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無観客ライヴ配信:大フィル第536回定期、群響第556回定期 [ストリーミング]

 COVID-19の影響による、無観客ライヴ配信が続々と行われている。無料で見れるのは誠に申し訳ないと思いつつも、せっかくの試みを一人でも多くの人が聴くというのも意義のあること。遠慮なく楽しみたい。
 3月20日(金)は大フィル定期。指揮は井上道義。フェスティバルホールから。配信サイトはカーテンコール
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 当方、夜は8時以降しか体が開かないので、ライヴ視聴はストラヴィンスキーの『春の祭典』のみ。
 無観客ライヴ配信は京響、東響、山響、そして後述する群響と立て続けに聴いているが、大フィル・サウンドの個性というか『濃さ』は群を抜いている。大フィルは自分の思春期から聴いてきたオーケストラで、思いれも強いこともあって、「これこれ!これぞ大フィルやわ!」と思いながら聴いていた。腹に堪えるというか、一気呵成に鳴ったときの濃蜜なサウンドはたまらん。僕が最後に聞いてから4年以上経過していて、奏者の方々も多少入れ替わっているのだが、耳馴染みのある奏者の音も堪能できた。
 開演前の恒例、事務局の福山さんによるトークや、道義さんが案内するバックステージツアーまであったようで、アーカイブ配信が楽しみ。
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 3月21日(土)は群馬交響楽団の定期。FM群馬での生放送をラジコで聴いた(群馬県外からの聴取はラジコ・プレミアムへの加入が必要)。ライヴでは後半のエルガーのみを聴いたが、さすが大友直人の自家薬籠中のエルガー、素晴らしい演奏だった。群響のサウンドも繊細でありつつも、鳴らす場面では壮麗に爽快に鳴る。なんちゅーブラスセクションのレベルの高さ!第一楽章の中間部のポルタメントの気品あふれる色気と言ったら・・・本当に素晴らしかった。
 前半のシベリウスのヴァイオリン協奏曲をタイムフリーで聴く(これもラジコ・プレミアムへの加入が必要)。ソリストは荒井里桜。このソロには度肝を抜かれた。まだ20台前半だと思うけれど、彼女の音楽世界はすでに完成されていて、そこへ聴くものを引きずり込むような魅力にあふれていた。もちろんテクニックも申し分無し。今まで聴いたシベリウスのコンチェルトの中でも、上位に入る演奏。ブラボー!。僕がこの曲に出会ったのは、思春期の頃。第2楽章での荒井さんのピュアな演奏にその頃のことを思い出して涙が出た。
 そのまま流れでエルガーをもう一度聴く。やっぱり凄い演奏で、今日は第3楽章の迫力に圧倒される。このオーケストラを聞くことが出来る群馬の人が本当に羨ましい。

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