64(ロクヨン) [読書]
コンサートも読書も、終わった後に放心状態になる様な・・・、そんな凄い本、あるいは演奏に出会うことがあります。
警察組織の内部がテーマだが、刑事が犯罪を暴いていくというものではなく、テーマは人間模様。主人公が2つの派閥の中で揺れ動き、刑事への帰属意識と職務への忠誠の狭間に落ち込んでいく中、組織が犯した大きな過ちを知ることになる。家族の問題が常に通奏低音のように鳴り響く中、やがて自分のゆるぎないものを打ち立てた主人公と、その周囲からドラマは大きなうねりとなって一つの出口に向けて走り出す。
この週末はこの1冊の虜になりました。650ページからなる大作ですが、常にビリビリするような緊張感が作品を貫いています。若干睡眠不足気味です(笑)
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