SSブログ

「親子deクラシック」に行ってきました [コンサート感想]

 自分の楽しみではなく、娘に生演奏の音楽に触れてもらうために行ったコンサート。なので、日記に書くつもりはなかったのだが、結果的には自分も大いに楽しんでしまった(笑)。最後のドヴォルザークの「新世界より」の第4楽章がたいへんな熱演で、これは記録に残しておこうと筆を取った次第。
中国銀行ドリーミーコンサート
親子deクラシック
指揮:横山 奏
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
コンサートマスター:田中郁也
oyako de classic-1.jpg
oyako de classic-2.jpg
 編成は弦は8型だったが、木管4種にホルン4人、トランペット2人、トロンボーン3人、そして打楽器を4人にハープを擁するという、コロナ禍後最大の編成となった。
 予測不能の動きをする(笑)子供の安全を考慮して、座席は1階中央よりやや後ろ。カルメンの前奏曲で、久しぶりに大管弦打楽の音の洪水を浴びて、ちょっと心が震えた。。。。
 指揮の横山さんは2018年の東京国際指揮者コンクールで第2位(1位が沖澤のどか、3位が熊倉優という超ハイレベルのコンクール、しかも皆さん岡フィルデビュー済み)に入賞後、活躍が著しい。とてもスケールの大きい指揮で、グイグイとオーケストラを統率されていた。それに加えて、司会・トークが上手い!子供にも解りやすく、相方も「面白かった!大人も勉強になったわー」と感心しきりだった。
 娘は楽器紹介でのコントラバスの嶋田さんが演奏した低音の「ぞうさん」がいたく気に入り、家に帰ってもその話ばかりをしていた。
 子供を育てていて判ったのが、言葉や論理的思考よりも前に、音楽のほうが発達が早いことだ。そして言語発達は「歌」を通じて発達するのを目の当たりにすると、人間の思考や感情は音楽や歌がベースになっている、とすら感じる。
 閑話休題
 このコンサートはチケット代が大人1000円、子供500円、これだけの編成のオーケストラで、このチケット代では、とてもじゃないがペイしないはずなので、スポンサーの中国銀行が持ち出してくれている。
 プログラムの最終曲がドヴォルザークの「新世界より」の第4楽章。冒頭でも述べたとおり、大変な熱演で、子供が聴きやすいような編曲は一切なく、楽章を丸々演奏した。オーケストラもバリバリの本気モード。オーケストラの本物の迫力を味わせたい!という意気を感じた演奏だった。
 私は通路側に座ったのだが、大ホールに来て興奮した子どもたちが階段を登ったり降りたりして遊んでいた(そりゃ小学校低学年でこんなところに来たら興奮するわい)のだけれど。中間部での主題が蒸気機関車のように疾走するように展開する場面で、オーケストラの迫力に圧倒されたのか、二人ほど思わず立ち止まって聴き入っていたのが印象に残る。弦楽器の「泣き」が素晴らしく反響していたのと、クラリネット首席の西崎さんが、第2主題のソロをはじめ冴えに冴えていた。
 横山さんの指揮は、リズム・ビートが効いていて、普段の定期演奏会では、じっと黙って聴いているのだが、子供と一緒に体を動かしながら音楽に乗って聴いた(これ、かなり楽しかった!)。
 娘は1歳でシンフォニーホール聴衆デビューを果たし、今回が2回め。僕がオーケストラの生演奏をコンサートホールで初めて聴いたのが小学校5年(いきなりベルリオーズの幻想交響曲・・・)だったから、こんな小さい子供がこんな演奏に触れられるのは素晴らしいことだ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。