狙いは「移住促進」!?岡山市のプロモーション [岡山]
「おしい!桃太郎市」の炎上マーケティングで始まった、岡山市による『伝説の岡山市』のプロモーションですが、最近はすっかりアクセス数も落ち着いているようで、ネット上ではこんな意見もあるようです。
岡山市の炎上マーケティングは、やっぱり「おしい!岡山市」だと思う 永江一石のITマーケティング日記から
確かに、『伝説の岡山市』の動画を見てると、観光客を呼び込みたいのか?特産物を売り込みたいのか?なんだかよくわからないPRになっているような気がします。ホントおっしゃるとおり、キラーコンテンツを一から作る必要性もそのとおりだと思う。
しかし、ある仮説を立てると、あるていど説明がつくんですよね。これって、観光客を呼び込んだり特産品を売り込んだりするのではなくて、 岡山市への移住を促進するためのプロモーションなんですよ、たぶん。
それも、岡山に縁もゆかりもない人に訴えているというよりも、生まれ故郷が岡山である人とか、転勤で数年住んでいた人、あるいは学生時代に何年か居たことがある人や、親戚に岡山に住んでる人が居る、などなど、岡山と多少は接点があった人を集中的に狙っていると・・・
岡山の事を少し知っている人だと、かなり笑えるツボがあるんですよね。『バナナクリームロール』とか『あの市役所のうらぶれた地下の食堂』とか・・・
動画の風景も観光客が行きそうなところだけではなく、西側緑道公園や石山公園、県庁通りの並木道や岡大のイチョウ並木などなど、岡山に居住経験がある人なら、なんとなく郷愁を誘われる場所が多い。ああ、岡山って気候も良くて食べ物もおいしくて、よくよく考えてみるといいところだったなあ、と。
こういうプロモーションをする一方で。岡山市は4月から移住支援室を立ち上げるのと事です。
県庁も移住対策に本腰を入れるとの発表もありました。僕は観光客の誘客よりも、住む人を呼び込んでくる方が経済効果は高いと思っています。なので、こういう移住者をターゲットにしたPRは有り、だと思いますよ。
この記事を書いてるときに発見したんですが、山陽新聞のサイトにこんなページがあるんですね。
『移住―安全・安心の岡山へ』(山陽新聞特設サイト)
これまでの岡山の歴史を見てみると、水島の工業地帯の発展時期は別として、県外から多くの人が移り住んでくるとことはなかったと思います。地域経済もそれなりの規模があり、山陰や四国のように大都市圏への大規模な人口流出も無かった。一言でいえば、岡山で生まれ育ち、岡山で仕事をして家庭を設け、岡山で死んでいく人の割合が、他の地域に比べると高かったのではないかと思います。
ここ2年の岡山への人口流入、その流れがこの先も続くなら、岡山が歴史上経験しなかったような社会変動をもたらすことは間違いないところで、だからこそ役所も本腰を入れて対策に乗り出そうとしているのでしょう。
しかし関西で生まれ育ち、岡山に住んでからも長い自分の目から見ると、外からの移住者の環境という面で、色々と岡山には物申したいことがあります。確かに住みやすいが、しかし、この分野とこの分野はお粗末!というものがたくさんあるんです。それについての辛口のエントリーは、また後日に起こしたいと思います。
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