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京響の来季プログラム [クラシック全般]

 京都市交響楽団の来季のプログラムが発表されました。

 今年は結局一度も京響を聴くことがなさそうな感じです。大阪まではよく行くんですが、北山までの心理的距離は遠のくばかり。。。ですが、想像を巡らすのは楽しい作業ですので、ほとんど妄想に近いコンサート検討作業をやってみます。

 まず、広上さんの就任時の公約でもあった定期演奏会2日体制、密かに期待してたんですが来季も導入されませんでしたね。京都会館の建て替えが終了すれば実現するかもわかりませんが。。。個人的には、現在完売続きの状態で最高潮に盛り上がっている時期でもあったので、来季導入されないとなると京都市サイドとしては導入する気は無いのだろうなあ・・・と思ってしまいました。

 しかし、プログラムの方は凄いですねぇ。曲目を見ていくと『あっ!これ京響で聴きたい!』『これも面白そうだ』と、わくわくするプログラムです。京響自慢の管楽器セクションが生きるプログラムが多いですし、オーケストラ・スペクタクルが楽しめる大規模な曲あり、ヤナーチェクのシンフォニエッタやプーランクの牝鹿のように、精妙なニュアンスが必要な近現代のプログラムあり。
 今年度がかなり保守的なプログラムで若干がっかりしたのに比べると、2歩も3歩も踏み込んだ魅力的なプログラムになっていると思います。特に1~3月のプロコ5番、ニールセン4番、ショスタコ8番の3回は圧巻!本拠地をフェスティバルホールへ移す大フィルにこそ、こういうプログラムの畳みかけが欲しかったなぁ(そっちに矛先を向けるかっ!?)

 来季から指揮者陣が広上・高関・下野の三頭体制になりますが、定期に登場するのは広上さんが2回でも最多となり、高関・下野両氏は1回づつなんですね。ということで、客演枠が7回もあり、飯守泰次郎、ジェームス・ジャッド、タバシュニク、オッコ・カム、と玄人好みする陣容。曲目といい指揮者陣と言い、本当に「いや~、どれに行こうかな~」と困ってしまいます。近くに住んでいれば定期会員になりたい・・・
 個人的に注目なのは5月の広上さんの回のプーランクの牝鹿+イタリアのハロルド、8月のラターのマニフィカト、1月の舘野さんのラヴェル左手+プロコ5番という露仏協商プロ(?)、2月のカムの北欧プロ、3月の高関さんのショスタコ8番、加えて、12月の大野和士さんの第九も聴きに行きたいですね。

 あと、予想されてはいましたが、在阪オケと日程が被る日が多い気がします。7月18日とか京響・大フィル・関フィルと3つも被っていて、なんの冗談かと思いますが、ファンの皆さんはどういう選択をなさるんでしょうか(笑)


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珍言亭ムジクス

なかなか興味深いプログラムですね。定期演奏会のチケットが売切れ続きであり、ある程度は思い切ったことができるのだろうと思います。
私の注目は1~3月です。
プロコフィエフ5番はアマオケで聴いたことがあるだけなので、なんとか聴きたいものです。これは大阪でも演奏されるので、どちらかに行けばいいのが好都合です。
2月は一度生で聴きたい『ポヒョラノ娘』がありますし、プログラム全体も魅力的で、指揮がオッコ・カムとくれば、これは遠征を考えないといけません。
そして3月がショスタコーヴィチ8番!ショスタコーヴィチ好きなので這ってでも行かなくてはいけません。
また名古屋公演がマーラー5番なので、これも要チェックです。残念ながら名古屋公演は売切れにはならないのですが、多くの人に京響を聴いてほしいものです。

関西での激しい重複は困りますね。7月18日にもし行くとしたら、京響のモーツァルトと大フィルのシューベルトが魅力的で、そうなるとメインのコダーイとブルックナーで考えちゃいます。関フィルはショスタコーヴィチが5番以外なら迷わず選ぶのですが。
京響は8月に定期演奏会があるもの魅力的で、OEKと共に名古屋公演もあり親しみがあるので、これからも応援していきます。

by 珍言亭ムジクス (2013-12-05 23:44) 

ヒロノミンV

>珍言亭ムジクスさん
 京響の発表から、取り上げられる曲をNMLなどで聴いていますが、本当にバラエティに富んで、そしてよく練られたプログラムだと思います。例えばラターのマニフィカトは、これこそ森麻季さんの歌がピッタリな曲と感じました。曲目の組み合わせもどの回も絶妙ですね。
 1月から3月の3回の定期は圧巻です!大阪公演は協奏曲がラフマニノフに差し替わっていますが、ソリストが横山さんなら食指が動きます。定期と大阪公演、どちらかには行きたいです。3月のショスタコーヴィチ8番こそ、京響で聴きたいと思いますが、時期的に遠征が難しそうです。。。

 名古屋公演は広上さんが意外にもあまり取り上げないマーラーの5番なんですね。力が入っているのが分かります。最近の京響は各都市での公演に積極的で、この勢いで中国地方にも進出してほしいのですが・・・

 大フィルがフェスティバルホールに本拠地を移転した関係で、オケ同士の日程が重なる事例が増えています。この先、関フィルや大フィルのいずみホールなどでの企画公演などが発表されると、ますます日程の重複が多くなりそうな予感がします。
 7月18日は、僕は関西フィルに行くつもりです。シェレンベルガーがどのような編成や解釈でショスタコーヴィチ5番を振るのか?それによって岡山フィルの今後のプログラムも占えそうなので・・・。スダーン/大フィルのブルックナー7番は翌日聴きに行きます。こういう風に定期演奏会2日公演だと、日程の重複の問題も少し解決できるんですよね。京響とバックに居る京都市にはぜひ実現してほしいと思いますね。
by ヒロノミンV (2013-12-06 22:33) 

うたえもん

随分遅レスでスミマセヌ・・・

京都市響の2日公演。これ、大友さんの時からずっと言ってるんですよねぇ。
けど、ご指摘の通り「京都市」の側にやる気が無い、っていうか。。。
それと、クラシック系で1800席のホール、って京都市には
実はこれ1つしかない(政令指定都市なのに?)、

けどここを使いたい団体は山のようにある・・・
オマケに、「団体」以外にも「京都市」「京都府」「日本国」関連で
「先予約」が沢山入ってしまう・・・

ということで、2日公演ともなると、
実は地元アマチュア団体が
大変なことになってしまう・・・
そんな図式もあったりします。
(しかも地元アマチュア団体のことを全然考えず、
平気で土日を(京響や行政が)押さえてしまうので、
余計に問題になってたりします。)

だから、これまたご指摘の通り、
京都会館の改修工事が終わったら
多分、2箇所での公演(2回公演)、ということになるのでは?
と思っているのですが・・・

* ちなみに。2日公演をやらない「替わり」に、「毎月公演」となったんですよねぇ。だから今まで8月はお休み、12月定期は第9、だったのが、8月も定期やるし、12月は第9とは別に定期をやる、第9は「2回公演」、ということで
「手打ち」となったそうな。



by うたえもん (2014-01-22 10:40) 

ヒロノミンV

>うたえもんさん
 こちらにもコメントありがとうございます。
 京都のコンサートホール需給は本当にひっ迫しているそうですね。その割に京都会館(ロームシアター?)をオペラ劇場に改装てしまったり(そういうのはびわ湖に任せとこ!とはならないんですよねぇ)。
 ほんと、岡山のホールを貸してあげたいぐらいです(笑)岡山には人口100万程度の県南に2000人規模のホールが3つもありますから(汗)
 京都市って、なんというか現場に任せるというか、音楽家の好きなようにさせる、ということをあまりやらせない感じがしますね(Iさん時代末期のトラウマがあるのかも知れませんが・・・)
 それは市が文化・芸術に力を入れている、という意味では大阪の何百倍もマシだとは思うんですが・・・
 あくまで僕の推測ですが、京響の3頭体制への移行も、常任指揮者というポストの発言力が強くなりすぎないように、調整してるんじゃないのか?と勘ぐってしまいます。
by ヒロノミンV (2014-01-22 18:47) 

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