読響シンフォニック・ライヴからスクロバチェフスキのブルックナー4番 [ストリーミング]
スタニスラフ・スクロバチェフスキも、齢90歳になっているのに、ますます意気軒昂!という凄い演奏でした。
僕はまず、BSの『読響シンフォニック・ライヴ』で放送された第1楽章、第4楽章を聴き、『これは凄い演奏だ!』と思って、ネットの音源ですべて聞きました。
とにかく、スクロヴァ御大の指揮の若々しいこと、といっても指揮する姿や動作が若いというわけでは無く、タクトを通じて出て来る音楽がとにかく若々しくて瑞々しい。そして、今までこの曲から聞こえてこなかったフレーズやアクセントがフッと姿を現し、本当に新鮮な気持ちにさせてくれました。
コンマスの小森谷さんをはじめ、読響の弦楽器陣は音楽を全身で表現されていて、見ていて本当に楽しいですね。フォアシュピーラーには長原幸太さんの姿も見えます。あと木管とホルンがいいですね。オーケストラの音に人間味が溢れているというか、在京オケの中ではこの読響の音が一番好きですね。
特に第3楽章を聴いていて思うんですが、中欧のオーケストラの音に近い気がします。指揮者もスクロヴァ御大のあとはカンブルランだし、オケ側も中欧のオケの分厚くて壮麗なサウンドを志向しているのかもしれない。そして何より『泣き』があるんですね。心をわしづかみにする「泣き」があるかどうか、僕にとっては重要なポイントなんです。木管・金管陣は第3楽章でのスクロヴァの早いテンポについていけない感じがあって、少し足並みが乱れるんですが、その状態から物凄い集中力でアンサンブルが整っていく瞬間に、オーケストラが「泣く」んですよ。その瞬間に鳥肌が立ちます。
PCオーディオをお持ちの方はぜひ聴かれてください。絶対に時間が無駄にはなりませんよ。
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お久しぶりです。スクロヴァ好きです。ただ私はザールブリュッケンとのCDしか持っていないですが。読響は非常に興味あります。
by KUMA (2014-05-14 20:02)
>KUMAさん
ご返事が遅くなりました。
スクロヴァ御大は、老境奥深くに入りてますます軒昂な音楽づくりをしますね。スクロヴァ&読響はブルックナー3番を生で聴いていますが、あれも素晴らしかったなあ・・・・
読響も中欧のオーケストラを目標にした長期的に独自の音を追及しているところに好感が持てます。年末のカンブルランとの大阪での第九を密かに狙っています(笑)
by ヒロノミンV (2014-05-18 23:30)