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コロナ禍で聴き逃す才能あれば出会う才能あり [雑感・出来事]

 コロナ禍にせいで、今年の3月〜9月に予定されていた、岡山フィルの定期演奏会・特別演奏会は軒並み中止になってしまったわけですが、チケットも取っていたのに聴けなかったコンサートは少々渇望感が残ります。
 出来れば来年・再来年に同じソリスト・指揮者で同じプログラムを!というのが聴衆としての望みではありますが、若い才能の歩みは止まることはない。
 第63回定期演奏会にベートーヴェンの二重協奏曲で出演予定だった青木尚佳さんはミュンヘン・フィルのコンサートマスターに就任したそうです。
 ミュンヘン・フィル史上初の女性コンサートマスターに採用という快挙を成し遂げられ、今後は日本に戻ってくることも少なくなるでしょう。岡山フィル定期には1度出演しているものの、私は仕事で聴きに行けなかった。とはいえ、ソロ活動も続けられるでしょうから、また聴く機会があればいいなあ。
 そして、6月の特別演奏会『岡山の情景を音楽で語る旅』でタクトを振るう予定だった沖澤のどかさんはベルリン・フィルの首席指揮者:キリル・ペトレンコのアシスタントに採用されたそうです。
 ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の次は、ベルリン・フィルのアシスタント・・・・、超エリートコースを爆進中ですね。
 出演予定だった人がここまで活躍するとは、なかなか岡山フィルもやりますな。コロナ禍がなければなあ・・・
 しかし、惜しいことばかりではない。先月の定期演奏会でシェレンベルガーの代役で出演して、岡フィルから極上の音を引き出してみせた、指揮者の熊倉優さん。
 原田慶太楼さんのYoutubeチャンネルを見ていると気になる情報が。
 どうやら、この秋からヨーロッパで「あるポスト」に付く予定だったのが、コロナ禍で延期になり、その間日本で頼まれた仕事をやっている、ということらしいです。
 岡フィルとの共演は、たまたま偶然が重なって実現したということですね!
 たぶん、何年後かには「あの熊倉優は、コロナ禍の時にシェレンベルガーの代役で岡フィルを振ってくれたんだけど、あれは岡フィルにとって千載一遇のチャンスだったね」と言える活躍をされることと思います。
 こうしてみると、コンサートというのは本当に一期一会の営みだというのがよくわかります。

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