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シェレンベルガーの2021年の来日時期と「オーケストラ特集」 音楽の友9月号から [コンサート準備]

毎年楽しみにしている音楽の友9月号の「来日家速報2021」
 コロナ禍の収束が見通せない中、RCOやゲヴァントハウス管など、超一流オーケストラの来日は企画されているようだ。瀬戸内地域にもドイツ・カンマーフィルの倉敷公演が12月に予定されていて、先行発売が始まった。来年も来てくれるオーケストラはあるだろうか?感染危険度で言うと東京よりは低いと思うのだけれど。
 私の楽しみは、これも例年のごとく、岡山フィル首席指揮者のシェレンベルガーの来日時期。
 2021年3月(発表済み)
      5月
      10月
 2022年初頭(例年のパターンなら1月か3月?)
 ということで、しっかりお名前が掲載されていた。
 来月の定期演奏会には日本の入国制限の関係でシェレンベルガーのタクトは見ることが出来ない。恐らく高畑コンマスの来日も難しいだろう。逆に日本からドイツへの渡航の制限は、かなり緩和されてきていると聞く。人材流出の観点からも、業務移動については見直す時期に来ていると思う。
 もう一つ興味深かったのは、『特別企画 座談会「日本のオーケストラを守れ」』だ。大フィル、神奈フィル、九響、新日本フィル、広響とオーケストラ連盟事務局からそれぞれ6名の事業責任者が集まった座談会。
 コロナ禍での各オーケストラの現状と将来展望についての話題で、ファンとしては胸が痛むほど厳しい現実が語られていた。
・連盟加盟オーケストラの中止公演は1100公演超(7月18日現在だから、この1.5倍ぐらいに増えているかも知れない)、損失は40億円にのぼる。
・今回のコロナ禍での損失を償還するには20年かかるような額、しかし現状の公益財団法人の要件だと2年続けて純資産額益が300万円未満になると解散させられる。純資産額は総資産額ー負債額だから、これはほぼ不可能な要件だろう。
 一方で、楽員らの積極的な音楽配信などで、新たな流れも起きている。今後もコンサート等の実演が柱になることは変わりはないが、九響や広響などでは地域放送局でのニュースに頻繁に取り上げられて、地域社会の中でのオーケストラの役割が認知される契機にしていきたい。あるいは、これまで対立しがちだった事務局と楽員が一致団結して悩み、アイデアを出し、その過程で建設的なコネクションが出来てきているそうだ。

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