの弦の響きはやっぱりいいですね。特に第1楽章の再現部や、第4楽章のフィナーレのハープが絡んでいくところで涙腺が緩んだ。この曲、改めていい曲だな~と。プロの岡山フィルも負けずにレパートリーに入れるべき名曲

・入り口のセンサーによる検温やチケットのセルフもぎりなど、コロナ対策の名残はあったが、客席は満員、プログラムも岡響らしい県内の他オケの追随を許さぬ充実ぶりで、ようやく「普段」が戻ってきた感じが嬉しい。

nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

レコード芸術の休刊への雑感 [クラシック雑感]

 1ヶ月以上前のことになるが、レコード芸術の休刊のニュースに接した。これについて書こうと思いつつも、バタバタしているうちに時間が経ってしまった。




 SNSやブログなどでも事実上の廃刊を惜しむ声が多かったが、殆どの方々が「最近はあまり買っていなかった」と告白しているのが印象に残った。

 私はと言うと、もともと良き読者ではなかったが、イヤーブックが付いてくる1月号とリーダーズチョイスが掲載される2月号を毎年買っていた。


 ただ、「この音源の評価を読みたい」「この評論家の記事を読みたい」(大阪のFMの番組などで馴染んでいたでーやんこと出谷啓、黒田恭一の評論が好きだった。父は志鳥栄八郎を参考にしていた)という動機は強く持っていて、なんだかんだと図書館で借りていたように思う。岡山では県立図書館には置いてないが、市立の中央図書館と幸町図書館の2館に置いてあり、借りやすかったことも大きい。CDがまだ高く小遣いやバイト代のやりくりが必要だった大学時代は、「ババ」を掴みたくなくてレコ芸の記事が購入の決断の重要な材料だった。

 そして、実はここ2年はかつてないほど頻繁に買うようになっていた。おそらく珍しいパターンの読者だったと思う。理由は2020年11月号から電子書籍版が出るようになったことが大きい。以前のエントリーにも書きましたが、レコード芸術を購入する気になれなかった最大の理由は保管する場所が無いことだった。電子書籍で問題は解消され、今後はそこそこいい読者になれる・・・はずだったのだが・・・

 最近はCDを買うことが少なくなり、NMLやSpotifyなどのサブスク音源が鑑賞の中心で、気に入ったものはハイレゾ音源を購入する、という流れだったのだが、ストリーミングやハイレゾ音源にはライナーノートがついておらず、いつ・どこで・どういうメンバーで録音されたかの基礎的データが不足している。その点、電子書籍化されたレコード芸術は基礎的なデータが揃っている上、鑑賞上のスパイスとして重要なアーティストの声やバックグラウンドの「物語」を知ることも出来る。私にとってはストリーミングで取っ替え引っ替え聴くことが出来る現代だからこそ、必要性が増した媒体として非常に重宝していた。

 ただ、私のような活用の仕方は、この雑誌のスポンサーにとってはいい顧客ではなかっただろうし、伝統的スタイルに親和性がある従来の読者にとってはDXを見据えたドラスティックな改革を受け入れることは難いかっただったろう。

 「音楽の友」誌がBPhのデジタルコンサートホールを嚆矢とした欧米一流アーティストのストリーミングサービスの記事を充実させていたが、レコード芸術も「クラシック版インターネット配信音源ガイド」やオーディオコーナーでの音楽配信サービス、ハイレゾ音源、4Kの動画配信などを取り上げるなど、音楽鑑賞のスタイルの変化をキャッチアップへの取り組みはあったのだが、雑誌としてのぱっと見のフォーマットは変化が見られなかったため『旧態依然』な印象を与えていたのが惜しまれる。

音楽の友社のプレスリリースには

『レコード芸術』として70余年にわたり培ってきた財産をどのようにして活用していくべきか、音楽之友社として鋭意研究してゆく所存です。

とある。一度休刊してしまえばデジタル化への改革へのハードルも下がるだろうから、例えば評論記事をデータベース化して、私のようなサブスク中心のリスナー向けに読みたい記事の切り売りや、定額化するなどすれば活路を見いだせるのではないか。雑誌としての復活は難しいだろうが、ナレッジデータベースとしての存続を模索してほしいと思う。

 少しだけ雑感を書くつもりが長々とした文章になってしまった。自覚はなかったが喪失感がそれなりにあるのかもしれない。毎号欠かさず買っていた方は落胆も大きいのではないだろうか。

nice!(1)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

【ニコ生】東京交響楽団 名曲全集 第186回 Live from Muza! 指揮:ウルバンスキ [ストリーミング]

 ウルバンスキ&東響のニコ響をタイムシフトで視聴した。




きたあああああ
早すぎわろた
超特急ですわこれは
はっやw
速い 好き[黒ハート]

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ

▼何度でも無料で視聴できるタイムシフトは4/30(日)まで▼https://t.co/OubGgJGLNu

東京交響楽団 名曲全集第186回 Live from MUZA!#ニコ響



 
 ドヴォルザークの新世界で、それも生演奏ではなく配信で、涙が出るほど感動するもんなんやなー。テンポの速さも去ることながら、この曲が内包するリズムをえぐり出し、「リズムの神化」をこの曲でやってしまった感じ。耳にタコが出るほど聴いてきたこの曲について、「次はどうなるんだ」と聴衆を惹きつける能力は只者ではない。東響もよくついて行った。心に残る名演奏。会場も一般参賀ありの盛り上がりで、現場で聞かれた方は、さぞ楽しまれたことだろう。
 第2楽章のイングリッシュホルンをバンダで吹かせたのはウルバンスキのアイデアだろうか?ありそうで無かった粋な演出。東響の弱音の音が本当に素晴らしく、楽章終盤の繰り返される「間」と滋味溢れる弱音に涙がこぼれ落ちた。


 前半のショパンの2番コンチェルトのピアニストも素晴らしい演奏。「ヤン・リシエツキ」ポーランドのピアニスト。名前を覚えておこう。ただいかんせん、やっぱりショパンは苦手のため、流し聴き気味に聴いてしまう。


 ニコ響は自分の生活に定着した感がある。視聴者数もコンスタントに13000?20000人ぐらいで維持している。2020年3月に緊急事態宣言発令下での『観客のいない音楽会』は20万人ぐらい視聴していたかと思うが、その1/10が定着したのは大成功と言えるのではないか。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

岡山周辺地域のオーケストラ公演 2023/2024シーズン [瀬戸内地方のオのプロオケ公演]

 2023年度もオーケストラキャラバンの実施の発表があり、自宅から電車or車で1時間圏内(岡山県内・福山・高松など)のプロのオーケストラ公演が、なんと26公演に膨れ上がった。
 うち、岡山県下は14公演で、内訳は
岡山フィル 8公演
THE MOST 1公演
国内諸都市オケ 4公演
海外オケ 1公演   となっている。

 少し前まで広響福山定期を含めて年間2,3回しかオーケストラ公演が無かった福山リーデンローズでは、音楽祭の3公演を含めて計7公演が開催され、まさにバブル状態。内訳は広響2、台湾フィル2、東京フィル、反田オケ、京響。

 そろそろ頭の中で日程管理が出来なくなってきたので、岡山周辺のオーケストラ公演を一覧で整理。

 他にもアートキャラバン事業で過去にはソリストクラスの特別編成オーケストラ公演などがあったり、外国人の入国審査の正常化によって、海外オーケストラ公演も少し積み上がるかもしれない。

 このエントリーはプログラムなどが発表されれば手入れしていこうと思う。

 個人的なメモなので、情報の誤りなどは免責とさせてください。


7月23日(日)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 第77回定期演奏会
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:デリック・イノウエ
ピアノ:松本和将
リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲
チャイコフスキー/交響曲 第4番 ヘ短調

8月31日(木) 19:00〜
反田恭平プロデュース ジャパン・ナショナル・オーケストラ
会場:福山リーデンローズ
指揮&ピアノ独奏:反田恭平
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
モーツァルト:交響曲第40番ト短調
モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番変ロ長調

9月10日(日)14:00開演
オーケストラ・キャラバン
京都フィルハーモニー室内合奏団 倉敷公演
会場:倉敷市芸文館
指 揮:栁澤 寿男
合 唱:倉敷少年少女合唱団

J.シュトラウスⅡ/美しく青きドナウ
ブラームス/ハンガリア舞曲第5番
マスカーニ/カヴァレリアルスティカーナ間奏曲
ベートーヴェン/天使の合唱~オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」より


9月18日(月・祝)15:00開演
オーケストラ・キャラバン
日本センチュリー交響楽団 福山公演
ボヘミアと北欧の香り~珠玉の傑作選~

会場:福山リーデンローズ
指揮:飯森範親
チェロ独奏:佐藤晴真

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調
シベリウス/カレリア組曲
  〃  /交響曲 第7番 ハ長調
  〃  /交響詩「フィンランディア」

10月1日(日)15::00〜
2023年民音コンサート
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:太田弦
ヴァイオリン独奏:黒川侑
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ほか

10月3日(火)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
読売日本交響楽団 倉敷公演
会場:倉敷市民会館
キャスト・曲目未発表

(予想プログラム)
指揮:藤岡幸夫
ピアノ独奏:清塚信也

藤岡&清塚のトーク(ピアノ演奏付き)
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調
チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調

10月6日(日)14:00~
THE MOST in JAPAN2023岡山公演
会場:岡山シンフォニーホール
ヴァイオリン独奏:福田廉之助、ほか

ホルスト/セントポール組曲

ヴィヴァルディ/2つのヴァイオリンのための協奏曲RV522

レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア

ヘンデル・ハルヴォルセン/パッサカリア

スーク/弦楽セレナーデ



10月15日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第39回定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
ピアノ独奏:フィリップ・リノフ(第5回高松国際ピアノコンクール優勝者 )

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番ト短調 
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/展覧会の絵 他



10月22日(日)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 第78回定期演奏会
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:秋山和慶
チェロ:佐藤晴真
ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調



11月14日(火)開演時間未発表
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 高松公演
会場:レクザムホール
指揮:キリル・ペトレンコ
モーツァルト/交響曲第29番イ長調
ベルク/オーケストラのための3つの小品
ブラームス/交響曲第4番ホ短調



11月18日(土)14:00〜
オーケストラ・キャラバン
中部フィルハーモニー交響楽団 新見公演
会場:新見市文化交流館
指揮:秋山和義
ヴァイオリン独奏:福田廉之介


ロッシーニ/歌劇「セビリヤの理髪師」序曲

パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調「ラ・カンパネラ」

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」



12月10日(日)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 ベートーヴェン“第九”演奏会2023
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:飯森範親
ソリスト:オーディションにより選出
合唱:岡山“第九”を歌う市民の会
ベートーヴェン/交響曲 第9番



12月20日(水)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
九州交響楽団 岡山公演
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:渡邊一正
サクソフォン独奏:須川展也
曲目/未発表



1月8日(月・祝)開演時間未発表
オーケストラ・キャラバン
神奈川フィルハーモニー交響楽団 高松公演
会場:レクザムホール
キャスト:未発表
曲目/未発表



2024年1月21日(日)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 ニューイヤーコンサート
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ハープ:マルギット=アナ・シュース
ラヴェル/道化師の朝の歌
モーツァルト/フルートとハープの為の協奏曲(Ob.版)
モーツァルト/交響曲 第31番「パリ」
ラヴェル/ボレロ



1月21日(日) 16:00〜
京都市交響楽団 福山公演
会場:福山リーデンローズ
指揮:沖澤のどか
ハープ:吉野直子
オネゲル/交響曲 第5番「三つのレ」
タイユフェール/ハープと管弦楽のための小協奏曲
イベール/寄港地
ラヴェル/ボレロ



2月18日(日)
広島交響楽団第30回福山定期演奏会
会場:福山リーデンローズ
指揮:現田茂夫
ヴァイオリン:辻彩奈
管弦楽:広島交響楽団
小山清茂/管弦楽のための木挽歌
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」



3月9日(土)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 第79回定期演奏会
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:秋山和慶
ヴァイオリン:戸澤采紀
ベートーヴェン/「コリオラン」序曲
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調



3月17日(日)14:00開演
瀬戸フィルハーモニー交響楽団第40回記念定期演奏会
会場:レクザムホール大ホール
指揮:大友直人
レスピーギ/ローマ三部作
「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」



 コロナ禍で音楽が鳴り止んだ日々を経て、久しぶりにオーケストラの音を聴いたときの感動は忘れられない。2023/24シーズンを大いに楽しもうと思う。


【終了分】
2023年5月13日(土)10:00~
ばらのまち福山国際音楽祭オープニングコンサ
会場:福山リーデンローズ
指揮:準・メルクル
管弦楽:台湾フィルハーモニック
ヴァイオリン独奏:リチャード・リン
能楽:大島能楽堂
邦楽:福山スペシャル邦楽団
ナビゲーター:池辺晋一郎
J.シュトラウスⅡ世/喜歌劇「こうもり」序曲
李元貞/美濃之道
ブルッフ/スコットランド幻想曲
J.シュトラウスⅡ世/ワルツ「南国のばら」 ほか

5月14日(日)14:00~
ばらのまち福山国際音楽祭ローズコンサート
会場:福山リーデンローズ
指揮:尾高忠明
管弦楽:広島交響楽団
ヴァイオリン独奏:竹澤恭子
メンデルスゾーン/序曲「静かな海と楽しい航海」
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ長調「イタリア」 ほか

5月14日(日)18:00~
ばらのまち福山国際音楽祭フィナーレ・コンサート
会場:福山リーデンローズ
指揮:準・メルクル
管弦楽:台湾フィルハーモニック
ピアノ:マルティン・シュタットフェルト
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
メンデルスゾーン/「フィンガルの洞窟」序曲
ドビュッシー/交響詩「海」

5月20日(土)14:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 第76回定期演奏会
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:秋山和慶
ベートーヴェン/交響曲 第6番「田園」
ベートーヴェン/交響曲 第5番「運命」

5月21日(日)15:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団 津山定期演奏会
会場:津山文化センター
指揮:秋山和慶
ベートーヴェン/交響曲 第6番「田園」
ベートーヴェン/交響曲 第5番「運命」

6月22日(火)19:00〜
オーケストラ・キャラバン
東京フィルハーモニー交響楽団 福山公演
会場:福山リーデンローズ
指揮:尾高忠明
ピアノ:亀井聖矢
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
  〃   /交響曲第1番

6月23日(金) 18:30〜
ベルリン交響楽団岡山公演
会場:岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ピアノ独奏:イングリット・フジコ・ヘミング
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章 ほか
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」

nice!(1)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽