鷺森神社と曼殊院道 [名庭シリーズ]
一乗寺の市街地から比叡連峰へ延びる曼殊院道から少し北へ入ったところにあるのが鷺森神社。早朝に行くとご近所の散歩道になっており、ウォーキング・犬のお散歩をさせる市民をたくさん見かけます。こんな素晴らしい散歩道はなかなかありませんね。
さあ、曼殊院へ向かいます。
曼殊院道は途中で民家が見えなくなり、吹き抜ける風も爽やか。気分もがぜん高まります。
この時点で曼殊院の開門20分前、しかし門前の「曼殊院天満宮」の境内が予想以上に素晴らしく、しばらく佇んでいました。
曼殊院天満宮は曼殊院住職が別当職を歴任してきたそうです。
この風格は流石の門跡寺院!と思っていましたが、実はこちらは正門ではありませんでした。次回は曼殊院庭園です。
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蓮華寺 [名庭シリーズ]
叡山電鉄の一方の比叡山方面の終点、八瀬比叡山口の一つ手前の「三宅八幡」駅が最寄り駅の蓮華寺。京都盆地の鬼門方向の端にあたります。これよりも東には瑠璃光寺がありますが、こちらは非公開になってしまったので・・・・
ここのお庭はなにか自分を惹きつけてやまないものがあります。何度訪れてもいい!同じ写真ばかりが続いて恐縮ですが。。。
座る位置によって須弥山石と船石の位置関係が変わる。それも見どころですね。庭は石川丈山の作とされていますが、ダイナミックさがありつつも素朴な印象。詩仙堂の庭とはだいぶ印象が違いますね。
この日訪問したのは午後3時過ぎ。本当はこのお庭は午前中に見るのが一番美しいと思います。でも、だんだんと建物の陰に隠れていく池泉を見るのも飽きません。
写真は誰も居ない瞬間を狙って取っていますが・・・
実は、沢山人がいらしていて、以前よりも人気が出てきているようです。
写真は建物の中からのみ。お庭にも出られますが、違った角度からの池泉庭園も見事です。本堂脇の蓮華寺型灯篭も必見、モダンなデザインの灯篭です。
本堂の裏苔庭も美しい。清々しい風が通り抜けます。
(2014.9撮影)
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金福寺 [名庭シリーズ]
金福寺は今回初めて来ました。金福寺といえば、この『芭蕉庵』
実際に拝観するまでは、草深き山の中にひっそりと庵が結ばれているのだと思っていましたが・・・
金福寺
開山:平安前期(864年(貞観6年))
開祖:円仁(江戸元禄年間に鉄舟により再興)
所在:京都府京都市左京区一乗寺才形町20
宗派:臨済宗南禅寺派(圓光寺の末寺)、元は天台宗
本尊:聖観音菩薩
ご本堂は南面しており、柔らかな日差しが入ります。中には本尊の聖観音菩薩像と芭蕉、蕪村、そして寺で生涯を閉じた村岡たか女(幕府の隠密、井伊直弼の愛人と言われる)ゆかりの品の展示がある。
左手の山肌に向かってせりあがっていくお庭は、非常にダイナミック。ここでも鄙びた草庵とのイメージを覆される。
庭の奥の通路(芭蕉庵への道)から本堂。中にいると居心地の良い「古民家」のような趣だったんですが、外から見ると立派ですねぇ。
芭蕉庵へ向かう道は高い生垣を通っていきます。産道を通る様な感覚。
驚いたのは、芭蕉庵からの景色がたいへんな絶景であったこと。この庵に芭蕉が住み込んだわけではない(のちの世の復元)ようですが、山奥の鄙びた草庵というよりも、富豪の別荘のような立地です。禁中をはじめ京の町が一望出来ますね。監視には最適の立地?芭蕉が幕府の隠密だったという説も信じたくなります。
芭蕉庵の奥に与謝蕪村の墓があるのですが、その途中の絶景、足元には俯瞰絵図もあります。
いやあ・・・。これはなかなか得難い景色ですね。3連休にも関わらず人も少ないし、意外に穴場ですね。
金福寺、本当に気に入りました。ぜひ再訪したいと思います。
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詩仙堂 [名庭シリーズ]
詩仙堂丈山寺
開山:江戸時代初期(石川丈山の山荘跡)
所在:京都市左京区一乗寺門口町27番地
宗派:曹洞宗
一乗寺・修学院界隈では、曼殊院と並ぶ有名な寺院。初秋の三連休はなかなかに人が多く、お庭の写真を撮影するのも一苦労でした。
至楽巣といわれる山荘の広間からのお庭の眺めは格別で、時間が経つのを忘れてしまいますが、建物から出ての回遊式庭園も本当に見事です。
お庭やお寺が本当に好きな方が訪れているからか、人が居ても静かに楽しめました。
(2014年9月撮影)
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法然院と哲学の道 [名庭シリーズ]
法然院
開山:鎌倉時代初期(再興:1680年知恩院第三十八世萬無和尚による)
開祖:法然房源空上人
所在:京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
宗派:元は浄土宗、1953年から独立した宗教法人
その他:毎年、4月1日から7日までと11月1日から7日までの年2回、伽藍内部の一般公開を行っている
哲学の道から少し東山側に入った、銀閣寺よりも少し南に位置します。境内は朝6時から開放されているので、朝の京都を愉しみとしては清水寺と双璧かもしれません。
東山からの冷気が本当に心地いいです。心の中が文字通り洗われます。方丈庭園は特別公開の時にしか見ることが出来ませんので、なんとかその時期に行ければ・・・と思います。秋の紅葉も見事でしょうね。
行き帰りは哲学の道で。吉田山も見えます。このまま南に歩いても大豊神社、永観堂、南禅寺と見どころは尽きません。自分たちは出町柳まで出て、一乗寺・修学院方面へ向かいました。
(2014年9月撮影)
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岡山後楽園の晩秋、菊花大会と紅葉 [名庭シリーズ]
昨日は気持ちのいい秋晴れ、ということで、後楽園の紅葉と菊花大会を見に行きました。それなりに・・・紅葉を堪能しましたが、今年は10月に入ってからも夏日が続くなど、天候不順で色づきは今一つでした。
写真の説明は後日書き加えたいと思います。