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プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ほか Vn:福田廉之介 [地元で聴ける演奏家の音源]

 DENONが若手有望株の演奏家を発掘して、録音を世に出している「Opus One」レーベルから、地元岡山の新進気鋭のアーティスト:福田廉之介さんの録音が出ている。
 
収録曲は
ワックスマン/カルメン幻想曲
竹内邦光/落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~より『古謡』
プロコフィエフ/ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
 プロコフィエフはモーツァルトと並ぶ天才作曲家と思う。この2人の共通点は、頭の中から溢れ出てくる音楽に筆が必死で追い付こうとして書かれている感じが、その音楽から感じられること。とすれば、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタは才能が溢れてこぼれ落ちんとするようなソリストで聴きたい。福田廉之介さんは、間違いなくそうした選ばれたソリストだ。
 ワックスマンのカルメン幻想曲は、福田さんが一生演奏を続けていく曲と決めているそうだ。この曲で自分の演奏の成長や立ち位置を把握するとのこと。この曲の演奏のタイプを乱暴に2つのタイプに分けるとすると、求道者タイプと天真爛漫タイプになるだろうか。このCDでの彼は後者のタイプで、聴くものに夢を見せてくれるような演奏だ。彼がキャリアを重ねるにつれてどういう演奏になっていくだろうか?

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