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「江戸の奇跡 明治の輝き 日本絵画の200年」展 岡山県立美術館 [展覧会・ミュージアム]

「江戸の奇跡 明治の輝き 日本絵画の200年」展
岡山県立美術館(2019年3月22日 鑑賞)
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===美術手帖HP EXIBITIONSから===========================

近年、伊藤若冲や曽我蕭白ら奇想の画家たちを紹介する展覧会が続けて開催されるなど、注目を集める江戸絵画。いっぽうで、明治150年の節目にあたる2018年には、江戸時代に次ぐ明治時代を様々な角度で照射し、日本の近代化を歩みが振り返られた。


 さかのぼること江戸時代では数多の流派が起こり、いまに伝わる傑作が生み出されたが、多くは前時代の作品や、中国・西洋からの舶載画を学習なくしては成り立たなかった。そして横山大観や菱田春草ら明治時代の日本画家たちも同様に、江戸時代の基礎を引き継ぎ、そこから革新へと踏み出すに至った。


 本展は、前後時代にあたる江戸・明治の日本絵画に焦点を当てるもの。円山応挙、伊藤若冲、曾我蕭白、横山大観、菱田春草、竹内栖鳳らによる逸品約180件をを揃え、両時代の絵画史をたどる。

 
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 なかなか更新する時間がなかったが、美術展の感想はコンサートの感想と並んで、あとで読み返してインスピレーションを得ることが多いので、今更ながらではあるが、印象に残った作品7点について書き残しておこうと思う。

◯紫陽花白鶏図/伊藤若沖 18世紀 個人蔵
 いかにも若冲の作品、との印象を持ったが、個人蔵の作品ということもあるのか、展覧会で見られるのは貴重らしい。大胆な構図と上品な色遣い。特に鶏の白色が強烈な輝きを放っている。ゴッホの白色にも負けていない印象の深さを与えてくれる。

◯白狐図/丸山応挙 安永8年(1779年)個人蔵
 印象深い白の世界では応挙も負けていない。くすんだ白の世界に佇む、今にも動き出しそうな狐の存在感に見入ってしまった。

◯富士越鶴図/長澤芦雪 寛政6年(1794年) 個人蔵
 僕が芦雪の名を知ったのは「なんでも鑑定団」だっただろうか。大部分が偽物、というオチが付くのだが、大胆な作品が多く、贋作作家の心もくすぐるのかもしれない。
 この「富士越鶴図」は今回の展覧会で最も印象に残った作品。須弥山のようにそそり立つ富士山(写実的にはありえない角度)の奥から飛来する鶴の隊列。圧倒的なスケールの世界に何度も戻っては見入ってしまった作品。

◯鈴木其一/草花図屏風 弘化元年(1844年)頃 個人蔵
 絵画としても魅力もさることながら、「デザイン」としても完璧にかっこいい。

◯椿椿山/鶏捕無実図 天保9年(1838年) 個人蔵
 〃 /花籠図 江戸後期(19世紀) 栃木県立美術館
 美術史に疎い私は椿椿山(つばきちんざん)の読み方すら知らなかったのだが、これほど写実的な絵を描く人が江戸時代に居たんだ、という驚きがあった。渡辺崋山のお弟子さんらしい。

◯今村紫紅/近江八景 大正元年(1912年) 東京国立博物館 国指定重要文化財
 中国の瀟湘八景を模して、琵琶湖の風景を書いたそうだが、壮大なスケールと緻密さが同居していて、絵の中に惹き込まれるような磁力があった作品。後期に足を運ぶことができず、8枚1セットのうちの4枚しか見られなかったが、それでも印象に残った。

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