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瀬戸内シティガイド 建築、アート、ローカルフードを巡る旅 Casa BRUTUS特別編集 [展覧会・ミュージアム]

 この連休前半は神戸の実家に帰省しているのだけれど、実家に近い書店で、この本が平積みされていて、ついつい手に取ってしまいました。ついでに言うと、実家の目の前のセブンイレブンにも置いていて、50アイテムぐらいしか置けないコンビニの棚に置いているということは、結構売れているということだと思います。
Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド (マガジンハウスムック)

Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド (マガジンハウスムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: ムック
   「岡山芸術交流2019」と「瀬戸内国際芸術祭2019」の2つの現代芸術祭を軸に、岡山からしまなみ海道。香川から愛媛にかけての瀬戸内のアートスポットを網羅している。僕の記憶では、岡山市内のスポットがこれほど詳しく紹介されているガイドブックを見たことがなかったです。だいたい倉敷や尾道にスポットライトが当たって、岡山は後楽園以外、さしたるスポットも無く・・というパターンが殆どだった。
 岡本仁さん(BRUTUSの元編集長)の巻頭言に「ある日、ようやく気づいた。岡山あたりを起点にして好きな街すべてをぐるりと回ればいいのだと」「おいしい食べ物、美しいアート、目を見張るような建築が集う瀬戸内の、どれかひとつを目的地にして往復するなんて、あまりにももったいなく非効率的だ。ルートを考えながら、円を描くようにつなげればいい」とあり、岡山が瀬戸内アート地域のハブとして存在感を増してきていることがわかる。
 オリエント美術館や林原美術館も新鮮な切り口で取り上げているし、天神山文化プラザや岡山市民会館が「見るべき建築」として、その美しさが光を放ち、ノートルダム清心女子大のホール(岡山人は、ここの卒業式のニュース映像を見て、春の訪れを感じるのだ)が、期間限定ながら見学出来るのを初めて知りました。
 岡山芸術交流のガイドブックも付属していて、たぶんこれを見て岡山に来ている観光客も相当いるのだろうな。なるほど、今回の芸術交流に来る人々のボリュームの大きさはこういうところにもあったのか、と思う。
 しまなみ地域にも魅力的なアートスポットがいっぱいあるんですね。伊予大島の隈研吾建築の「亀老山展望台」、大三島の「伊東豊雄建築ミュージアム」、福山市沼隈町の「神勝寺 禅と庭のミュージアム」などなど。
    親戚や友人を招待・案内するときに、すごく参考になるだけでなく、自分も瀬戸内の魅力を再認識した一冊です。

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