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祇王寺 [名庭シリーズ]

往生院(祇王寺)
創建:平安末期
宗派:真言宗大覚寺派
   (明治初年に一度廃寺となり、明治28年に大覚寺門跡の傘下の寺院として再整備される)
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 境内の周囲には竹林があり、内側は見事な苔庭と楓、まさに絵にかいたような静寂の中の草庵といった佇まいです。平清盛の寵愛を受けたものの、その清盛の心変わりにより都を追われた祇王とその妹・祇女が隠棲した地とされています。清盛が心変わりした先の仏御前も最後は一緒に暮らしたとか。 
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 チケットの券面に「源氏の寺 大覚寺」「平家の寺 祇王寺」と書かれていましたが、『平家の寺は三千院じゃないのか?』などという疑問が湧いたものの、たしかに門跡寺院として大伽藍を有する大覚寺と、いかにも鄙びた草庵の佇まいを見せる祇王寺というのは、勝者:源氏と敗者:平氏を投影することも出来るかなあ、と思い直しました。
 祇王寺が大覚寺の傘下に入ったのは、20世紀に入ってからのようで、今では観覧セット券も販売されています。
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 しかし、本当に見事な苔庭です。
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 この祇王寺は高校の遠足以来の訪問でしたが、ほとんど記憶に残っていません。当時は大覚寺や清凉寺の立派な大伽藍や天龍寺の壮大な池泉式庭園に目を奪われ、こういった味わい深い苔庭の良さがわからなかったのかな。
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 この緑の絨毯に紅葉の葉が散ったときの美しさはどうなのだろう?想像を絶する美しさでしょうなあ。

(2016年9月訪問)


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