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ポーラ美術館コレクション 岡山県立美術館(2回目の訪問) [展覧会・ミュージアム]

ポーラ美術館コレクション 「モネ、ルノワールからピカソまで」 (2回目の訪問)
岡山県立美術館
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 再び行って参りました。展覧会はできれば2~3回行った方がよい、行くたびに自分の感じ方が変わる、というのは大原美術館のギャラリートークで教えていただいたのだが、2回行くことによって1回目ではあまり感じなかった作品の魅力に気付いたり、1回目とは違う見方が出来たように思う。
 1回目・2回目を含めて、印象に残った作品を10作品選んでみます。今回の特別展は、一部(というか、4割ぐらいの作品が)写真撮影OKだったので、画像に取ったものと、写真撮影不可のものは絵葉書を間接撮影したものを掲載します。
10位:カミーユ・ピサロ 「エラニー村の入口」1884
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 点描、結構好きです。シニャックやマルタンも良いけれど、緑のパストラーレの風景を描かせたら、ピサロの右に出るものはいないですね。
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9位:ジョルジュ・ブラック 「レスタックの家」1907
 写真は無し、家並みのような岩山のような、力強いタッチは頭の中に強く残る。
8位:ピエール・ボナール 「浴槽、ブルーのハーモニー」1917
 写真は無し、まさに「青色のハーモニー」が見事。魚眼レンズ的な構図も作品の中に引き込まれる。
7位:アルベール・マルケ 「冬の太陽、パリ」1904
 写真は無し、ヨーロッパの冬の厳しさと、太陽への渇望がよく伝わってくる。
6位:カミーユ・ピサロ 「エヌリー街道の眺め」1879
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 構図が凄い。それほど大きくはない絵なのに、すごく大きな絵のように感じる。緑色の配色も見事。
5位:クロード・モネ 「グランド・ジャッド島」1878
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 これぞ「ジャポニズムの影響を受けた印象派」の代表的作品。ここ1週間の間に、原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」、そして「モネのあしあと」を読んで、もっとモネの世界に引き込まれました。
ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/06/30
  • メディア: Kindle版
モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書)

モネのあしあと 私の印象派鑑賞術 (幻冬舎新書)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 新書
4位:ポール・セザンヌ 「砂糖壺、梨とテーブルクロス」1893-94
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ピンボケですみません。食卓から零れ落ちそうな檸檬、静物画なのに動きが感じられる。すごい!
3位:ピエール・ボナール 「ミモザのある階段」1946
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絵葉書から。この原色配置のバランス・色彩感覚は衝撃的。今回の特別展でボナールがますます好きになった。
2位:ピエール・オーギュスト・ルノワール 「レースの帽子の少女」1891
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 ふわりとした少女の髪の毛の質感がリアルに感じられ、実物を見ると凄い作品と認めざるを得ない。
1位:クロード・モネ 「花咲く堤、アルジャントゥイユ」1877
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 印象派の発展は、鉄道網の発達を象徴とした技術革新が不可欠だった。画家たちはパリを出て郊外へ向かった、工業化と自然の風景という、印象派の時代をこれほど克明に表した作品はないと思う。構図も見事で奥行き感がはんぱない。

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