SSブログ

音友9月号恒例の、あの特集から [コンサート準備]

 ジュンク堂書店が閉店してから音楽の友を売っている書店が岡山の市街地から無くなってしまい(郊外の宮脇書店岡山本店にはありそうなんですが)、ネット通販で買うしかないという状態。しかし例年9月号には翌年の来日演奏か情報が特集されるため、ついつい買ってしまいます。

音楽の友9月号

音楽の友9月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2015/08/18
  • メディア: 雑誌

 あまり細かいところを書くと営業妨害になるので、網羅的な情報をお知りになりたい方は雑誌を買ってください。
 私が一番知りたかったのは、岡山フィル首席指揮者:シェレンベルガー氏の動向。2016年~17年のタイムテーブルにも年に3回の来日予定がしっかり記載されていました!来年も岡山に来てくれること、間違いないと思います。

 掲載されていた来日情報から予測すると・・・

2016年3月 :第49回定期演奏会(&東京公演)
         ブラームス:ドイツ・レクイエム
2016年5月 :第50回記念定期演奏会
2016年10月:定期演奏会
         (予想プログラム)
         ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
         ブラームス:交響曲第3番
2017年1月:ニュー・イヤー定期演奏会

 こういった感じになりそうです。
 11月にはカメラータ・ザルツブルグを率いての来日ツアーも組まれていて、おそらくこれも岡山シンフォニーホールの自主事業となることは確実でしょう。5月には50回を迎える記念定期演奏会があり、どんなプログラムを練っているのか、本当に楽しみです。同じ5月にはシェレンベルガー氏と縁が深いシュルツ一族の「カメラータ・シュルツ」や、前回岡山に来てくれたアンドレアス・オッテンザマーも来日が予定されていて、『これはひょっとすると、凄い企画が組まれているのでは?』と期待せずにはいられない情報です。
 シェレンベルガー氏と岡山フィルの2年半を見てきてわかってきた、シェレンベルガー氏が目指すオーケストラの方向性。私が思うにそれは4つの方向性に集約されると思います

①バッハからブラームスまでの8~12型2管編成で演奏できるレパートリーを定着させる。
②ソリストとの共演能力の強化。どんなソリストが来てもそのソリストにピタリと付けて、音楽的に聴衆をエキサイティングさせる表現の幅を身に着けさせる。
③岡山バッハカンタータ協会などの地元の音楽団体と一体となった岡山独自の音楽文化を創造する。
④古典派~前期ロマン派だけではなく、後期ロマン派以降の小編成だからこそ生きる楽曲のレパートリーを増やす

 特にシェレンベルガー氏は②を重視していて、自身の人脈の中から、日本での知名度に頼らない、本場で高い評価を受ける本物の実力を持った超強力なソリストとの共演を通じて。ソリストのヴィルトゥオージティに頼らない(単なる伴奏ではない)、オーケストラもその超強力ソリストの懐に飛び込んで大きな音楽のうねりを創っていくような能力を磨くことで、岡山フィルの小規模な編成を生かした生き残り策を授けているように思うのです。
 そうすると、カメラータ・シュルツ(もしかしたら秋のカメラータ・ザルツブルグとの!?)との共演というのは全くあり得ない話ではないと思っています。

 シェレンベルガー氏を通じて、世界に大きな窓が開かれた我が町のオーケストラ、来年も応援したいと思います。

 他にも超一流オーケストラの来日公演が目白押しなんですが、最近は東京だけ来てあとは北京や上海に行ってしまうオーケストラも多いですね。このうちどの程度関西や瀬戸内に来てくれるのか・・・。
 過去の来日公演で、魂を揺さぶられるような演奏を聴かせてくれた、ハーディング&パリ管とブロムシュテット&バンベルグ響に注目しています。


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0