SSブログ

音楽鑑賞ライフの『革命』を起こしてくれそうな、ネットワーク・オーディオ・プレイヤー購入 [ネットワークオーディオの愉しみ]

 岡山において、平成最悪の大災害となった『西日本豪雨』からの復旧がなかなか進まない中、自分の趣味を追及するのも気が引けるところもあるのですが、観光地へ来るお客さんも1/4程度に落ち込み、夜の飲食店の売り上げも激減しているとのことで、このままでは地元経済が壊滅してしまいますので、復興の妨げにならない(エアコンや冷蔵庫などの生活家電などは除いた)ものを地元で購入しよう(というこじつけですが)といことて、少しでも経済が回ることを祈りながら買いました。


 それは、ネットワーク・オーディオ・プレーヤー(NAP)です。PCオーディオ自体は10年近く前から取り組んでいたんですが、NAPの導入でパソコンを介さないネットワークオーディオのストレスの無い世界は、想像以上に快適なものでした。これは、CDプレーヤーの登場以来のディープインパクトなテクノロジー革命だと思う。
 ここでPCオーディオとNAPの違いを簡単に整理しておくと、PCオーディオはPCを介してパソコンのハードディスクやNAS(ネットワーク上に置かれたハードディスク)からの音源をDACを介してアンプ・スピーカーへ流して音楽を鑑賞する方法。もちろんYoutubeやSpotify、ナクソス・ミュージック・ライブラリーなどのネット上のストリーミング音源をアンプ・スピーカーで聴くことも出来ます。
 NAPはPCを介さずにこれらの音源の音楽を聴く方法です。音源の指定や選曲動作は、タブレットやスマホを通じて行いますが、音楽データはNASとNAPが直接やり取りするので、音切れやノイズのリスクが格段に少なくなります。アプリを使えば(機種によりますが)Spotifyなどのストリーミング音源を聴くこともできます。もちろん、コンピュータの中のライブラリーの音源もアクセス出来ます。
 イメージ図はこんな感じです(YAMAHA NP-S303の場合)
WS000002.JPG
 
 僕がPCオーディオ自体に取り組み始めたのは10年ほど前になります。CDをリッピングするなどしてパソコンで音源を取り込んでDAC(デジタル/アナログ・コンバータ)を経由させて、アンプ・スピーカーに流すタイプで運用してきました。
 しかし、最近はあまりPCオーディオ経由での音楽鑑賞はしていませんでした。なぜならPCオーディオには様々な欠点があったからです。
 
・PCの電源を入れて、OSを立ち上げて再生用ソフトウェアを起動させまでに時間がかかり、しかも面倒
・YoutubeやNMLなどのストリーミング音源は、割と頻繁に再生が途中で途切れたりする
・ノイズが発生することが多い。それもオーディオマニア的可聴域を超えるような微細なノイズではなく、「ブチッ」とか「ブブッ」とか、看過できないノイズが発生する
・PCで音源を再生中に、PC内で他の作業(OSやセキュリティ・ソフトのアップデートなど)が始まると、ノートPCのファンが回り出し、その音が鑑賞の妨げになるとともに、音飛びの回数も増える
 PCオーディオの持つこれらの欠点により鑑賞の興が削がれることが多く、ハイレゾ音源などの驚異的な音質は、やはり「すごい・・・」と思うものの、どっぷりと音楽に心を浸したいときは、安心できるCDやSACDによる鑑賞に落ち着いていました。
 ネット上やパソコン情報誌にはPCオーディオの設定の追い込み方の情報がたくさんありますし、どうやらwindowsではなく、Linax系のOSの方が良いらしい、ということも解ってきましたが、私のようにド文系の人間で、仕事でも嫌々パソコンを覚え、何かトラブったらすぐにお手上げ・・・みたいな人種にとっては、あまりにもハードルが高すぎるんですね。PCオーディオのセッティングは、その作業を楽しんでできる人にしか難しいのではないか?と思います。
 
 話を戻すと、我が家のPCオーディオの様々な問題点を解決するには高スペックCPU・メモリを装備したパソコンを音楽鑑賞専門機に特化するしかないかな?と思っていましたが、先々月ふらっと立ち寄ったオーディオショップで、実売5万円ほどのマランツのオールインワン(アンプ・CDプレーヤー・DAC・ネットワーク機能)のコンポから出るハイレゾ(DSD)音源の鬼のようにクリア解像度と、管楽器奏者の息遣いまで聞こえてくるような音に衝撃を受けました。「ハイレゾ音源って、こんなに凄かったんや・・・」という衝撃。
 PCオーディオでハイレゾ音源の潜在能力を発揮させることは、自分には難しいが、ネットワーク専用機なら?という希望が湧いてきました。
 その衝撃を受けた後、moraで購入したDSD音源(ノラ・ジョーンズの「Come away with me」〔blue note〕)とインバル&都響のマーラー:交響曲第5番〔エクストン〕)をUSBメモリに入れて、USBメモリ対応のNAPやNAP搭載のコンポーネントで視聴を繰り返した。
 結果、どのネットワークオーディオ専用機も、抜群の高音質と音場の広がり、そしてヴォーカルやオーケストラの各楽器が、まるで目の前や真横で演奏しているような息づかいに感動。
 
 よくよく考えると、パソコンをもう一台購入するぐらいなら、ネットワーク機能付DAC=ネットワークプレイヤーを購入したほうがいいかもしれない・・・。そう思って、雑誌やネットで情報を集め、電気店やオーディオショップなどで視聴した結果、YAMAHA NP-S303 に行き着きました。購入までの機種選びの紆余曲折については、また別エントリーに起こす予定です。
 
  まだ購入して1ケ月も経っていませんが、このネットワークプレイヤーというのは音楽鑑賞ライフを劇的に変えてくれました!
 
◇PCオーディオの際にストレスだったノイズや音切れからまったく解放された!この半月の間、ストリーミングにしろ、NAS(ネットワーク接続ストレージ)からの流し込みにしろ、ノイズは皆無で音が飛んだり切れたりしたことも1回もありません。
 
◇スマホやタブレットからすべて操作が可能、ヤマハの操作アプリ『MUSIC CAST』は、なかなかに使い勝手がよく。アプリはバックグラウンドでも再生できるため、タブレットで本を読みながらでも、オーディオを手元ですべて操作できる。
 
◇NASからの流し込みの音源がとにかく素晴らしい音で鳴ってくれる!アプリでプレイリストを作っておけば、CDのようにディスクの出し入れ無しに、次々と音楽が聴ける。
 
◇PCオーディオ時代にも、CDプレイヤーよりもリッピングした音源のほうが音が良いことがある経験はしていたが、ノイズや音飛びから解放されたことで、心置きなく微細な音まで聴けるようになった。 
◇DSD音源はSACDプレーヤーからの再生と全く遜色が無い。3万6千円のネットワークオーディオプレーヤーと15万円のSACDプレーヤーの音が同レベルというのはすごいことだと思う。そして、SACDプレーヤー(マランツ)とは違うメーカーにしたことで、違うテイストを楽しめる。
 
◇インターネットラジオが想像以上に楽しい。ハイレゾ配信しているインターネットラジオは星の数ほど存在し、特色のある選曲で自分の知らない世界に連れて行ってくれる。
 
◇設定がとにかく簡単
 ①初期設定は、ものすごく簡単。アナログ(もしくはデジタル)ケーブルでアンプにつないで、スマホやタブレットにYAMAHAのNAPの操作アプリ『MUSIC CAST』をインストール。本体のCONNECTボタンを長押しすれば、スマホ・タブレット同士、あるいはNASやPC,はたまたほかのブルートゥース対応機器(ヘッドホンやウォークマン・iPOD)までぜんぶ繋いでくれる。
 
 ②PCオーディオはネットワークやPCに関する知識がある程度必要だったが、ネットワークプレイヤーは、最近の多機能テレビやハードディスクレコーダーよりも設定が簡単かもしれない。
 
 このNAPの革命的な便利さは、なかなか書ききれないんですが、まさに「音楽を聴く」行為を革命的に便利に、より高音質にする画期的なハードウェアだと思います。ネットワークオーディオの世界はソフト面も含めるとまだまだ色々なことが出来る可能性があり、そのプロセスを記録する意味でも、今後も記事に起こしていきますね。
 

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽