古代オリエント 『カミとヒトのものがたり』 岡山市立オリエント美術館 [展覧会・ミュージアム]
古代オリエント 『カミとヒトのものがたり』 岡山市立オリエント美術館
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科学が発達する以前、人びとは世界のはじまりや成り立ちを理解するために神々の存在に思い至り、神々と人間が織りなす物語によって説明しようとしてきました。これを私たちは神話と呼んでいます。現代にまで伝わる古代神話は今でも魅力的です。実際、私たちが親しんでいる現代の小説や映画などにも古代神話とよく似たストーリーのものも多く見られます。古代世界においても現代社会においても神話や物語は、エンターテインメントでもあり、社会的知識や道徳を共有するためのものでもあったと考えることもできます。
本展では、ギリシア・ローマからエジプト、メソポタミア、インド、中国、日本にまで至る広大なオリエント世界の神話や物語を、そこに登場する神々や物語の一場面を表現した工芸作品などを展観しながら紹介します。物語を楽しみながら、私たちの暮らしや社会における神話の意味・役割についても改めて考えてみたいと思います。
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普段は西暦順あるいは王朝順に展示を見ていく形が多いですが、今回の展示は「神話ごとの展示」になっていました。陸と海のシルクロード上にあるギリシア・ローマ→エジプト→メソポタミア→南アジア→中国、そして日本の神話にまつわす遺物・美術品が展示されます。
自覚したのは、自分が古代神話についてあまりにも「無知」だということ、ギリシア神話については(趣味のクラシック音楽の理解のために)多少の知識はあったが、エジプトはアモン=ラーとラー=アトムの違いも解らなかったし、メソポタミアやインドの神々については固有名詞としてしか知らない。
自己弁護(笑)ではないか、よほどの教養人でもない限り、これら古代文明の神話について理解できている人はいないのではないかと思う。
西暦別や王朝別の展示であれば、頭の中の年表を広げて理屈で理解しようとし、人々の生活や権力者の統治の過程で生まれ・作り出され・語り継がれた「神話」について、これほどじっくりと考えなかっただろう。
会場には夏休みの宿題にしようという子供たちが多かった。一つ一つの神話については子供の方が砂に浸み込む水のように吸収がはやいでしょうね。
(後日、感想は追記するかも・・・・です)
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