兵庫芸術文化センター管弦楽団岡山公演 佐渡裕指揮 [コンサート感想]
兵庫芸術文化センター管弦楽団 岡山公演
グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー/交響曲第6番『悲愴』
指揮:佐渡裕
ピアノ独奏:ドミトリー・メイボローダ
4月24日 岡山市民会館
今年2度目のPACオケですが、1月に感じたことは確信に変わりました。創立10年目にして、本当にいいオーケストラに成長した、このオーケストラは兵庫県人の誇りだと思います。
佐渡さんらしい情熱のこめられた「悲愴」でしたが、一方でディテールを大事に大事に描かれていたのが印象的。ロシアの交響曲の音がしていました。
4月29日追記
お客さんの入りは8割ぐらい?佐渡さんが来るのでてっきり満員かと思っていましたが・・・。原因は兵庫芸文オケの知名度の低さと、それからチケット代でしょうねぇ。
西宮だったら1000円~4000円で聴けるこのコンビが6,800~7,800円は、ちょっと取りすぎな感じ。先月のN響でも3000円から聴けたし・・・
配置は14型の通常配置で、上手側はヴィオラがインでチェロがアウトでした。
私はピアノの演奏について云々できるような耳は持っていないのですが、ラフマニノフの協奏曲の方は、ソリストの調子がイマイチで、あまり印象に残りませんでした(会場は大いに盛り上がっていましたから、やはり・・・僕の感性の問題でしょうか)。そもそも、第1楽章の冒頭で既に指揮者もソリストもスタンバイしている状態で、遅れて来た客を席に案内するという信じられないことが起こり、音楽の緊張感をかなり削いだ印象は否めません(なんでこのタイミングで客席に案内したのか??)。
残響のほとんどないホールなので、ペダルを駆使して打鍵を強めに弾いていたのでしょうが、響きが混濁して、あまり魅力を感じなかったのです。テクニックはやはり凄かったです。さすがにラフマニノフ協会公認の技には感心させられましたが・・・、日本でもこれぐらい弾ける人は居るよなあ、という感じです。松本和将さんの演奏で聴いた時の方がはるかに魅力的でした。
デッドなホールの音響を逆手に取って、ハーモニーで聴かせるところもありつつ、第1楽章中間部や第3楽章のように金管の音を客席にズバズバ打ち込んでいくような場面では容赦なく直接音を打ち込んできて、これがまたチャイコフスキーには結構はまるんです(まるでソ連時代のメロディア・レーベルのオンマイクな録音のように、鬼気迫る臨場感というか・・・)。
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この日は21:30頃、岡山市民会館の前を歩いていたのですが、ものすごい人通りで、何かイベントがあったんだろうなと感じていました。演歌か何かのコンサートだろうと思って人ごみをかき分けかき分け(w)、前進していくと、市民会館の前で、私のすぐ目の前をスーっと横切っていく姿が・・・。佐渡さんでしたw
佐渡さんはタクシーに乗り込みましたが、大渋滞で車は身動きがとれず、大勢のファンに取り囲まれていました。
行きたかったなぁ~
by てがた (2014-05-03 07:15)
>てがたさん
コメントのお返しが遅くなりました。。。
終演時間も遅かったんですが、客席の熱気もなかなか冷めやらず、という感じで、出町の人の波も凄かったです。
後半の悲愴は、そうそうは聴けない凄い演奏でした。
by ヒロノミンV (2014-05-06 23:40)