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岡山大学鹿田キャンパスの「Jホール」での室内楽の新シリーズ企画 [コンサート情報]

 岡山大学の鹿田キャンパスに、5年前に突如現れた最先端の現代建築による多目的ホールのJホール(正式名称は、寄付者の福武純子氏の名前を取って、『Junko Fukutake Hall』)で、竣工直後から岡山シンフォニーホールが主催するレインボーコンサートが月1回のペースで開催されています。
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 シェレンベルガーによるオーボエ演奏は、レインボーコンサートの毎年の恒例行事となり、岡山フィルの団員による室内楽演奏や、新イタリア合奏団、デジュ・ラーンキ、グリミネッリが登場するなど、世界トップレベルのアーティストが登場する、そんじょそこらの地方の公共ホールを軽く凌駕するプログラムが組まれ、500円~2000円という信じられない価格で聴くことが出来ます。
 ただ、開催されるのが平日の14時から、というのが唯一の突っ込みどころではありますが・・・幸い、今の私の仕事がシフト勤務なので、年に3~4回は聴くことが出来ています。
 今回のエントリーは、このレインボーコンサートのことではなくて、3月ごろから始まったらしい・・・新シリーズのコンサート(シリーズ、といっていいのかしらん)。
 「音楽療法研究会」、という、素人の聴衆を寄せ付けない(笑)ネーミングのコンサートですが、4月に「アンサンブル・フィノ」という、岡山フィルの団員さんを中心としたアンサンブルのコンサートを開催、そして5月30日には、なんと、ウィーン・フィル首席フルート奏者のカール=ハインツ・シュッツらが登場します。
 「研究会」という名前ですが、フツーに岡山シンフォニーホールでチケット売っています。しかも2500円です。
 この豪華新シリーズ、今後も続いていくのだとしたら凄いですな。月2回ペースでの豪華メンバーによるコンサートが聴ける・・・、大学キャンパスの中の多目的ホールとしての枠を超えております。冗談抜きで、中四国地方のあらゆるホールの中でも最も充実したラインナップだと思いますよ。
 レインボーコンサートは、岡山大学と連携協定を結んだシンフォニーホールが主催しているコンサートですが、この「音楽療法研究会」のコンサートは、大学と大学の同窓会・医師会が主導で開催しているらしく、シンフォニーホールがそのノウハウやアーティストの招聘などで協力しているような感じみたいですね。
 地方のクラシック・コンサートの客層は、昔から「師業」と「士業」の方が多いと言われてきました。前者は医師・教師(大学教授や学校の教員)、後者は弁護士や司法書士などの資格士族。
 とりわけ岡山では、プロ・アマ問わず、医師の方が多いように思います。岡山のクラシック音楽界の屋台骨のひとつは医者が支えていると言って過言ではないでしょう。
 その医師の総本山でのホールを上手くマーケティングした岡山シンフォニーホールもうまくやったと思いますし、「セレンデピティを生み出す場(寄付者の福武純子さんのことば)」を提供した寄付者の方と、それを維持している岡山大学を、我が母校ながら誇らしく思います(鹿田と津島は別の大学やー、なんて言わないでー)。

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