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備後瀬戸内地域でもトリエンナーレを開催 [雑感・出来事]

 今朝の山陽新聞を呼んでいたら、岡山芸術交流2019について石川総合プロデューサーのインタビュー記事が載っていました。岡山芸術交流については今回も足を運ぶつもりなのでそのときに触れるとして、今回、「おっ」と気になる記述がありました。
記事の本題は有料記事なので、僕が気になった部分のみを要約すると・・・
・石川氏は瀬戸内地域を包括的に芸術エリアとして打ち出す「瀬戸内アートリージョン構想」を提唱している
・県境や事業の枠を超えて、瀬戸内国際芸術祭、大原美術館のある倉敷市や備後地域も含めた一体的なプロモーションを行う。その中で岡山はその玄関口と位置づけたい。
・瀬戸内国際芸術祭とは今回正式にタイアップし、大原美術館も含めたパブリックブログラムを設けた。
・ひろしまトリエンナーレの総合ディレクター(中尾浩治・元テルモ会長)とも連携を話し合っている。
 というものです。
 何が「おっ」と思ったかというと、2020年から「ひろしまトリエンナーレ」という芸術祭が開催されるということを初めて知ったからです。
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広島では初めてとなる大規模な現代アートの展覧会です。
2020年秋に開催する第1回目は,三原市・尾道市・福山市を舞台として開催します。古代から今に至るまで,多くの人や物が行き交い,時代の影響を常に大きく受けてきた広島県東部の地域性と近代化の痕跡を,先鋭的な現代アートが持つメッセージ性により顕在化し,国内外に発信しようと開催するアートトリエンナーレです。
名称:ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO
会期:2020年9月12日(土)~11月15日(日)計65日間
会場:三原市・尾道市・福山市の各中心部+百島・小佐木島
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 2020年は瀬戸内国際芸術祭・岡山芸術交流の翌年のサイクルになります。会場が瀬戸内海に浮かぶ島を含めているところは瀬戸芸に似たところもありますが、三原や尾道・福山の中心部も会場にするということで、かなり大規模なイベントになりそうです。
 1回めから大規模なイベントを目論むのは、尾道や百島での現代アート事業を成功させている中尾浩治氏が総合プロデューサーに就任したことが大きいのではないかと思います。
 瀬戸内国際芸術祭や岡山芸術交流も、香川県あるいは岡山市の自治体が手がけるパブリック・アート・イベントではありますが、開催へ向けての資金・コネクションはそれぞれ福武総一朗氏(ベネッセ・コーポレーション名誉顧問・元社長)、石川康晴氏(ストライプインターナショナル)など、地元財界の有力者が手がけている。それと似たようなフレームで、こんどは備後瀬戸内地域での現代アートイベントが立ち上がり、現状でもすでに瀬戸内海を「芸術エリア」としてのリングが出来つつある、というのは面白い動きだなあと思います。
前回の瀬戸内国際芸術祭の作品「ファスナーの船」 これぞ瀬戸内の魅力を再認識させたアート作品だと思う

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としゆき

福山に5年住み、尾道・三原も土地勘があるので、備後瀬戸内地域の芸術祭が開催されたら、久しぶりに「帰省」してみようと思います。しまなみ海道は、サイクリングの聖地にもなってますし。
by としゆき (2019-09-28 06:31) 

ヒロノミン

>としゆき
 福山の鞆の浦から尾道・芸予諸島にかけて、瀬戸内海でも最も美しい景色が広がりますね。芸術祭が開催されれば、インバウンド需要も喚起されそうです。
 今日、岡山芸術交流の会場に行ったのですが、外国の方(殆どが欧米圏の観光客)が本当に多くて、日本人よりも多いのではないかと思うほどでした。
by ヒロノミン (2019-09-28 20:36) 

憂う者として

このトリエンナーレは大問題です。
以下ほんの一部を紹介します。
天皇陛下の写真をバーナーで焼き、足で踏みにじる。または、数多くの特攻隊員の遺書と米国国旗をバカな日本の墓と命名。福島に入り、放射能万歳!という動画を流す。
どこが芸術なのですか?完全に天皇陛下、日本と国民を侮辱している。許せませんよ。
by 憂う者として (2019-10-29 11:15) 

ヒロノミン

>憂う者としてさん
 恐らく「あいちトリエンナーレ」のことを仰っているのだと思いますが、この「ひろしまトリエンナーレ」とはプロデューサーも開催コンセプト異なる別個のイベントです。トリエンナーレとは3年に1度のサイクルで開催される現代芸術祭を表す普通名詞ですので。
 恐らく勘違いコメントかと思いますので、同じIPからアクセスがあれば、ご本人がこのコメントを見たと判断して削除させていただきますね。
by ヒロノミン (2019-10-29 23:05) 

なないろねこ

ひろしまトリエンナーレのプレイベント、百島での「百代の過客」に問題があるようですね。嘘だと思いたいですが、どうも現実のようです。展示は12月15日までです。
本当に残念で悲しいです。芸術って何でしょうか?
https://matome.naver.jp/odai/2157118525105600401
by なないろねこ (2019-11-06 14:18) 

ヒロノミン

>なないろねこさん
 リンク先を見ようと思いましたが、私が拒絶反応を起こすような論客ばかりでほとんど読んでません。すみません。こればっかりは生理的に受け付けないのでどうしようもありません。
 百島のアートサイトのHPを見た感想です。問題になるものなのか実際に見てみないと解らないですが、外形的・脊髄反射的に拒絶反応が出ても仕方のない作品だろうとは思います。
 名古屋のような都市部であれば耐えられるでしょうが、百島のような人口が著しく減少し、「地域おこし」的な役割も期待されるイベントで展示するのは、どうなんだろう。例えば国立・県立図書館にはいかなる思想に基づいた書籍でも置くべきである、でも、過疎地の町立図書館にはやはり地域の歴史や文化にそぐわないものは置かない、という判断もありうる、それと同じことがアートにも言えると考えています。どういう判断をされるのか、外野がわいわい言うのではなく、地域の人の本当の声を聞いて主催者が判断してほしいと思います。
by ヒロノミン (2019-11-10 13:00) 

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