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フリューベック・デ・ブルゴス&ドレスデン・フィルのブルックナー 交響曲第3番 [NML]

 ブルックナーの交響曲を自分の好きな曲順に並べるとすると・・・

 5番→8番→3番→9番→7番→4番→6番→1番といったところかな。0番と00番および2番は、まだじっくり聴いた事が無いのですが・・・
 重厚な2重フーガの最終楽章が圧巻の5番と、寸分の隙が無くシンフォニーの最高峰に峻立する8番の次が、3番というのは我ながら珍しい好みかもしれない。

 3番は旋律がとにかく美しいんですよね。7番も美しいけれど、宗教的な美しさで、3番の旋律の方が俗っぽくて個人的には好きです。
 さて、その3番の素晴らしい演奏を、NMLで見つけました。ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスとドレスデン・フィルによる演奏。

 第1楽章 慌てず急がず騒がず。ドイツのオケらしく重厚ではあるが、本当に柔らかくてしっとりとした音。ドレスデンのルカ協会の豊富な残響の懐で明快に響かせる。雲の間から晴れ間が拡がっていくような感じがある。

 アンサンブルはぎちぎち締め上げる事はしなくて、鷹揚な雰囲気が漂っているところは、どこか朝比奈御大のブルックナーに似ているところがある。 第2楽章は、この楽章がこんなにも素晴らしい美しさに溢れていたのか、と改めて発見する事多し。第3楽章の悠々として美しく、ブルックナーの交響曲の最終楽章の中で、最も簡潔明瞭な第4楽章は、引き締まったサウンドで締めくくる。

 この演奏のどこがそんなに素晴らしいのか?と聞かれると、一言では答えにくいのですが、とにかく心に響くものがある。全体的に『快』に溢れる演奏で、聴いていると本当に心地よい。ドレスデン・フィルの音も極上のハーモニーです。個人的には何度も繰り返し愛聴する事になりそう。もし、NMLに加入中の方は、一度聴いてみてください。後悔はしないと思いますよ。

 これはCDで持っておきたいなあ。

gen87086.gif

交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1889年ノヴァーク版)
Symphony No. 3 in D minor, WAB 103 (1889 version, ed. L. Nowak)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 - Dresden Philharmonic Orchestra
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス - Rafael Fruhbeck de Burgos (指揮者)

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コメント 4

MU

「極上のハーモニー」で奏でられる
ブルックナー・・・これはぜひ聴いて
みなくちゃ。

(あ、その前にスピーカー買わないと)
by MU (2012-10-11 11:41) 

ヒロノミンV

>MUさん
 フリューベック・デ・ブルゴスは、ドイツのオケや歌劇場でしっかり実績を残してる指揮者だけあって、ブルックナーの音の響き、かくあるべし、という演奏ですね。MUさんにもぜひ聴いていただきたい一枚です。
by ヒロノミンV (2012-10-13 00:10) 

ムース

お久しぶりです。

ブルックナーの好き順ですが、2番ファンの私としては・・・という感じです。短いですし、旋律も耳に残りますし、ブルックナーっぽいのでおすすめですね。逆に3・5は敬遠気味です。最近0番を聴いてその不思議な魅力にはまりましたし(ただし終楽章はダメ)、さすがに00番はブルックナーではないなと思いましたね。

3番はクナとチェリの3種保有です・・・。特に後者は「快」でないことだけは確かですね。指揮者によって全然違いますからね。
by ムース (2012-10-14 21:05) 

ヒロノミンV

>ムースさん
 コメントありがとうございます。2番は、まだそれほど聴き込んでいないので、上記順位のどこに入ってくるかわかりません。3番も実演で2度聴いた結果(読売日響と関西フィル)、好きになりましたので、2番も実演に接する事が出来れば、と思います。
 0番とあわせて、じっくり聴き込んでみたいですね。

by ヒロノミンV (2012-10-14 23:07) 

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