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新イタリア合奏団&岡山バッハカンタータ協会コンサート [コンサート感想]

新イタリア合奏団&岡山バッハカンタータ協会コンサート
~ヴァイオリンの生まれた国から~

J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲第1番
  〃  /カンタータ第150番
 ~休憩~
ヴィヴァルディ/フルート協奏曲ニ長調「ごしきひわ」
  〃    /キリエ
  〃    /グローリア

管弦楽:新イタリア合奏団
指揮&ヴァイオリン・ソロ&コンサートマスター:フェデリコ・グリエルモ
フルート独奏:マリオ・フォレーナ
ソプラノ:出口裕子
 〃  :眞田真里恵
アルト:脇本恵子
テノール:津上崇
バス:伊藤正紀
合唱:岡山バッハカンタータ協会

2014年11月19日(1日目公演)
岡山大学Junko Fukutakeホール

岡山大学病院の敷地内にあるJunko Fukutake Hallでのコンサート。今年3回目の出撃です。

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(こちらの病院の方にはなるだけお世話になりたくない・・・が、もし難病にかかった場合は頼りにします!)

 会場は冬の装いの聴衆で超満員。後ろのサブ・スペースまでギッシリ椅子が出ています。が・・・音が全く反響しなくなっていました(苦笑)。やはりコンサートホール専用ではないので、客席の入りや服装によってかなり音響は左右される印象ですね。

 今回は学長さんの挨拶があり、このホールについての説明がありました。ここでメモ代わりに書き残しておくと、妹島和世+西沢立衛という二人による「SANAA」という世界的な建築家ユニットによる作品とのこと。『金沢21世紀美術館』や、『海の駅なおしま』、海外でも多くの建築物を手がけています。
 岡大も僕が在学していた頃は、いい意味でも悪い意味でも地方の国立大学然としていて、こんな建築物がキャンパスにできるようになるとは、隔世の感があります。

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 プログラムは前半が大バッハ、後半がヴィヴァルディという構成。
バッハカンタータ協会の合唱は、やはり安定しています。ドイツ語のディクションが耳に心地よい。今年はヨハネ受難曲も聴けて、このカンタータ150番も聴けて・・・。再来年にはドイツレクイエムも聴けるかもしれない。この合唱団のお蔭で岡山という地方都市に居ながらドイツ合唱曲に多く触れられます。
 カンタータ150番の最後の「チャコーナ」での迫力には圧倒されるとともに心が震えました。


 新イタリア合奏団の演奏は、バッハのヴァイオリン協奏曲は貫録の演奏。奏者同士が目を合わせる回数が多いですね。いい雰囲気で演奏を聴かせてくれます。
 しかし前半の演奏については、超一級の演奏であるのは間違いないのですが、なんか物足りないという感じが残りました。

 ところがです!後半のヴィヴァルディは凄かった。イタリア合奏団(旧メンバー)時代も含めて3回目の実演に接しましたが、『そうよ!これこれ!これがイタリア合奏団!』、この楽団にしか演奏できないヴィヴァルディ。音に潤いと躍動感が出てきて聴いている自分の体に流れる血までが躍動する様な音楽に身を浸しました。
 ヴィヴァルディのフルート協奏曲は団内のフルート奏者でしたが、素晴らしい演奏。まあ、世界中でヴィヴァルディをもっとも演奏しているフルート奏者なのでこれぐらいで驚いては行けないのかもしれません。

 ヴィヴァルディの合唱曲というのは、今まで一度も聴いたことが無かったんですが、グローリアは本当にいい曲ですね!合唱も本当に見事で、この曲は今後ももっと演奏されていく曲だろうと確信しました。キリエもいい曲でしたよ。
 コンサートの当初では懸念していたホールの音響も、(自分の耳が馴染んだのもありますが)流石に後半では合唱団も管弦楽も瑞々しい音を響かせていました。

アンコールはアヴェ・ヴェルム・コルプスほか1曲

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