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岡山の古地図が見放題 [古地図・散歩]

 ブラタモリなんかが発端になって、近年古地図ブームが起きているようで、岡山でもこんな本が出版されたりして、街の歴史を感じながら散歩したりしている人が多いようです。

絵図で歩く岡山城下町

絵図で歩く岡山城下町

  • 作者: 倉地克直
  • 出版社/メーカー: 吉備人出版
  • 発売日: 2009/08/24
  • メディア: 単行本

 しかし、岡山の人でも、岡山県立図書館のサイト、「デジタル岡山大百科」で古地図を自由に見られるのをご存じない方が多いようだ。
 今日、ある土地について取引先と話をしているときに、このサイトの話を持ち出してみたところ「そんな便利なもんがあるんかいな」と驚かれた。意外に知らない人が多いのかもしれない・・・

 デジタル岡山大百科ホームページ    絵図・古地図のコーナー

 地図をキャプチャーして掲載したいところだが、複製・複写には厳しい制限があるらしく、ここはリンクだけにしておきます。全県地図から岡山や倉敷などの市街図まで、各年代色々と取り揃えており、地図を見るのが好きな自分なんかは、時間が経つのを忘れてしまう。
 例えば1800年代前半と思われる地図「岡山之図」を見てみると、岡山の城下町には、そこかしこに水路が張り巡らされ、さながら大阪八百八橋のような様子の岡山城下町の都市構造が見て取れる。城の周りには『池田某』の譜代の家臣の屋敷が立ち並んでいたり、今は緑道公園になっている西川と枝川も見つける事が出来たり、発見があって面白い。

 他にも、1935年発行、文盛堂の「最新岡山市街地図」を見ると、県庁は内山下ではなく天神町にあったり、総合グラウンドが練兵場だったり、市役所の場所には高等女学校があったり、西大寺軽便鉄道も既に開通していたり・・・・・・と、今とは違う景色が見えてきそうな感じ。

 とまあ、こういう遊びだけでも面白いんですが、これ、使いようによっては結構シビアな使い方もできる。

 例えば自分が活用したのは、マンションの購入を検討する時に、明治期の土地用途がどうであったかとか、すぐに分かったりして、大変参考になった(ぶっちゃけて言うと、分譲マンションが建っている土地は、結構一癖二癖ある使われ方をされていたところが多い事が分かった)。

 他にも、江戸期の地図などを見ると、旭川も高梁川も今とはだいぶ流路が違っていたり、どのへんを干拓していったのかなども一目瞭然。
 岡山は南海地震の影響による液状化現象などが懸念されており、こういう古地図を知っていると、その対策の立て方を考えるようになろうというもの。自分や家族の身を守り財産を守るためにも、知っておいて損は無いと思う。


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上原通弘

歴史や古代史が大好きで、古代吉古代吉備探訪会を主宰しています
by 上原通弘 (2016-08-11 12:18) 

ヒロノミンV

>上原通弘様
 コメント有難うございます。私も大学時代は歴史を勉強していました。岡山の古代史はまだまだ勉強中ですが、文献資料の少なさに対して、圧倒されるような遺跡資料が印象的です。
by ヒロノミンV (2016-08-14 23:19) 

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